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TNA:The Ultimate X Collectionの分析


名勝負 決勝:クリス・セイビンvs.フベントゥー・ゲレラ(9/3/03)
好勝負 準決勝:フベントゥー・ゲレラvs.テディー・ハート(9/3/03)

約1時間55分です。

@Xディビジョン王座戦、アルティメットX:クリス・セイビン(ch)vs.フランキー・カザリアンvs.マイケル・シェイン(8/20/03)
 記念すべき初アルティメットXがこれ。
 最初からアルティメットXという未知の試合形式に対して答えを出せず
 ギミック・マッチの域を抜け出せていません。
 フィニッシュもなんだそりゃってな物で・・・。
 楽しめるが平均レベル。 

AアルティメットX:マイケル・シェイン(ch)vs.クリス・セイビンvs.ロウ・キーvs.クリストファー・ダニエルズ(1/7/04)
 これが2回目。
 凄い面子ですね。
 さて内容はというと・・・
 苦笑。
 2回目だというのに何故に
 「如何にロープに掴まらずにベルトを取るか」が主題になってんですか。
 でも面白いから許す。
 後の伝説的フィニッシュに結びつくスプリングボード式に飛びつくとか
 椅子の上にのるとかラダーを使うとか、ネタがたくさん入ってますね。
 そのコンセプトを結構高い完成度に仕上げましたが
 どれもがベルトを奪うという行動に結びついているので少しくどいですね。
 またここまでの実力者でなくてもできそうな感が・・・。
 好勝負に少し届かず。

B1回戦:フベントゥー・ゲレラvs.NOSAWA(9/3/03)
 Weekly時代のUXは3,4,5と残っていますが
 ここからは03年スーパーXカップ・トーナメントの模様を。

 フービーのキレが良いですね。
 NOSAWAは日本人なのに極悪ヒールな訳でもなく凡庸。
 5分という事を考えると平均レベルか。 

C1回戦:テディー・ハートvs.ジョニー・ストーム(9/3/03)
 こちらは更に短く3分で飛びまくり。
 真面目なテディーはやばい(笑)
 凄すぎる。

D1回戦:ジェリー・リンvs.クリス・セイビン(9/3/03)
 こちらは地味なので3分は短すぎる。
 GMっぽい人がリンの気を引いてフィニッシュという物ですしね。

E1回戦:フランキー・カザリアンvs.マイケル・シェイン
 同じく地味ですが、こちらはそれなりに自己主張できていました。
 
F準決勝:フベントゥー・ゲレラvs.テディー・ハート(9/3/03)
 1回戦を見る限り、これが最高のカードですけれども実際はどうなったか。
 まずは最初のテディーのアーム・バー・スポットで一瞬にして魅了される。
 レスリングと空中殺法の融合。
 一見相反するこのスタイルの高みに
 一番近いのはおそらくテディーであろう。
 もう1度言います。
 真面目なテディーはやばい。
 さて上記スポットが終わるとリング内外飛びまくりになってしまいますが
 場所を使い分けて試合を構築できているのはポイント高いです。
 試合時間は10分あるかないかとやや短いですが
 これ以上だと腹12分目になりますから適当です。
 ぎりぎり好勝負。

G準決勝:クリス・セイビンvs.フランキー・カザリアン(9/3/03)
 7分と言う中途半端な時間。
 Xディビジョンらしい独創的なムーブを披露していますが
 この2人ならもう少しゆったり試合を進めたかったというのが本音。
 平均より少し上ぐらいか。

H決勝:クリス・セイビンvs.フベントゥー・ゲレラ(9/3/03)
 セイビンは1回戦、準決勝と恵まれていなかったので
 決勝といっても、そこまで期待が高まってなかったのが本音でしたが・・・
 やってくれましたね。
 私、名勝負が生まれるには大体18分はいると思っています。
 それぐらいないと一流選手の力量は
 完全に出し切れませんからね。
 しかし例外もある訳で
 これがまさにそれなのです。
 試合時間は15分ですが
 10分過ぎた時点で名勝負ほぼ確実という程
 非常に密度の濃い内容でした。
 シンプルな定番、張り合う展開や丸め込み合戦に
 クルーザー級をXディビジョンと改めさせるに足る
 一歩上を行った素早い攻防が盛りだくさん。
 更には緩急をつけながらも、
 とんでもない平均的スピードで、度肝を抜かれました
 ぎりぎり名勝負。

