TOPアメリカン・プロレスTNA 2012年 →TNA:Final Resolution 12/9/12

TNA:Final Resolution 12/9/12の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@ジェームス・ストームvs.カズ
AXディビジョン王座戦:ロブ・ヴァン・ダム(ch)vs.ケニー・キング
Bタッグ王座戦:チャボ・ゲレロ、ヘルナンデス(ch)vs.ジョーイ・ライアン、マット・モーガン
Cブリー・レイvs.オースチン・エリーズ
Dノックアウツ王座戦:タラ(ch)vs.ミッキー・ジェームス
Eカート・アングル、サモア・ジョー、ギャレット・ビショフ、ウェス・ブリスコvs.エースズ& 8s(ディーヴォン、ドク、マスクド・マン#1、マスクド・マン#2)

Fワン・ファイナル・タイム:AJスタイルズvs.クリストファー・ダニエルズ
 まずは基本を思い起こすようにレスリング。
 韻を踏みながらゆったりと魅せられるのはベテランならでは。
 歳を取った中で無理をせずに序盤をくみ上げます。
 その中でダニエルズが今回フレアーばりにTVアピールをしていたのが印象的でしたね。
 相互のエプロン技からダニエルズのターンへ。
 鉄階段を何度も使うことで印象的な導入を作り出しました。
 導入後は比較的オーソドックスでしたがアクシデントでAJが流血したことが後押しに。
 終盤は必殺技に掟破りを加えての切り返し合い。
 ただAJがスプリングボード式450を封印してスタイルズ・クラッシュ1本に絞り、
 ダニエルズが過去と違って3種の必殺技をどれも不発に終わらせたのは
 普通に非効率なことで最後ならもっと派手にやっても良かったように思いますね。
 好勝負に少し届かず。

GTNA王座戦:ジェフ・ハーディ(ch)vs.ボビー・ルード
 最近のジェフはアーティスティックなカリスマ性をリングに持ち込んでいますね。
 それが刺激になっているのかレスラーとしての円熟味さえ感じる。
 ジェフのようなスタイルのレスラーにとって歳を取ることが良い効果をもたらすとは数年前は誰が思ったでしょう。
 それどころかこの試合においては動きもエネルギッシュです。
 アピールの織り交ぜ方も上手いですね。
 一方のルードも安心して見れる試合運びです。
 ただし小技メインでインパクトに欠けるのが難ですね。
 一進一退は適切ですがメインとしての華やかさが足りません。
 ジェフがいつものようにツイスト・オブ・フェイトを捨て技にせず、
 何故かボディ・プレス系を使っていたのもそれを助長させましたね。
 その工夫自体は興味深かったですけれども。
 後はA&8がルードに援護しなかったというストーリー上の締め方でフィニッシュ弱し。
 これならリングにまで入って両者を攻撃、試合をぶち壊すぐらいしても良かったと個人的には思いますね。
 中々良い試合。

総評
 前半はクオリティに欠ける内容。
 セミ、メインは堅実な試合で大会をまとめましたが、地味な印象はぬぐえない。 
 (執筆日:12/11/12)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Fワン・ファイナル・タイム:AJスタイルズvs.クリストファー・ダニエルズ
 まずは基本的なレスリング。AJがドロップ・キックを決め主導権を握る。AJがダウン状態からのハリケーン・ラナ。ムタ・ロックと得意技を決めて行く。エプロンでブレーン・バスター。ダニエルズがエプロンでSTO。
 鉄階段にぶつけていく。反撃しようとするAJの腹を攻撃して動きを止める。クロス・ボディ相打ち。AJは顔の横から流血している。BMEをかわすとスプリングボード式エルボー。連続で打撃を叩き込むとアルゼンチン・バック・ブリーカー。
 スラムに移行しカウント2。ダニエルズもブルー・サンダー・ボムを決めるなど負けていない。アイコノクラズムを決める。カウント2。ラスト・ライツを狙 う。AJがスナップ・メアに切り返す。一回転してのリバースDDT。カウント2。ダニエルズがコーナー上のAJを捕まえスーパースープレックス。カウント 2。打撃の打ち合い。AJがペイレイ・キックを打ち込む。スタイルズ・クラッシュを狙う。ダニエルズが逃れエンジェルズ・ウィングを狙う。AJが逃れ丸め 込もうとする。防がれるもその動きからスタイルズ・クラッシュ。カバーにいくがカウント2。ならばと雪崩式スタイルズ・クラッシュを狙う。ダニエルズがハ リケーン・ラナに切り返す。スタイルズ・クラッシュを決めカウント3。
[Winner:クリストファー・ダニエルズ(22:30)]

GTNA王座戦:ジェフ・ハーディ(ch)vs.ボビー・ルード
 ルードがタックルからコーナーに押し込み先手を取る。ジェフがコーナーを使ってヘッド・シザースを決める。両足を取りレッグ・ドロップを狙う。逃げられるも場外に蹴りだしプランチャ。リングに戻しカバー。カウント2。
 ルードが徐々に自分のペースに持って行く。腰に狙いをつけている。ジェフが反撃し両足を取ってのレッグ・ドロップ。ロープに走る。ルードがかわして場外に落とし、鉄階段にぶつける。ジェフが反撃して両足を取ってのレッグ・ドロップ。
 正面からのドロップ・キック。セカンド・ロープからボディ・プレス。カウント2。ルードがスリング・ショットを狙う。ジェフがコーナーに着地しウィス パー・イン・ザ・ウィンド。カウント2。ミュール・キックにフェイス・バスター。コーナーに上るとボディ・プレス。カウント2。ならばとツイスト・オブ・ フェイトへ。ルードが防いでスパイン・バスター。カウント2。ジェフが不意をついてツイスト・オブ・フェイト。ルードが場外に転落したためカバーできな い。エプロンからフライング・クローズライン。鉄階段を踏み台にレッグ・ラリアットを狙うもかわされ柵の上に墜落。ルードがリングに戻しカバー。カウント 2。スーパープレックスを狙う。ジェフがルードを落としスワントーン・ボムを決める。しかし腰の痛みからカバーにはいけない。起き上がったジェフにルード がスピアー。カウント2。A&8が花道に現れる。ルードが気を取られている。A&8が何もしそうにないことを確認し試合に戻ろうとする。 ジェフがその隙を突きツイスト・オブ・フェイト。カウント3。
[Winner:ジェフ・ハーディ(23:00)]


試合結果

@ジェームス・ストームvs.カズ
AXディビジョン王座戦:ロブ・ヴァン・ダム(ch)vs.ケニー・キング
Bタッグ王座戦:チャボ・ゲレロ、ヘルナンデス(ch)vs.ジョーイ・ライアン、マット・モーガン(DQ)
Cブリー・レイvs.オースチン・エリーズ
Dノックアウツ王座戦:タラ(ch)vs.ミッキー・ジェームス
Eカート・アングル、サモア・ジョー、ギャレット・ビショフ、ウェス・ブリスコvs.エースズ& 8s(ディーヴォン、ドク、マスクド・マン#1、マスクド・マン#2)
Fワン・ファイナル・タイム:AJスタイルズvs.クリストファー・ダニエルズ
GTNA王座戦:ジェフ・ハーディ(ch)vs.ボビー・ルード