TNA:Best of TNA PPV 2024の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | Xディビジョン王座戦:クリス・セイビン(ch)vs.KUSHIDA vs.エル・イホ・デル・ヴィキンゴ(Hard to Kill 1/13/2024) Xディビジョン王座戦:ムスタファ・アリ(ch)vs.マイク・ベイリー(Slammiversary 7/20/2024) ノックアウツ王座戦:ジョダイン・グレイス(ch)vs.マーシャ・スラモヴィッチ(Bound for Glory 10/26/2024) |
@Xディビジョン王座戦:クリス・セイビン(ch)vs.KUSHIDA vs.エル・イホ・デル・ヴィキンゴ(Hard to Kill 1/13/2024)
軽妙さを持たせつつ
それぞれの意思を重ねて
第3者がテンポよく絡めるような攻防。
個を時に押し出し、時に3ウェイの為に個を殺して
TNAへの回帰も意識させる攻防でしたね。
ヴィキンゴも違和感なく魅力を発揮していましたね。
花道スポットなど迫力あるスポットもあり結末も納得感あり。
ぎりぎり好勝負。
AXディビジョン王座戦:ムスタファ・アリ(ch)vs.マイク・ベイリー(Slammiversary 7/20/2024)
ベイリーのロー・キックにアリが大きな受け。
フェイス/ヒールの味付け意識しているので、
アクションがより楽しくなっていますね。
セコンドの働き、アリのアピールに対する観客の反応もよく、
全員で作っているビッグ・マッチ。
場外セコンドら目掛けてのスパニッシュ・フライや
アリのロープ悪用カバーで幻の3カウント等
演出の狙いも見事に成功していましたね。
Slammiversaryでやるべき試合であり、
両レスラーも見事なパフォーマンスを見せました。
文句なしに好勝負。
BXディビジョン王座戦:マイク・ベイリー(ch)vs.エル・イホ・デル・ヴィキンゴ(Bound for Glory 10/26/2024)
ヴィキンゴが飛びまくるかと思いきや
多少抑制をかけてUSAの構築を意識。
どうコントロールするかベイリーが考えながら試合運び。
よく考えられている一方で
ヴィキンゴの一番跳ねる試合は
考えるよりも相手との飛び合いでギアがぶっ飛ぶ系なので
ショーをスチールするには後一歩か。
それでもオープニングマッチとしては十分のクオリティです。
好勝負に少し届かず。
Cノックアウツ王座戦:ジョダイン・グレイス(ch)vs.マーシャ・スラモヴィッチ(Bound for Glory 10/26/2024)
しかるべき大会で組まれたトップマッチ。
ジョダインがトータルパッケージですね。
エプロン、場外に攻防移していくアクションはクリエイティブで、
脚攻めの織り交ぜ方も豊か。
ロープ際、座り込んだ状態からロープ掴んで逆上がりする動きも感心しました。
この完璧すぎる王者にマーシャは
脚の痛みを適度に表現しながら果敢に挑戦。
良いパフォーマンスでしたが、
マーシャも比較的強さのイメージ使うだけに
そこのすり合わせにまだ改善の余地があったか。
それでも今年でのTNAにおける女性の試合としては一番の出来です。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:12/?/24)