TOPアメリカン・プロレスTNA 2013年 →TNA:Genesis 1/13/13

TNA:Genesis 1/13/13の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@タッグ王座戦:チャボ・ゲレロ、ヘルナンデス(ch)vs.マット・モーガン、ジョーイ・ライアン
Aサモア・ジョーvs.ミスター・アンダーソン
BXディビジョン・トーナメント決勝:クリスチャン・ヨークvs.ケニー・キング
CXディビジョン王座戦:ロブ・ヴァン・ダム(ch)vs.クリスチャン・ヨーク
Dディーボンvs.ジョセフ・パーク

E#1コンテンダーズ・ガントレット・マッチ:ゲイル・キムvs.ミス・テスメイカーvs.ODB vs.ミッキー・ジェームスvs.ベルベット・スカイ
 ベルベット・スカイが挑戦権獲得。

F#1コンテンダーズ・マッチ:クリストファー・ダニエルズvs.ジェームス・ストーム
 勝者は1/24にTNA王座に挑戦。ダニエルズが勝利。

◆ブリー・レイが婚約したブルック・ホーガンをつれて登場。今週のImpactで結婚式をあげると報告する。

Gスティングvs.DOC
 試合後A&8が現れリングを取り囲む。ブリーが椅子を持って現れ追い払う。

HTNA王座戦、3ウェイ・ダンス:ジェフ・ハーディ(ch)vs.ボビー・ルードvs.オースチン・エリーズ
 挑戦者が2人ともヒールということで最初から結託。
 ジェフは3ウェイ・ダンス故に機を待たずに出来る限り反撃。
 早く1vs.1に持ち込みたい構えです。
 しかし頑張っても相手を脱落させれなければ
 相手の分断は片方の体力回復にもつながってしまう難しい状況。
 そういうイリミネーション形式の有無によって生まれる機微をしっかりと表現できています。
 エリーズ、ルード2人がリングに入ってからの攻防では
 良い意味でフラストレーションを溜めています。
 この1次元的な一進一退を粘り強くできるのも
 2012年に復帰後熟練味を身につけたジェフならでは。
 1vs.2の展開を変えずにそのシチュエーションを見事に伝えたという点で評価は高いですね。
 ただルードとエリーズの反目がいらなかった。
 勿論3ウェイ・ダンスの中で今では味方になっているものの
 後で必ず敵になる訳ですからほぼ全快の状態で残すのは確かに好ましくない。
 そういう意味で理は通っています。
 しかし試合はこれまで完全にジェフの視点から試合を見るように設計されてきました。
 その点では十数分も経っていきなり違う見方を提示されても
 観客は切り替えることができないし、それを要求するということは非効率ということです。
 反目してからの脱落を1分ぐらいに凝縮、あるいは一切なくしても良いぐらい
 筋がしっかりしていたからこそ惜しまれました。
 好勝負に少し届かず。

総評
 タッグ王者がチャボ、ヘルナンデスで、Xディビジョン王者がRVD。
 そしてインディー→メジャーの流れがWWEにシフトしたために
 新規参入組みもライアンやケニー、ヨークといったいまいちなレスラー。
 全体的にクオリティが低いことは否めません。
 ただメインを張るTNA王座戦線がかなり高いレベルで安定しているのは好感が持てます。
 Fの#1コンテンダーズ・マッチも良かったそうです。
 PPV改革によるワン・ナイト・オンリーで
 フレッシュさを保ちつつ、各レスラーが高い意識で仕事をすれば、と願います。
 (執筆日:1/15/12)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

HTNA王座戦、3ウェイ・ダンス:ジェフ・ハーディ(ch)vs.ボビー・ルードvs.オースチン・エリーズ
 ルードがエリーズに共闘を呼びかける。2人してジェフに殴りかかる。ジェフが返り討ちにする。カットで邪魔をされるも守勢に回らず場外のルードにダイビング・クローズライン。リングに戻しツイスト・オブ・フェイトを狙う。ルードが押し飛ばして防ぎスパイン・バスター。カウント2。
 ジェフがコーナー上に登るも復活してきたエリーズに突き落とされる。今度はルードに代わってエリーズが攻める。ジェフが反撃ルードとエリーズをぶつける。シャツを脱いでコーナーに上るもルードに阻止される。ルードとエリーズ2人が交互にジェフの喉に脚を押し当てる。ジェフにスーパープレックス。ジェフをコーナー上に載せるとルードがエリーズを肩車。その状態でエリーズがジェフを投げようとする。ジェフは防ぐとウィスパー・イン・ザ・ウィンド。ジェフがルードを落としプランチャを狙うもエリーズに突き落とされる。ルードがジェフを羽交い絞め。エリーズがトペにいくもかわされて誤爆。ジェフがエリーズに鉄階段を踏み台にレッグ・ラリアット。ルードにプランチャ。リングに戻しコーナー上へ。エリーズが落としロープ越しにブレーン・バスターを狙う。ジェフが逆に持ち上げルードの上に落とす。そしてルードにダイビング・ボディ・プレス。カウント2。エリーズを踏み台にコーナーのルードにポエトリー・モーションを狙う。逆にルードがエリーズを踏み台にスピアー。カウント2。エリーズがジェフにローリング・エルボー。カウント2。ルードがコーナーで勢いをつけてのボディ・プレス。カウント2。ルードがジェフをコーナーに固定。エリーズが串刺しドロップ・キック。ブレーン・バスター。カウントは2。ならば450だとルードが指示。しかし寸前でルードがジェフをのけて自爆させる。
 すかさずフィッシャーマンズ・スープレックス。カウント2。エリーズが怒ってルードに襲い掛かりローリング・エルボー。カウント2。ブレーン・バスターを狙う。ルードがフェイス・バスターに切り返しスピアーへ。エリーズが押さえ込みラスト・チャンスリー。ルードがサミングで逃れフェイス・ロック。エリーズが両肩をつけにいく。カウント2。エリーズがルードに串刺しドロップ・キックからブレーン・バスターを狙う。ルードがコーナーを使ってロール・アップ。タイツを掴むもカウントは2。エリーズがバック・スライド。ジェフがダブル・レッグ・ドロップで押さえ込みを援護。カウント3。ルードが脱落。エリーズがざまあみろ、とルードに声をかける。ジェフが一瞬の隙を突いてツイスト・オブ・フェイト。もう1発狙う。押し飛ばされるもロープ越しにツイスト・オブ・フェイト。スワントーン・ボムを決めカウント3。
[Winners:ジェフ・ハーディ(20:00)]

試合結果

@タッグ王座戦:チャボ・ゲレロ、ヘルナンデス(ch)vs.マット・モーガン、ジョーイ・ライアン
Aサモア・ジョーvs.ミスター・アンダーソン
BXディビジョン・トーナメント決勝:クリスチャン・ヨークvs.ケニー・キング
CXディビジョン王座戦:ロブ・ヴァン・ダム(ch)vs.クリスチャン・ヨーク
Dディーボンvs.ジョセフ・パーク
E#1コンテンダーズ・ガントレット・マッチ:ゲイル・キムvs.ミス・テスメイカーvs.ODB vs.ミッキー・ジェームスvs.ベルベット・スカイ
F#1コンテンダーズ・マッチ:クリストファー・ダニエルズvs.ジェームス・ストーム
Gスティングvs.DOC
HTNA王座戦、3ウェイ・ダンス:ジェフ・ハーディ(ch)vs.ボビー・ルードvs.オースチン・エリーズ