@4コーナー・エリミネーション・マッチ:アメージング・レッドvs.ピティ・ウィリアムスvs.ジェリー・リンvs.フランキー・カザリアンvs.NOSAWAvs.エリックス・スキッパー(3/24/04)
 ベタな展開で復帰したレッドを迎えます。
 カメラ・ワーク、各人共に発展途上である欠点が出たかな、という印象。
 フィニッシュが映らなかったり
 テキパキできていなかったり
 やっている事の割にはそこまで良くなりません。
 平均より少し上。
 
総評
 楽しめるアルティメットXに
 素晴らしいスーパーXカップ。
 両方これでしか見られませんし
 TNAのノンPPV・DVDでは一番の出来かな。
 初期TNAを見直しましたよ。
 (執筆日:4/28/08)
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

AアルティメットX:マイケル・シェイン(ch)vs.クリス・セイビンvs.ロウ・キーvs.クリストファー・ダニエルズ(1/7/04)
 
  ゴングが鳴るなりダニエルズが登ろうとするもロウ・キーに襲われ
  同じく登ろうとしたシェインもセイビンに襲われる。
  ロウ・キーがシェインに道連れクローズライン。
  セイビンがダニエルズに場外へのショルダー・スルーを狙う。
  ダニエルズはエプロンに着地し場外のロウ・キーへのアラビアン・プレスを狙う。
  シェインが阻止すると同時にロープを使ってのボストン・クラブ。
  セイビンもダニエルズの両腕を掴み、そこにロウ・キーが蹴りを叩き込む。
  ロウ・キーがシェインを引き摺り下ろす。
  セイビンが2人にトペ・コンヒーロ。
  シェインが椅子を持ってリングに入ろうとする。
  セイビンがスプリングボード式レッグ・ドロップでシェインの顔面を椅子の上にぶつける。
  シェインがセイビンに椅子攻撃。
  ダニエルズは場外にテーブルを設置。
  ロウ・キーにエプロンからテーブルへのエンジェルズ・ウィングを狙う。
  ロウ・キーはロープに脚を絡めて防ぐと逆にキー・クラッシャーを狙う。
  ダニエルズが耐え殴り合いに。
  シェインがロウ・キーを殴り落とし
  ダニエルズがシェインにロープを使ってのジョー・ブリーカー。
  ダニエルズがスプリングボード式にベルトを取ろうとするも失敗。
  仕方なくロープに掴まり進む。
  シェインが椅子で叩き落す。
  シェインは立てた椅子に乗るとジャンプするも届かず。
  仕方無くロープに掴まる。
  椅子に乗ったダニエルズがシェインにパワー・ボムを狙う。
  シェインがハリケーン・ラナに切り返す。
  ダニエルズはコーナー上のシェインを殴り落とすと中央に椅子を設置。
  今度は助走をつけてジャンプを試みる。
  失敗。
  もう1度。
  そこにロウ・キーがスプリングボード式ハイ・キックを決める。
  ロウ・キーが椅子の背を踏んで跳ぼうとするもセイビンが延髄切り。
  全員ダウン。
  ダニエルズとロウ・キーがチョップの打ち合い。
  ちょっかいを出そうとしたシェインを先に叩きのめそうという事になる。
  ロウ・キーがシェインにコーナーを使ってのドラゴン・スリーパー。
  その隙にダニエルズがロープに掴まる。
  ロウ・キーもロープに掴まる。
  ダニエルズに追いつくとロープに掴まったままドラゴン・スリーパー。
  ダニエルズが落ちる。
  セイビンがロウ・キーをスプリングボード式ドロップ・キックで落とす。
  ダグラスがシェインにラダーを持ってくるも
  スキッパーが現れダグラスを追い出す。
  セイビンがシェインにラダー越しのベースボール・スライドを狙う。
  シェインがラダーを上に揚げてかわすとレフェリーに誤爆。
  シェインはセイビンにラダーをぶつけるとリングに入る。
  ロウ・キーがシェインにラダー越しのビッグ・ブーツ。
  スペース・ローリング延髄切りへ。
  シェインがカウンターでスーパー・キック。
  シェインはラダーを立てると登って行く。
  ダニエルズが追いつきラダー中段からのロック・ボトム。
  ロウ・キーがセイビンにキー・クラッシャーを狙う。
  セイビンは防ぐとラダーを登っていく。
  ロウ・キーは蹴りを入れるとラダー中段からジャーマン。
  ダニエルズがロウ・キーにBMEを決めラダーを登って行く。
  シェインも登りダニエルズを殴り落とすもラダーを倒される。
  シェインにラダーへのアトミック・ドロップを決めると再び登って行く。
  ロウ・キーが追いつく。
  シェインが倒すと2人は場外に落下。
  レフェリーが復活しラダーを撤去させる。
  仕方なくコーナー上へ。
  セイビンが後を追い素早くロープに掴まると
  コーナー上のシェインを場外テーブルに蹴り落とす。
  ロープを伝っていきベルトを奪取。
  セイビンが新Xディビジョン・チャンピオンに!


