TOPアメリカン・プロレスTNA 2010年→TNA:Genesis 1/17/10

TNA:Genesis 1/17/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

ホーガンとビショフが挨拶。
リングは六角形から四角形に戻っている。

@Xディビジョン王座戦:アメージング・レッド(ch)vs.ブライアン・ケンドリック
 PWGでの働きを考えると
 スパンキーはもっとキャラを濃く出来るはずですね。
 脚攻めを見せましたが、それで試合を面白くしている訳でも上質にしている訳でもない。
 道筋の無いフィニッシャーで幕です。
 この王座にゲスト含め多彩な挑戦者を迎えるにはレッドは荷が重い気がしますね。
 平均レベル。 

Aショーン・モーリーvs.クリストファー・ダニエルズ
 モーリーはヴァル・ビーナスです。
 ダニエルズのインサイド・ワークを使う攻め、
 反対にモーリー側の小さい相手への対応、
 どちらもしっくりいっていませんね。
 それに比べればフィニッシャーに時間がかかった事なんて問題ではありません。
 悪い試合。 

Bノックアウト王座戦、3本勝負:ODB(ch)vs.タラ
 3本勝負できるカードではないでしょう、と思っていたらその通り。
 唐突な丸め込みで1本、
 ODBの実に効果的でないサブミッションで時間つぶしていたら
 唐突にフィニッシュが訪れ2−0エンド。
 何をしたかったのか首を傾げる内容です。
 ひどい試合。

Cタッグ王座戦:ブリティッシュ・インベイジョン(ch)vs.ヘルナンデス、マット・モーガン
 小気味良く、また戦術的なスポットを取り入れていて
 BIはタッグとして向上しているんですが
 いかんせん勝ちっ気が見せれていないのが問題です。
 特に今回のようなTNAの破壊兄弟とでもいうべき
 パワー差のある相手だとそれは致命傷になる。
 スカッシュ・マッチに毛が生えた程度の内容に終わる。
 悪くない試合。

Dディアン・ジェロディネイロvs.デズモンド・ウルフ
 細かい攻守の入れ替わりで、惹きつけたのは良いですね。
 しかしそこから、ウルフの脚攻め以降は試合の幹から放逸している。
 ディアンの試合の運ぶ先が見えないのと脚攻めの対応のせいですね。
 ウルフに新鮮さがあるから良いが慣れられると物足りない内容でした。
 しかしディアンは既に人気を獲得しているのだから
 こうしてウルフらと当てて成長戦略を図るには値するでしょうね。
 まあまあ良い試合。

Eビア・マニーIncvs.ケビン・ナッシュ、シックス・パック
ナッシュ、パック共に自分の役割所を認識して、
 雰囲気のある凸凹タッグになっており予想より見れるタッグでした。
 レジェンド興行のメインでやっていそうな懐かしさを感じさせる内容です。
 ただ最後、ホールがファンに手を出すのは唐突過ぎるなぁ。
 他になんか代替手段を見つけて欲しかった。
 悪くない試合。

Fアビスvs.ミスター・アンダーソン
本名のアンダーソンよりも他にケネディーに匹敵する名前がないか、
 ちゃんと探したのか、って気はするけど
 試合前のマイク・アピールは素晴らしかったですね。
 しかし試合は駄目。
 不毛な腕攻めで時間を無駄にしている。
 そもそもデビュー戦に中途半端なアビスを当てる事に問題がありますね。
 これならジョバーを当てる方がまし。
 ひどい試合。

GTNA王座戦:AJスタイルズ(ch)vs.カート・アングル
 カートとAJはアスリートである事が
 プロレスラーである事に繋がっている稀有な存在であるからして
 かくも魅力のあるカードであってPPVで再び組まれた事に実に楽しみにしていたのであったが・・・
 この3ヶ月で3度も組まれているせいだろうか、
 2人は別の形を求め、それはアスリート性を捨てる事になってしまった。
 前半のシンプルな積み重ね、
 ベーシックな要素をゆったり物は
 所々に型で韻を踏んでいるにも関わらず連続性、増幅性が足りない。
 終盤も必殺技、掟破りを小出しにして薄く広く作っていますね。
 試合時間ありきで作り彼らの魅力を削るのなら
 35分Overは欲しく、30分弱程度でこれをされると
 元が元だけに物足りなく感じてしまいますね。
 フレアーとの合体によるAJのヒール・ターン。
 試合に予兆はありましたが、
 それはAJの清らかさが濁っただけで悪役としての可能性ではなく、
 相変わらず打撃のリズムを崩しているし、
 ルッソーとの蜜月時代と同じく失敗の匂いしかしません。
 また王者としてTNAを支える、というプレッシャーの中で
 結果を残そうともがき奮闘するAJは人間くさくて好きだっただけに残念です。
 中々良い試合。

