TOPアメリカン・プロレスTNA 2009年→TNA:Genesis 1/11/09

TNA:Genesis 1/11/09の分析


名勝負 なし
好勝負 Xディビジョン王座戦:クリス・セイビンvs.アレックス・シェリー、ノーDQ:カート・アングルvs.ジェフ・ジャレット

@エリミネーション・マッチ:LAX、 エリック・ヤングvs.ソンジェイ・ダット、ジミー・レイブ、キヨシ
 元雷神明のキヨシがPPVデビュー。
 決してムタ・ギミックを上手くやっているとは言えないんですが大丈夫でしょうか。
 試合はダイブでブーストする構造や
 エリミネーションならではの展開などしっかり仕事をしています。
 ホミサイドがあっさりやられてヘルナンデス1人対3人になった時には
 やりすぎにも思えましたが見てみると良かったですね。
 あれ程爽快に敵をなぎ倒せるのはヘルナンデスぐらいのものでしょう。
 まあまあ良い試合でした。

AXディビジョン王座戦:クリス・セイビンvs.アレックス・シェリー
 ヒール対ヒールで、偶然決勝で出会った、という
 いまいちの設定ながら初っ端の攻防のスピードとその正確さで観客の心をがっしり掴むと
 走る〜飛び技まで1つ1つの動きに
 全体の構成における位置、Xディビジョンという意識を強く浸透させて
 素晴らしく完成された一戦に仕上げています。
 只怪我のフェイクからのフィニッシュには前振りが欲しい所です。
 後は打つ手がなくなって上記のフィニッシュ、という物にするため
 シェリー・ショック、ボーダー・シティ・ストレッチを使って欲しかったですね。
 久方ぶりに素晴らしいXディビジョン王座戦で文句なしに好勝負。

Bシェイン・スーウェルvs.シーク・アブドゥール
 元レフェリーなのにシークよりラフ・ファイトっていうのはどうなんでしょう。
 いやまあ遺恨があるんだけどさ。
 TNAに来てからそこそこの仕事をしてきたシークだけど
 こんな相手では形を作るために
 自らのスタイルを崩すという無理やりな方法をとらざるを得ません。
 ひどい試合。

Cタッグ王座戦:コンセクエンスズ・クリード、ジェイ・リーサル(ch)vs.ビア・マネーIncvs.マット・モーガン、アビス
 ヒールのビア・マネーが中心になって試合を構築。
 その制限をもう少し上手く料理して欲しかったがこんなものかね。
 平均レベル。

Dラカ・カーン、ライーシャ・サイード、ボルトvs.ODB、テイラー・ワイルド、ロキシー・ラヴォー
 新人のボルトはラカ・カーンを小さくしたような容姿で同じく使えないディーバ。
 試合はこんなどうしようもないマッチ・メイクでは
 当然の悪い試合になりますね。
 WWEよりつまらないですよ。
 試合後コングが現れ4人でODBらをリンチ。

EノーDQ:カート・アングルvs.ジェフ・ジャレット
 打撃がベースではなくミドル・ラインに位置し
 技が溜めを持って繰り出される物ではありません。
 これが純粋にグラッジ・マッチなんでしょうけれど
 静かな遺恨戦という事でやや楽しみにくい性質ですね。
 しかし序盤のエレクトリック・チェアー、スリーパーを使う打撃戦のセンスは光るし、
 当たりの強さ、表現力からは権力闘争をひしひしと感じさせる。
 更に大流血や凶器攻撃、ステージからのテーブル葬もあって2人のハード・ワークっぷりには頭が下がります。
 一方で終盤はドロドロせず結構テキパキ且つまったりしていますね。
 折中するとこんな所なんでしょうけれど
 フィニッシュに丸め込みを選択するならそれまでの流れを貫いても良かったように思います。
 見たい内容とは、ずれていたが素晴らしい内容でした。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:11/25/09)