F準決勝:フベントゥー・ゲレラvs.テディー・ハート
  フービーがショルダー・タックル。
  ロープ・ワークからフービーがDDT。
  セカンド・ロープから飛ぶ。
  テディーがアーム・バーに捕らえる。
  アーム・ロックを決めたままロシアン・レッグ・スイープ。
  もう1発狙う。
  フービーが耐えテディーを担ぎ上げようとする。
  テディーは一回転して着地すると回転してアーム・バー。
  起き上がったフービーを殴りつける。
  コーナーのフービーはカウンターで蹴りを入れるとヘッド・シザース。
  エプロンに出たテディーに619を放つ。
  テディーは避けると場外に落としエプロンからハリケーン・ラナ。
  柵の上からムーンサルト。
  更にアサイ・ムーンサルトを狙う。
  ブービーはテディーをエプロンにぶつけるとスプリングボード式クロス・ボディ。
  両者エプロンに。
  テディーがスプリングボード式の技を狙う。
  フービーはテディーの体勢を崩してロープをまたがせるとスプリングボード式ハリケーン・ラナ。
  カバーするもカウント2。
  パンプハンドル・フェイス・バスターからカバー。
  テディーがカウント2で返すと同時にカバーし返す。カウント2。
  パワー・ボムを狙う。
  テディーは逃れるとインバート・ツームストン。
  コークスクリュー450スプラッシュにつなげるもカウント2。
  場外に逃れたフービーにアサイ・ムーンサルト。
  しかし脚を痛めてしまった様子で
  ブービーが先にリングに戻る。
  後を追いエプロンに上がるとサンセット・フリップを狙う。
  フービーは受け止めるとスパイン・バスター。
  テディーがサンセット・フリップを狙う。
  読んでいたフービーは逃れてドロップ・キック。
  カバーするもカウント2。
  ピープルズ・エルボーへ。
  避けられるも跳び起きチョーク・スラム。
  カバーするもカウント2。
  ブルー・サンダー・ドライバー。カウントは2。
  ならばとコーナーに乗せる。
  テディーは抵抗するとコーナーから飛びつきトルネードDDT。
  カバーするもカウントは2。
  ならばとシューティングスター・プレス。
  しかし脚を痛めカバーにいけない。
  フービーがフービー・ドライバーからコーナー上へ。
  テディーは跳び起きるとフーボーを捕まえコーナー上へ。
  フービーがテディーを担ぎ上げ雪崩式フービー・ドライバーで1,2,3!