総 評
 新メンバーのお披露目、王座移動、ヒール・ターンと盛りだくさんで
 新しいスタートを切るためのセット・アップをしたのは評価できますね。
 ただ妙にシンプルな、メジャー指向の試合内容といい
 TNAのセミ・メジャーとしての強みが無くなりそうで、そこに可能性を感じたかは別問題。
 依然として要経過観察の状況です。
 (執筆日:1/23/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

 GTNA王座戦:AJスタイルズ(ch)vs.カート・アングル

  カートがコーナーに押し込みクリーンに離れる。
  組むとカートが腕をとる。
  倒す。
  AJが起き上がりハンマー・ロック。
  カートがすぐそばのロープに脚をかける
  カートが脚をとり倒す。
  脚にエルボー・ドロップ。
  AJが蹴り飛ばす。
  AJが腕をとる。
  ハンマー・ロック
  カートがハンマー・ロック。
  もがいた所をグラウンド・ヘッド・ロック。
  AJが後ろにそらす。カウント1。
  起き上がるとロープに振る。
  カートがショルダー・タックル。
  AJがエプロンに出て間をおく。
  リングに戻る。
  組むとAJがヘッド・ロック。
  カートがロープに振り伏せる。
  AJがショルダー・タックル。
  カートが場外に出て間をおく。
  リングに戻る。
  カートがバックを取る。
  AJが耐えてロープに近づこうとする。
  カートも中央に持っていこうとする。
  カートがジャーマンをねらう。
  AJが着地。
  脚を取ろうとする。
  カートは切るとトスクール・ボーイ。カウント2。
  AJがアーム・ドラッグ
  もう1発狙う。
  カートはかわしてカバー。
  AJはカウント1でかえすと脚を払ってカバー。カウント1。
  仕切り直し。
  ナックル・ロック。
  カートが押し込む。
  AJは起き上がると後ろに回転して手をひねる。
  カートがロープに脚をかける。
  AJがヘッド・ロック。
  カートがロープに振り殴ろうとする。
  AJが股下を通る。
  AJが伏せカートがロープに走る。
  AJがドロップ・キック。
  スナップ・メア。
  背中を蹴る。
  カバーするもカウント1。
  チン・ロック。
  起き上がったカートの首裏にエルボー。
  エルボーをたたきおとす。
  コーナーにもたれたカートにフォア・アームズ、チョップ。
  バック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  チン・ロック。
  カートが起き上がりエルボー。
  ロープに走る。
  AJが追いバック・エルボー。
  カートは場外転落。
  AJが追撃をねらう。
  フェイントでエプロンに着地。
  読んでいたカートはAJの足を取ってエプロンにぶつける。
  続けてクローズライン。
  リングに戻す。
  カバーするもかうんと2.。
  ブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2.。
  スナップ・メア。
  ガット・レンチ。
  AJは起き上がるとバック・エルボー。
  ロープに走る。
  カートがバック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  コーナーに押し込んでぶつける。
  アッパーカート。
  喉に足を押し当てる。
  ボディ・スラム。
  カバーするもカウント2。
  もう1回カバーするもカウント2。
  ボディ・シザース
  チン・ロック。
  AJは起き上がるとバック・エルボー。
  カートを殴りつける
  もう1回。
  カートがクローズラインをねらう。
  AJはよけると殴り倒す。
  クローズライン。
  クローズライン。 
  ロープに振ろうとする。
  カートが振り返しショルダー・スルーをねらう。
  AJが蹴り上げる。
  ロープに走りクローズラインへ。
  カートはよけるとジャーマン。
  ダウンしているAJにストンピング。
  バック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  ヘッド・ロック。
  AJが腹にパンチをいれながら起き上る。
  カートを殴りつけチョップ
  ロープに振りクローズラインへ。
  カートがよけクロス・ボディへ。
  AJも同時にクロス・ボディをねらい相打ち。
  両者ダウン。
  カウント8。
  フレアーが登場。
  殴り合い。 
  カートが蹴りをいれコーナーに振る。
  突進。
  AJがカウンターでショルダー・スルー。
  エプロンに着地したカートを殴りおとす。
