TNA:Against All Odds 2/14/10の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@1回戦:ディアンジェロ・ディネイロvs.デズモンド・ウルフ
時間をかけられないので手っ取り早くアピールで
ベビーフェイス/ヒールの雰囲気を作っていますね。
相変わらずウルフがベーシックの範疇を超えるレスリングをするとポープは何も出来ません。
ウルフが入団してまだ3ヵ月後で自己演出しない訳にはいかない事情もあり難しい所ですね。
前回のフィニッシュを考慮すると2回戦で持ってくるべき内容。
平均レベル。
A1回戦:マット・モーガンvs.ヘルナンデス
トーナメントという形で実現しただけなので暴走巨漢対決とはできません。
考えて相手をそれなりに尊重してはいるが
重さと身長という繊細な色付けを実現する程では当然ありません。
最後に表現的クライマックスを持ってきたが
クオリティにもストーリーにも還元されず、その価値を感じさせない。
少し悪い試合。
B1回戦:ミスター・アンダーソンvs.カート・アングル
普通の試合。
だが普通の試合であるが故に
アンダーソンはある程度同等の風格を醸しながら試合を進めています。
間をじっくり取っての見得は良いですね。
この時間設定で流血アングルを取り組むのはちょっとやりすぎ。
じっくり戦ったらどうなるか少し気になった試合。
平均より少し上。
C1回戦、ノーDQ:アビスvs.ミック・フォーリー
乱戦の主要パートである打撃が馴れ合いで、凶器で誤魔化す事もできない。
引退済みのフォーリーはともかくアビスはこれじゃあ、いけません。
茶番。
ひどい試合です。
Dナスティ・ボーイズvs.チーム3D
94年に2試合でバイオレンス化を完成させた事が唯一の功績であるナスティーズ。
16年経って今更呼べる選手でもないでしょう。
ホーガンの友人だから以外に試合が組まれている理由が思いつきません。
見所なし、のろすぎ。
仮にダイジェストになっても退屈な、ひどすぎる試合。
E準決勝:ディアンジェロ・ディネイロvs.マット・モーガン
体格を意識するのは良いけどディネイロはちょこまかしすぎ、モーガンは受けがいまいち。
ディネイロが勝った、という事実以上の物を与えてくれない試合。
悪い試合です。
F準決勝:ミスター・アンダーソンvs.アビス
アビスに技が利かない、振れない、と最初に見せたことで
前回よりは脚攻めへのラインに力がありますね。
しかし2か月連続で見せれるカードではないなぁ。
少し悪い試合。
GTNA王座戦:AJスタイルズ(ch)vs.サモア・ジョー
AJは卑怯な戦法で支配権を奪うキャラになった事で
技から意味が奪われていきます。
それはAJから魅力を奪うだけでなく、
かつてパクリと揶揄された程様々なレスラーから技を取り入れているジョーにも影響を及ぼす。
ビショフがレフェリーになっている事で
ごたごたのフィニッシュが予想されたが
ただ1回フレアーがビショフの注意を引きカウントさせなかっただけ。
それなら普通のレフェリーでやれば良い。
このフィニッシュから受けるのは安心ではなく肩透かし感。
いつもと毛色が違う内容にして、最も低調な内容でした。
平均より少し上。
H決勝:ディアンジェロ・ディネイロvs.ミスター・アンダーソン
ホール、ウォルトマンが試合前にディネイロを襲撃。
しかしアンダーソンとは関係がない上、
アンダーソンがカウントアウトを狙わず、
ただの打撃でひとくくりにさせる行動しか取らないので
大きなウネリを生まないまま、ぱっとしない内容。
ポープを応援しよう、と馬鹿みたいに何度も言っている割りにその理由を一つも語らない。
@もそうだけどホーガンが加わったから、といって
依然TNAなんだからプッシュはその前の状態を考慮しないと。
メインを張った事の無い2人にメインなんて無理がありすぎる。
今年のワーストPPVメイン・イベントに当確。
ついでに言っておくとポープのダブル・ニー・ストライクはフィニッシャーとしての一撃性に欠ける。
悪い試合。
総 評
上層部の権力移行がどぎつく反映された内容。
スマートじゃないし、みすぼらしい。
(執筆日:2/17/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@1回戦:ディアンジェロ・ディネイロvs.デズモンド・ウルフA1回戦:マット・モーガンvs.ヘルナンデス
B1回戦:ミスター・アンダーソンvs.カート・アングル
C1回戦、ノーDQ:アビスvs.ミック・フォーリー
Dナスティ・ボーイズvs.チーム3D
E準決勝:ディアンジェロ・ディネイロvs.マット・モーガン
F準決勝:ミスター・アンダーソンvs.アビス
GTNA王座戦:AJスタイルズ(ch)vs.サモア・ジョー
H決勝:ディアンジェロ・ディネイロ(優勝!)vs.ミスター・アンダーソン