H決勝:クリス・セイビンvs.フベントゥー・ゲレラ(9/3/03)

  セイビンが握手を求めると見せかけ張り手。
  フービーも張り手。
  同時にロープに走り同時にショルダー・タックル。
  倒れない。
  同時に伏せる。
  同時にドロップ・キック。
  かまえる。
  フービーが握手を求めると見せかけ中指。
  セイビンが殴りかかる。
  フービーは避けると勢い良く攻めヘッド・シザース。
  アーム・ドラッグから腕を取る。
  ロープに振りハリケーン・ラナを狙う。
  セイビンは耐えると打ち上げフービーが着地した所に延髄切り。
  カバーするもカウント2。
  フービーがスピン・キックを決め落とすと619のフェイク・ダイブからブランチャ。
  リングに戻しスリングショット・エルボーからカバー。カウント2。
  アブナミドル・ストレッチ。
  ロープに振られ肩の上に乗り技へ。
  セイビンは前に持ってくるとジャーマン。
  カバーするもカウントは2。
  コーナー上へ。
  フービーが捕らえパワー・ボムを狙う。
  セイビンがサンセット・フリップに切り返す。
  読んでいたフービーはドロップ・キックにもって行きカバー。カウント2。
  セイビンがサミングを決めバタフライ・ロック。
  セイビンがコーナーを使って裏に回ろうとする。
  フービーが捕らえてそのままクロス・アーム・エレクトリック・チェアー。カウント2。
  セイビンがジャーマンを放つ。
  着地されるも蹴りをいれパワー・ボムへ。
  フービーは逃れると蹴りをいれパワー・ボムの体勢。
  セイビンが逃れロープに振る。
  セイビンがサンセット・フリップ。
  丸め込み合戦。
  両者力尽きてダウン。
  殴り合い。
  担ぎ上げ逃れ合う攻防からセイビンがパワー・ボムの体勢。
  フービーが丸め込む。
  セイビンがカウント2で返すと同時にジャーマンを狙う。
  フービーがブルドッグに切り返す。
  両者ダウン。
  フービーはスプリングボード式ドロップ・キックを決めると
  跳び起きてフービー・ドライバーへ!
  セイビンが後ろに逃れフェイス・バスター。
  カバーに行くがカウントは2。
  担ぎ上げようとする。
  フービーが後ろに逃れタイガー・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  フービー・ドライバーを狙う!
  セイビンがDDTに切り返しカバーにいく。カウントは2。
  コーナー上から飛ぶ。
  フービーがドロップ・キックで打ち落とす。
  コーナー上へ。
  セイビンが捕まえスーパープレックス。
  両者腕が相手の体の上に。カウントは2。
  セイビンがレフェリーに抗議。
  隙を突いてフービーが丸め込み。カウント2。
  フービーがレフェリーに抗議。
  隙を突いてセイビンが丸め込み。カウント2。
  フービーがフービー・ドライバーを決め450°スプラッシュ!
  カバーし1,2,セイビンの脚がロープにかかる!
  ならばとフービー・ドライバーを狙う!
  セイビンが逃れフューチャー・ショックで1,2,3!
  セイビンが優勝!

試合結果

@Xディビジョン王座戦、アルティメットX:クリス・セイビン(ch)vs.フランキー・カザリアンvs.マイケル・シェイン(新チャンピオン!)(8/20/03)
AアルティメットX:マイケル・シェイン(ch)vs.クリス・セイビン(新チャンピオン!)vs.ロウ・キーvs.クリストファー・ダニエルズ(1/7/04)
B1回戦:フベントゥー・ゲレラvs. NOSAWA(9/3/03)
C1回戦:テディー・ハートvs.ジョニー・ストーム(9/3/03)
D1回戦:クリス・セイビンvs.ジェリー・リン(9/3/03)
E1回戦:フランキー・カザリアンvs.マイケル・シェイン(9/3/03)
F準決勝:フベントゥー・ゲレラvs.テディー・ハート(9/3/03)
G準決勝:クリス・セイビンvs.フランキー・カザリアン(9/3/03)
H決勝:クリス・セイビン(優勝!)vs.フベントゥー・ゲレラ(9/3/03)
@4コーナー・エリミネーション・マッチ:アメージング・レッドvs.ピティ・ウィリアムスvs.ジェリー・リンvs.フランキー・カザリアンvs.NOSAWAvs.エリックス・スキッパー(3/24/04)