TOPアメリカン・プロレスTNA 2012年 →TNA:Destination X 7/8/12

TNA:Destination X 7/8/12の分析


名勝負 なし
好勝負 ラスト・マン・スタンディング:AJスタイルズvs.クリストファー・ダニエルズ

TNA王座戦:ボビー・ルード(ch)vs.オースチン・エリーズ

@Xディビジョン王座トーナメント敗者復活戦:ルビックスvs.メイソン・アンドリュースvs.ラース・オンリーvs.ダコタ・ダーソウ

AXディビジョン王座トーナメント:キッド・カッシュvs.メイソン・アンドリュース

BXディビジョン王座トーナメント:ダグラス・ウィリアムスvs.ケニー・キング

CXディビジョン王座トーナメント:ソンジャイ・ダットvs.ラシャード・キャメロン

◆首を負傷し引退する事になったジェシー・ソーレンセンが登場しスピーチ。

DXディビジョン王座トーナメント:ジーマ・アイオンvs.フリップ・カサノヴァ

EBfGシリーズ:カート・アングルvs.サモア・ジョー
 ジョーが躊躇なく獰猛な攻撃を叩き込めば
 カートも削るようにストンピングを打ち込んでいて殺伐としています。
 色合いが際立っている一方で攻防にズレがあります。
 ジョーが中途半端なポイントで典型的な流れ作りに入りましたしね。
 しかし後半の攻防はこれぞジョー対カートだよなぁ、という久しぶりの攻防。
 いつもの必殺技系の返しあいになったがために
 最後の締め方がワン・オブ・ゼムになってしまったが
 この位置なら十分な内容なのでしょう。
 中々良い試合。

Fラスト・マン・スタンディング:AJスタイルズvs.クリストファー・ダニエルズ
 AJが憎しみから打撃を叩き込み、
 ダニエルズがインサイド・ワークで凌ごうとする良い抗争の形に入っていますね。
 立てた椅子を絡めた攻防から序盤を締めます。
 このカードは年齢から質を落としていましたが見事に復活させましたね。
 ダニエルズが煽り能力を発揮し、
 AJはぐったりした様子でドラマを見せました。
 更に流血を加え、その相同性からライバル対決から数え歌に昇華させました。
 最後はテーブル葬で決着です。
 ぎりぎり好勝負。

GXディビジョン王座トーナメント決勝、アルティメットXマッチ:メイソン・アンドリュースvs.ジーマ・アイオンvs.ケニー・キングvs.ソンジャイ・ダット

HTNA王座戦:ボビー・ルード(ch)vs.オースチン・エリーズ
 ルードがしっかりした試合運びを見せ、
 エリーズがその上を行くという悪くない導入シーンでした。
 スロー・スタートでしたけどね。
 そこからエリーズがトペにいくも柵に激突という意表を突いたシーンでショックを与えます。
 中盤はルードが支配する中で一進一退で、その調整は文句なしです。
 ただしエリーズがXディビジョン王座を返上してまで挑んだというシチュエーションに比べ
 試合の構成は全う至極正統派で、特殊な仕掛けが足りない印象。
 終盤もベルト攻撃やレフェリー気絶といった演出は余りに使い古されています。
 しかし欠点はほとんどなく今年一番のTNA王座戦でした。
 ぎりぎり好勝負。

総評

DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

Fラスト・マン・スタンディング:AJスタイルズvs.クリストファー・ダニエルズ
 ダニエルズが場外で焦らす。リングまで追ってきたAJにけりかかる。AJがドロップ・キック。許しを請うダニエルズの脚を踏みつけ蹴り飛ばす。AJが椅子を踏み台に飛びかかるもかわされる。ダニエルズが椅子へのチョーク・スラム。
 AJを殴り落とすと鉄階段にたたきつけ観客を煽る。AJを殴りつけ流血させる。AJが椅子を持ったダニエルズにスプリングボード式エルボー。ダニエルズを流血させる。ダニエルズは許しを請い花道を後ずさり。ステージでクローズライン相打ち。
 AJが延髄切り。スタイルズ・クラッシュを狙う。ダニエルズがリバース・スープレックスに切り返す。両者ふらふら。AJが一回転してのリバースDDT。カウントが数えられていく。カズが現れAJを突き飛ばしてステージ下に落とす。カウント8でAJが起き上がる。ダニエルズがテーブルを取ってきてステージ下に立てる。花道からそのテーブルへのエンジェルズ・ウィングを狙う。AJが押し込むとカズにぶつかる。AJがダニエルズにペイレイ・キック。スタイルズ・クラッシュを下のテーブル目掛け決める。AJがぎりぎりで起き上がりカウント10。AJの勝利。

HTNA王座戦:ボビー・ルード(ch)vs.オースチン・エリーズ
 エリーズがレスリングでからかう。グラウンド・ヘッド・シザースを食らった状態からドロップ・キック。ルードはミサイル・キックをかわしストンピング。エリーズはダイビング・ニーをかわすと脚攻め。ラスト・チャンスリーを決めるもロープ・ブレイク。エリーズはルードをエプロンに出すと蹴り落とす。トペ・スイシーダにいくもかわされて柵に激突。
 ルードがエリーズをリングに戻しスピアー。カウント2。エリーズが抵抗するもルードにすぐ盤面を戻される。エリーズが気合で起き上がり相対。
 エリーズが勢いを増して行きトペ。ミサイル・キックから串刺しドロップ・キックを狙う。ルードがキャッチしアバランシュ・スラム。カウント2。スピアーへ。エリーズが受け流しラスト・チャンスリー。ルードがクロス・フェイス。エリーズが450を狙う。ルードがかわしスパイン・バスター。カウント2。クロス・フェイス。ロープ・ブレイク。ベルトを持ってくる。レフェリーが没収した隙にロー・ブロー。カバーするもカウントは2。レフェリーに文句を言う。エリーズが隙を突いて串刺しドロップ・キック。ブレーン・バスターへ。ルードが後ろに着地して突き飛ばすとエリーズとレフェリーがぶつかる。ルードがベルト攻撃。レフェリーを起こしてからカバー。カウント2。フィッシャーマンズ・スープレックスを狙う。エリーズが丸め込み。カウント2。スピアーを狙ったルードを転がすと頭部を蹴り上げブレーン・バスター。カウント3。

試合結果

@Xディビジョン王座トーナメント敗者復活戦:ルビックスvs.メイソン・アンドリュースvs.ラース・オンリーvs.ダコタ・ダーソウ
AXディビジョン王座トーナメント:キッド・カッシュvs.メイソン・アンドリュース
BXディビジョン王座トーナメント:ダグラス・ウィリアムスvs.ケニー・キング
CXディビジョン王座トーナメント:ソンジャイ・ダットvs.ラシャード・キャメロン
DXディビジョン王座トーナメント:ジーマ・アイオンvs.フリップ・カサノヴァ
EBfGシリーズ:カート・アングルvs.サモア・ジョー
Fラスト・マン・スタンディング:AJスタイルズvs.クリストファー・ダニエルズ
GXディビジョン王座トーナメント決勝、アルティメットXマッチ:メイソン・アンドリュースvs.ジーマ・アイオン(新チャンピオン!)vs.ケニー・キングvs.ソンジャイ・ダット
HTNA王座戦:ボビー・ルード(ch)vs.オースチン・エリーズ(新チャンピオン!)