TOPアメリカン・プロレスTNA 2012年 →TNA:Hardcore Justice 8/12/12

TNA:Hardcore Justice 8/12/12の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@チャボ・ゲレロ、ヘルナンデスvs.キッド・カッシュ、ガンナー
ABfGシリーズ、フォールズ・カウント・エニウェア:ロブ・ヴァン・ダムvs.ディアンジェロ・ディネイロvs.マグナスvs.ミスター・アンダーソン
BTV王座戦:ディーボン(ch)vs.カザリアン

Cノックアウツ王座戦:ミス・テスメイカー(ch)vs.マディソン・レイン
 王座移動。

DBfGシリーズ、テーブル・マッチ:ブリー・レイvs.ジェームス・ストームvs.ジェフ・ハーディvs.ロビーE
EXディビジョン王座戦:ジーマ・アイオン(ch)vs.ケニー・キング

FBfGシリーズ、ラダー・マッチ:AJスタイルズvs.クリストファー・ダニエルズvs.サモア・ジョーvs.カート・アングル
 ダニエルズが一人ヒールで、カートとジョーがライバル関係といった
 バックグラウンドがあるシーンで語られこそしますが
 そういう関係性が他のシーンでは見えてきません。
 カートも他が経験していないものを持ち込むかと思ったがそうでもない。
 ですから基本的にワン・オブ・ゼムとして機能している訳です。
 ただ選手のレベルを考えると入り乱れるスピード感が足りないように見受けられます。
 真面目にやっていて間違いはないし、
 ベテランだからと舐められないだけの体の張り方を全員がしているから良い試合ではあります。
 しかし如何せんカードが豪華すぎるのです。
 化学反応が起きなければそれだけで期待を下回ってしまう。
 中々良い試合です。

GTNA王座戦:オースチン・エリーズ(ch)vs.ボビー・ルード
 まずは心理的なやり取りを序盤で描きます。
 ルードはTNA版フレアーとして自分の役割を知っているし、
 インディーであくの強いキャラもしてきたエリーズはヒールを甚振る術を知っている。
 中盤はルードが主導権を握り腹攻め。
 エリーズは一応やられ姿を見せていますが
 スター・パワーでいうとやはりXディビジョン・レベルの範疇という気がしますね。
 これは半分容姿、体格の問題にもなってくるので簡単に解決できるものではないですけど
 より抵抗してアクション数を増やすといったことはできたでしょう。
 終盤はレフェリー気絶などのブックによる盛り上げが成功しています。
 しかし最初の心理戦時に使ったホーンズ・オブ・エリーズの位置づけなど
 ブック以外の部分で攻防の質はもっと上げれたように思います。
 前回と同じく高いレベルの内容だが、代わり映えしない印象も強い。
 そうなるとドラマ性の低下で、クオリティとしては一つ下。
 好勝負に少し届かず、といった所ですね。
 
総評
 通常形式の王座戦のクオリティがあり、
 同じクオリティの試合に比べ、より楽しめる傾向の強いハードコア・マッチが華を添えている。
 ただ良質だが期待の上を行く内容ではないという点で★3つまでは与えられない。
 (執筆日:8/13/12)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

FBfGシリーズ、ラダー・マッチ:AJスタイルズvs.クリストファー・ダニエルズvs.サモア・ジョーvs.カート・アングル
 AJがダニエルズに襲いかかる。カート、ジョーもダニエルズ狙いで一致。ダニエルズを場外に放り捨てるとジョーが他を攻撃し始める。ジョーがカートにフェイス・ウォッシュを狙う。ダニエルズがジョーを場外に引きずり出しプランチャを狙う。受け止めたジョーにAJがプランチャ。ダニエルズが背後からAJの膝をラダーで突く。カート、ジョーにもラダーで攻撃。ジョーがカウンターでダニエルズにラダーへのSTO。AJがジョーにドロップ・キック。ジョーがラダーを上るダニエルズを捕まえコーナーへのパワー・ボム。カートがジョーにベリー・トゥー・ベリー。他がダウンする中でアピール。
AJがカートをラダーにぶつける。
 ジョーにペイレイ・キック。ダニエルズに10カウント・パンチ。ジョーがAJにエルボー・スイシーダ。カートがジョーに場外でのベリー・トゥー・ベリー。ダニエルズがカートに場外でのDDT。ジョーがリングを制圧。AJにマッスル・バスターを狙う。カートがAJを持ち上げているジョーにジャーマン。ダニエルズにアングル・スラムを狙う。ダニエルズが逃れSTO。ラダーを上っていく。カートが引きずりおろしアンクル・ロック。AJがダニエルズにスプリングボード式フォア・アームズ。AJがラダーを上っていくもダニエルズに倒され場外落下。ダニエルズがラダーを上っていく。
 カート、ジョーはダニエルズを引っ張り落とすと競うようにダニエルズを投げ飛ばしていく。ダニエルズを立てたラダーの真ん中に挟み込む。カートがジョーを落としラダーを上るもダニエルズが足をつかんで邪魔する。ジョーが戻ってきて反対側からラダーを上る。ジョーがカートを殴り落とす。AJがスプリングボードでラダーに飛び乗り契約書をかすめ取る。
[Winner:AJスタイルズ(16:22)]

