TOPアメリカン・プロレスTNA 2025年 →TNA:Best of TNA PPV 2025

TNA:Best of TNA PPV 2025の分析


名勝負 なし
好勝負 テッサ・ブランチャードvs.ジョダイン・グレイス(Genesis 1/20/2025)

マイク・サンタナvs.ムスタファ・アリ(Sacrifice 3/14/2025)

バーブド・ワイヤー・マサカー:サミ・キャリハンvs.マンス・ワーナー(4/17/2025)

Xディビジョン王座戦、アルティメットX:ムース(ch)vs.レオン・スレーターvs.KCナヴァーロvs.エル・イホ・デル・ヴィキンゴvs.シドニー・アキーム(Rebellion 4/27/2025)

@テッサ・ブランチャードvs.ジョダイン・グレイス(Genesis 1/20/2025)
 ジョダインは攻撃的に振る舞いつつ、自分の動きをコントロール下に置いています。

 出直しとなるテッサ。
 キャラ、構成、ハードな受け身。
 全てがあってセカンドチャンスを与えられるだけの才能を見せつけます。
 会場の観客、カメラ越しの観客両方を煽れるのも地味に凄いですね。

 流れを切らずに攻守入れ替えるための攻防作りが出来ているのでフロー感失わず継続。

 鉄階段上から場外にファイヤーマンズキャリーするようなハードな技に
 テッサの気迫の表情、両方相まってそれらの攻防は本物になります。

 最後ターンバックルをすぐに外せなかったので、
 アドリブで対応しつつ若干の失速あったのは残念ですが、
 去年のマーシャvs.ジョダインのマスターピースを超えてくる辺り、テッサはやはり半端ない。

 文句なしに好勝負。

Aアイ・クイット・マッチ:ジョシュ・アレキサンダーvs.マイク・サンタナ(Genesis 1/20/2025)
 サンタナ・スター化計画。
 サンタナもシングルとして見得を意識してモデルチェンジしていますね。

 そのサンタナをジョシュはインサイドワークを使って上手く盛り立てています。
 脚攻めにより前後の状況が変わるのも分かりやすく伝わってくるのも良いですね。

 場外テーブルへの投げからアイ・クイットの雰囲気へ。
 攻め手のみの表現の領域になり、手錠演出がそれを助長しているので2人の差が目立ち、
 サンタナは観客を見過ぎている感はありますが、
 内容的には概ねはうまく帰結をつけた印象はあります。

 好勝負に少し届かず。

Bマイク・サンタナvs.ムスタファ・アリ(Sacrifice 3/14/2025)
 カリスマ性増してるサンタナ。
 ヘタレてインサイド・ワークで勝負するアリ。

 両者コンディションが良く、
 どこで応じてどこで反撃するかしっかり選択できています。

 腕攻めの起点に場外への450°を持って来たり、
 トペのカウンターでにエース・クラッシャーを見せたりと
 印象的なスポットも多く
 試合時間自体は比較的短めながら充実感がありました。

 ぎりぎり好勝負。

Cバーブド・ワイヤー・マサカー:サミ・キャリハンvs.マンス・ワーナー(4/17/2025)
 随分まんまるとなったサミですが、
 凶器の見せ方、使いこなし方は健在。

 マンスも似たスタイルなので
 呼応しながら試合は熱を帯びていきます。

 色々な凶器を使っていますが、
 物量と平均値の高さだけでは勝負していない
 ハードコア・マスターの腕を見せつけた内容です。

 ぎりぎり好勝負。

DXディビジョン王座戦、アルティメットX:ムース(ch)vs.レオン・スレーターvs.KCナヴァーロvs.エル・イホ・デル・ヴィキンゴvs.シドニー・アキーム(Rebellion 4/27/2025)
 ムースとカルドナが体格勝るヒールとして
 残る4人がハイ・フライヤーとして動く形。

 通常はこの4人が良いアクションを見せつつ
 個性が埋もれて背景になってしまうこともありがちですが、
 それぞれしっかり自己主張していますね。

 特にナヴァーロはアピールをしっかり意識して想像以上。
 またレオンもカリスマ性見せて、
 最後には鉄骨の上から450°というトンデモスポット。
 
 二次元で魅せた上で立体感も出していって
 久しぶりに大熱戦となったアルティメットXでした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:4/?/25)