TOPアメリカン・プロレスTNA 2011年→ TNA:Sacrifice 5/15/11

TNA:Sacrifice 5/15/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@メキシカン・アメリカvs.インクInc
 アナルキアの受身はいまいちでスター性の欠片もない。
 何故起用され、しかもPPVに出ているのか理解に苦しみますね。
 インクIncは良いタッグではないけれど安定感はありますね。
 スムーズに試合をこなしています。
 試合としての問題はメキシカン・アメリカが3人が
 全員、しかも同じような介入をするので単調になっている点ですね。
 最後もセコンド介入からであっさり気味。
 少し悪い試合です。

◆JJとカレンがカレンの負傷を訴えるもフォーリーは試合のキャンセルを認めず。

Aブライアン・ケンドリックvs.ロビーE
 ケンドリックはジャンパーを着たまま試合をするようになったんですね。
 しかし繊細な動作が出来なくなる上、
 キャラ自体が何やら意味不明で、特に座禅組みは理解に苦しみます。
 フィニッシュも弱いし微妙な内容。
 ケンドリックは異彩を放っているがこんな形で良いの?
 悪い試合。

Bノックアウツ王座戦:ミッキー・ジェームス(ch)vs.マディソン・レイン
 毎回同じような事を繰り返している感が半端無い。
 ひどい試合。

CXディビジョン王座戦:カザリアン(ch)vs.マックス・バック
 主軸は変哲の無い攻防だが、
 軽いタッチではそれぞれの個性が出ている。
 マックスがロープ越しの蹴りだけで主導を握るのは説得力に欠けますね。
 トペコンで丁度の展開です。
 カズもシークエンス後どたどたしていて野暮ったい印象を受けます。
 終盤の攻防ですが450°、リバース・ツームストンは、それが頂点であるべき性質が強いので
 どちらもかわされて他の技で鬩ぎあう攻防ってのはいまいち乗り切れない物があります。
 平均より少し上。

Dアビスvs.クリムゾン
 クリムゾンは典型的などこにでもいそうなパワー・ファイターですね。
 しかし気の吐き方は獰猛性を分かりやすく伝えるし、乱闘も小気味良いので
 少なくともアナルキアなんかよりは随分とましです。
 アビスもちょっとした怖さを維持しダラケらないので予想よりも見れる内容でした。
 しかし終盤は冗長。
 出来ないインサイド・ワークなんていりません。
 単純に締めくくりましょう。
 悪くない試合。

Eタッグ王座戦:ビア・マニーInc(ch)vs.マット・ハーディ、クリス・ハリス
 全員がタッグを一定以上理解しているために
 細やかな試合進行が可能と成っています。
 控えへの攻撃を散りばめているのも味付けとしては良いですね。
 しかし爆発する瞬間に欠けます。
 それこそ元AMW対決がそうあるべきでしたが
 ほんのちょっとばかしの焦らししかなかったですからねぇ。
 TNA離脱後ハリスとストームに大きな差がついてしまったという現実的な問題もありますが、
 もう少し見得を張って注目の対決なんだ、と言い切っても良かった。
 後、孤立時は腰攻めがいまいちでしたので、タッチできるかできないかを前に押し出すべきでしたね。
 平均より少し上。

FノーDQ:AJスタイルズvs.トミー・ドリーマー
 AJは技は格好良いのにヒール・ワークのせいでまったりしないといけず
 瞬間瞬間の間で相互に脚を引っ張り合っている試合運びになっていますね。
 ドリーマーはコンスタントに出場していたのが途切れたせいか
 前見た時に比べてごまかしている部分があり、
 DDTを只のカウンターとして消費してしまったシーンもありましたね。
 まあ自然な流れでハードコアになっていたので
 最後がチープ・フィニッシュとはいえそれなりに楽しめる。
 悪くない試合。

Gカート・アングル、チャイナvs.ジェフ&カレン・ジャレット
 カートとJJの絡みは他とは違うな、と思わせる動きもありつつ良い物があります。
 しかしそのJJまでがチャイナにびびる格好を取っていて、
 更に実質的にチャイナ、カレンが参加しない構成をとっているものだから
 カートとJJの絡みが試合に影響を与え得る上限は限りなく小さい。
 チャイナは試合出来るのだからこんな形にしなくても、と溜息をついていたら
 タッチして出てきたチャイナがボディ・スラムを失敗。
 続くブレーン・バスターも不細工。
 あぁ、こういう形を取ったのは正解で、
 チャイナを引っ張り出してきた事自体が失敗だったのか、と合点したのでした。
 悪くない試合。

HTNA王座戦:スティング(ch)vs.RVD
 それぞれの個性で鬩ぎあいが出来ているという点では感心しました。
 しかし相手の得意技等へのカウンター、かわしでそれを実現している。
 つまりやたら自爆するという事でね。
 ここまで過剰になると相手の価値を傷つけて自分の価値を保つ形になるので
 ちょっとばかし良いストーリーを語ろうと試合自体は良い試合にまでいく事は出来ません。
 平均レベルです。

総評
 微妙な新人のPPVデビューにインパクトのない復帰。
 上位形式の試合が記憶に新しい再戦に、張りぼてのサプライズ・ゲスト。
 中々もってPPVとは思えない内容です。
 (執筆日:5/15/11) 
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@メキシカン・アメリカvs.インクInc
Aブライアン・ケンドリックvs.ロビーE
Bノックアウツ王座戦:ミッキー・ジェームス(ch)vs.マディソン・レイン
CXディビジョン王座戦:カザリアン(ch)vs.マックス・バック
Dアビスvs.クリムゾン
Eタッグ王座戦:ビア・マニーInc(ch)vs.マット・ハーディ、クリス・ハリス
FノーDQ:AJスタイルズvs.トミー・ドリーマー
Gカート・アングル、チャイナvs.ジェフ&カレン・ジャレット
HTNA王座戦:スティング(ch)vs.RVD