GTNA王座戦:オースチン・エリーズ(ch)vs.ボビー・ルード
 エリーズが水を吹きかけ、怒ったルードにホーンズ・オブ・エリーズ。ルードが慌てて場外に逃げ間を置く。間を何度も置いてエリーズを焦らそうとする。エリーズが隙をついて串刺しドロップ・キック。ルードはたまらず帰ろうとする。カウントを数えられたのでタイムアウトだといってカウントを切りに行く。エリーズがすかさずプランチャ。もう1発。エリーズが場外のルードにめがけコーナー上から飛ぶもかわされ柵に激突。
 ルードがエリーズを甚振っていく。腹に狙いをつける。エリーズがクルーシーフィックスを狙う。ルードは耐えると担いでガット・バスター。カウント2。腹攻めで追い込んでいく。エリーズをコーナーに固定する。エリーズがルードを捕まえトルネード・スタナー。
 エリーズが猛攻。柵にもたれたルードにドロップ・キック。リングに戻しホーンズ・オブ・エリーズ。逃れられるも今度はクロス・フェイスに捕える。ルードがバック・ブリーカーに切り返しクロス・フェイス。ロープ・ブレイク。殴り合い。エリーズがミサイル・キックから串刺しドロップ・キック。ルードが不意をついてスパイン・バスター。カウント2。エリーズがルードをコーナー上から落とし飛ぶもルードが膝を立てて迎撃。ルードがスピアーを狙うもかわされレフェリーに誤爆。エリーズがローリング・エルボーを狙う。ルードがカウンターでスピアー。セカンド・レフェリーが来るもカウント2。エリーズがブレーン・バスターを狙う。ルードがコーナーに押し込んで防ぐとレフェリーが巻き込まれる。エリーズが頭部を蹴り上げる。ブレーン・バスター。ファースト・レフェリーがカウントするもカウント2。コーナー上へ。ルードがロープに飛びかかって体勢を崩す。そしてスーパープレックス。エリーズが足を絡める。ファースト&セカンド・レフェリーが同時にカウントしカウント3。それぞれエリーズ、ルードが勝利だと主張。ヘブナーが現れ2人の意見を聞く。ヘブナーは再開を指示。エリーズが即座にトペ・スイシーダを狙う。しかしルードが持っていたベルトに激突しKO。ルードはこれしたり、とリングに戻しカバー。カウントは2。レフェリーに抗議する。ルードを起こそうとする。エリーズが不意をついて丸め込みカウント3。
[Winner:オースチン・エリーズ(26:18)]

試合結果

@チャボ・ゲレロ、ヘルナンデスvs.キッド・カッシュ、ガンナー
ABfGシリーズ、フォールズ・カウント・エニウェア:ロブ・ヴァン・ダムvs.ディアンジェロ・ディネイロvs.マグナスvs.ミスター・アンダーソン
BTV王座戦:ディーボン(ch)vs.カザリアン
Cノックアウツ王座戦:ミス・テスメイカー(ch)vs.マディソン・レイン(新チャンピオン!)
DBfGシリーズ、テーブル・マッチ:ブリー・レイvs.ジェームス・ストームvs.ジェフ・ハーディvs.ロビーE
EXディビジョン王座戦:ジーマ・アイオン(ch)vs.ケニー・キング
FBfGシリーズ、ラダー・マッチ:AJスタイルズvs.クリストファー・ダニエルズvs.サモア・ジョーvs.カート・アングル
GTNA王座戦:オースチン・エリーズ(ch)vs.ボビー・ルード