TOPアメリカン・プロレスTNA TV Matches →Impact Wrestling:TV Matches 2019 part.2

Impact Wrestling:TV Matches 2019 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 マイケル・エルガンvs.TJP(Victory Road 9/14/19)

インパクト世界王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.リッチ・スワン(Impact No Surrender 12/7/19)

@タッグ王座戦:ザ・ノース(ジョシュ・アレキサンダー、イーサン・ペイジ)(ch)vs.LAX(ダガ、オーティズ)(8/9/19)
 ヘビー級の重さを残しつつ、
 スピード感も感じさせる良い攻防でスタート。
 先に主導権を掴んだノースが、
 連携技を披露しつつアジテーションもしっかり。
 控えのオーティズがもう少し演技をすればより盛り上がりましたね。

 ダガは身長を活かして攻めに工夫しており、
 オーティズもやや最適体重をオーバーしている感があるも愛嬌を見せる。
 ジョシュは安定感ある合わせ方で
 イーサンも良いサポートの役回りでした。
 それぞれが魅力を発揮し充実していました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:8/?/19)

Aマイケル・エルガンvs.TJP(Victory Road 9/14/19)
 TJPがエルガンのペースを握らせない展開。
 エルガンは普段そんなに体格を理由に
 高圧的なスタイルで臨むレスラーでもないですが、
 体格で規定したことがこの試合では正解。

 TJPの特徴的な攻めを存分に披露する機会を作っています。
 そしてその中でキーとなるポイントを設定、
 テンプレートだと流す部分ですが、
 丁寧にポイントを作って
 細かく攻防の鬩ぎ合いをしていきます。

 ここまで繊細な調整が出来るということは
 TJPを完全守勢に回らせなくて良いということ。
 TJPは止まると物足りないレスラーになってしまいますからね。
 しかし動かし続ければ他にない魅力を持ったレスラーです。
 
 エルガンがTJPのポテンシャルを十二分に引き出しました。
 まさに名勝負製造機。
 Impactがエルガンを獲得できたのは実に大きいですね。

 ぎりぎり好勝負。

Bタッグ王座戦:ザ・ノース(ジョシュ・アレキサンダー、イーサン・ペイジ)(ch)vs.丸藤正道、エディ・エドワーズ(Impact Wrestling 11/12/19)
 細かなタッチワークからコンビネーションでダイブ。
 試合時間が限られるからと詰め込み型にせず
 無形のディティールで勝負しているのは好感が持てる。

 エドワーズの孤立を最低限で作り上げると
 終盤丸藤含めて自由な発想で攻防をくみ上げます。
 
 ザ・ノースの完成度が光る一戦でした。
 好勝負に少し届かず。

C#1コンテンダーズ・ガントレット・マッチ:テッサ・ブランチャードvs.マイケル・エルガンvs.リッチ・スワンvs.ダガvs.ムースvs.ブライアン・ケイジ(Impact Wrestling 11/19/19)
 まずはムースvs.ダガ。
 ハイ・フライヤーとパワー・ファイターの
 スタイルの対比は利いているものの
 ムースの間は少し長ったらしいですね。
 ただガントレットのオープナーとしては
 派手で良い内容だと思いますね。

続いてムースvs.スワン。
 スワンはダガと同じハイ・フライヤーですが
 更に小柄ということを強調。
 リングアウト寸前の展開も得て、
 スワンが切迫感ある鬩ぎ合いを演出します。
 ムースのパワフルさも一層増しましたね。
 かなり充実の一戦でガントレットに勢いがつきました。

スワンvs.エルガン。
 因縁の対決とあって均衡した攻防。
 エルガンのエプロンでのハーフネルソン・スープレックスは
 切り返し合いのキャンセラーを使っているとはいえ
 もっと重く位置づけても良かったですね。
 ガントレットの後の試合の為の配慮もあったでしょうが、
 試合単体としてみると少し勿体無かった。

 それでも飛び抜けてインパクトのある攻防は
 このガントレットの中締めにふさわしい。
 最後はエルガンがレフェリーの制止を聞かず暴行を続けDQ。

スワンvs.ケイジ。
 スワンは先ほどの暴行で鼻血を出し絶望的状況。
 そのシチュエーションを活かす意味では
 ケイジにハイパー・アーマーを使って欲しかったですね。
 ちょっと勿体無い内容でした。。

最後はケイジとテッサ。
 サミ程ではなくてもテッサの代表的なシングル・カードですから
 適度な一進一退を繰り広げ、
 テッサの顔芸でクライマックスも彩ります。

 もう十分にテッサは実績を上げているということで
 テッサは最後の出場だったのでしょうが、
 スワンのパフォーマンスが素晴らしくて少し食われた格好。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:9/?/19)

Dインパクト世界王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.リッチ・スワン(Impact No Surrender 12/7/19)
 序盤はTVでは省くところも丁寧に行ってセットアップ。
 ロング・マッチの為の構成ができていますね。

 サミの唾吐きが単発ネタで終わらず、
 ストーリー展開と共に使われていくのは流石。
 サミの変態的アピールが冴え渡り、
 観客の熱量も適切に感知しています。

 スワンも単なるハイ・フライヤーから抜け出し、
 激情を表に出したファイト・スタイルとミックスさせたことで
 サミとは非常にスイングした攻防になっています。

 素晴らしい緩急と過激スポットで
 20分を超えてもだれず素晴らしい試合に仕上がっています。

 ぎりぎり好勝負。

Eマイケル・エルガンvs.ケイジ(Impact Motown Showdown 12/8/19)
 レスリングにショルダー・タックルの耐え合い、と 
 真っ向勝負を繰り広げていきます。

 パワー・ファイターながら
 どんな場面でも使える技を持つ器用な2人なので
 投打のみで攻防量を維持していますが、
 歪故に抱える欠点を気にさせない程ではない。
 気合を込める動作を一部に抑えて
 もう少しメリハリ利かせないといけにですね。

 数え歌らしく切り返し合いに進化も見られたが、
 過去の数え歌に比べると欠点が目立ちました。

 中々良い試合。
 (執筆日:12/?/19)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@タッグ王座戦:ザ・ノース(ジョシュ・アレキサンダー、イーサン・ペイジ)(ch)vs.LAX(ダガ、オーティズ)(8/9/19)
Aマイケル・エルガンvs.TJP(Victory Road 9/14/19)
Bタッグ王座戦:ザ・ノース(ジョシュ・アレキサンダー、イーサン・ペイジ)(ch)vs.丸藤正道、エディ・エドワーズ(Impact Wrestling 11/12/19)
C#1コンテンダーズ・ガントレット・マッチ:テッサ・ブランチャードvs.マイケル・エルガンvs.リッチ・スワンvs.ダガvs.ムースvs.ブライアン・ケイジ(Impact Wrestling 11/19/19)
Dインパクト世界王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.リッチ・スワン(Impact No Surrender 12/7/19)
Eマイケル・エルガンvs.ケイジ(Impact Motown Showdown 12/8/19)