  フレアーはリングサイドで観戦している。
  AJがトペ・コンヒーロ。
  カートをリングに戻す。
  コーナーのカートに突進。
  カートがカウンターで蹴りをいれ突進。
  AJが担ぎネック・ブリーカー。
  コーナーのカートに突進。
  ショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地しパンチ。
  スプリングボード式クローズライン。
  カバーするもカウント2。 
  スタイルズ・クラッシュへ
  カートがリバース・スープレックス。
  ジャーマン。
  2発目。
  3発目。
  背後に位置してアングル・スラムへ。
  AJがアーム・ドラッグにきりかえす。 
  バックを取る。
  カートがバックをとりかえし投げっぱなしジャーマン。カウント2。
  アングル・スラムへ。
  後ろに逃れたAJにクローズラインをねらう。
  AJはよけるとペイレイ・キック。
  カバーするもカウント2。
  パワー・ボムをねらう。
  カートがAJを持ち上げコーナーにたたきつける
  ショルダー・ブロック。
  コーナーに振ろうとする。
  AJがふりかえしスプラッシュへ
  カートはよけるとロープに走りクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  アンクル・ロックへ。
  AJが回転して蹴り飛ばす。
  AJが振り向きざまにクローズライン。  
  カートを起こすとコーナーにもたれさせパンチ。
  10カウント・パンチ。  
  途中で逃れたカートを蹴りつける。
  そこから一回転してリバースDDTの体勢にいこうとする。
  カートがかわしコーナーへのベリー・トゥー・ベリー。
  カバーするもカウントは2。
  AJをコーナーにのせる。
  AJがカートを殴りつける。
  そこから飛びつきヘッド・シザース。
  スプリングボード式450へ。
  カートは避けて自爆させるとアングル・スラム。
  カバーするもカウントは2。
  ムーンサルトをねらう。
  AJは避けてじばくさせる。
  両者ダウン。
  AJが先に態勢を立て直す。 
  カートにかけよりスタイルズ・クラッシュへ
  カートが持ち直してすり抜けアンクル・ロック
  AJが回転して何度も蹴り。
  ゆらめいてロープにもたれたカートに突進。
  ショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地。
  ロープ越しに飛んでクロス・ボディ。カウント2
  雪崩式スタイルズ・クラッシュをねらう。
  カートがもがく。
  カートを殴りつけるとコーナー上から飛びついてのハリケーン・ラナを狙う。
  カートはキャッチするとスタイルズ・クラッシュ。
  カバーするもカウントは2。
  起こすと蹴り。
  アングル・スラムへ。
  AJがDDTにきりかえす。
  両者ダウン。
  カートがコーナーのAJに突進。
  AJはかわしてカートを鉄柱にげきとつさせるとアングル・スラム。
  カバーするもカウント2。
  コーナーにのぼる。
  カートが起き上がる
  駆けあがって雪崩式アングル・スラム。
  カバーするもカウントは2.。
  信じられない表情
  肩紐をはずすとアンクル・ロックを決める。
  AJがなんとかロープをつかもうとするも引き離される
  回転してけり飛ばすも、カートは対応して体勢を元に戻す。
  カートが足を巻きつける。
  AJが遂にタップしそうになる。
  フレアーがレフェリーを引きずり出す。
  AJがタップすも無効。
  カートはAJを離すとフレアーを見る。
  場外に出て詰め寄る。
  フレアーはリングに逃げる。
  追うカートにAJがラリアット。
  フレアーがAJにベルトを差し入れ。
  AJはベルトを見つめている。
  決意したようでカートにベルトをたたきつける。
  フレアーがレフェリーをリングに戻す。
  1,2,3!
  AJの防衛!
  フレアーはリングに上がるとAJとハグ。

試合結果

@Xディビジョン王座戦:アメージング・レッド(ch)vs.ブライアン・ケンドリック
Aショーン・モーリーvs.クリストファー・ダニエルズ
Bノックアウト王座戦、3本勝負:ODB(ch)vs.タラ(新チャンピオン!)(2−0)
Cタッグ王座戦:ブリティッシュ・インベイジョン(ch)vs.ヘルナンデス、マット・モーガン(新チャンピオン!)
Dディアン・ジェロディネイロvs.デズモンド・ウルフ
Eビア・マニーIncvs.ケビン・ナッシュ、シックス・パック
Fアビスvs.ミスター・アンダーソン
GTNA王座戦:AJスタイルズ(ch)vs.カート・アングル