FTNA王座戦:スティング(ch)vs.ライノ
 襲撃され欠場かと思われたライノが登場・・・という前振りがあり
 テンション、下地の面である程度補佐を受けていたにもかかわらず
 呆れはてる程エクストリームなぐだぐだっぷりでぶち壊し。
 まともに技も受けれないのにTNA王座を持ってるとか・・・ねぇ。
 ひどい試合。

Gミック・フォーリー、AJスタイルズ、ブラザー・ディーボンvs.キップ・ジェームス、スコット・スタイナー、ブッカーT
 感染症でナッシュが欠場し急遽キップが代役になっています。
 試合は何の見所もないまま乱闘、収拾がつかなくなり
 ハードコア・ルールで再開するも
 これまた見所がないと言って良い。
 注目のフォーリーにしたって一度も凶器攻撃を受けませんでしたし。
 悪い試合。

総 評
 いらない試合が多くて試合順も悪いのだけれど
 いつものTNAと比べるとかなり面白かったですね。
 (執筆日:1/21/09)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

AXディビジョン王座戦:クリス・セイビンvs.アレックス・シェリー

  腕の取り合い。
  セイビンが前転して腕を取り返すとシェリーは蹴り飛ばして逃れる。
  両者跳びおきる。
  連続でムーブをかけていくレスリング。
  グラウンドに移行しサブミッションの攻防。
  セイビンがヘッド・ロック。
  シェリーがロープに振る。
  ロープ・ワークからセイビンがセカンド・ロープから跳びアーム・ドラッグ。
  シェリーがロープに走る。
  リープ・フロッグにいったセイビンの後ろで止まりバックを取る。
  セイビンはバック・エルボーを打つとロープに走る。
  シェリーがアーム・ドラッグ。
  セイビンが食らいながらもグラウンド・ヘッド・シザースに捕らえる。
  シェリーは逃れると脚を払い起こそうとする。
  セイビンが脚を払いカバー。カウント1。
  両者跳び起きて仕切り直し。
  四つに組む。
  ロー・キックを打ち合う。
  セイビンは脚でロックを外すとパンチを打ちロープに走る。
  シェリーは後を追うとバック・エルボー。
  ロープに走る。
  セイビンがを後を追いキッチン・シンク。
  サンセット・フリップへ。
  シェリーは逃れると胸に蹴りを放つ。
  セイビンは避けるとスクール・ボーイへ。
  逃れられるもすぐに蹴りを入れ頭部へドロップ・キック。
  ポーズを決める。
  コウジ・クラッチに捕らえる。
  シェリーがロープに脚をかける。
  コーナーに振り突進。
  ショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地し飛ぼうとする。
  シェリーはパンチを叩き込んで落とすとブランチャへ。
  セイビンは同時にリングに戻って避けるとトペ・スイシーダを決める。
  リングに戻すとエプロンに上り場外へのブレーン・バスターを狙う。
  耐えるシェリーにショルダー・ブロックを狙う。
  シェリーは避けて蹴りつける。
  セイビンがセカンド・ロープにもたれかかる形に。
  シェリーはコーナー上からレッグ・ドロップを決める。
  カバーするもカウント2。
  胸に張り手を打つ。
  セイビンも打ち返し打ち合いに。
  シェリーは打ち勝つとラ・ケプラーダ。カウントは2。
  変形アブナミドル・ストレッチ。
  セイビンはエルボーを叩き込んで逃れるとロープに走る。
  シェリーはカウンターでパンチを入れるとスライス・ブレッド#2を狙う。
  セイビンは押し飛ばして防ぐとクレイドル・ショックを狙う。
  逃れられるやヘッド・ロック。
  シェリーがすぐにバック・ドロップへ切り返す。
  ロープに走る。
  セイビンがカウンターでジャンピング・キック。
  両者ダウン。
  フォア・アームズとチョップの打ち合い。
  セイビンが不意をついて蹴りつけアトミック・ドロップからクローズラインへ。
  シェリーが避けバックを取る。
  セイビンは脚を蹴りつけて逃れるとコーナーのシェリーにフライング・バック・エルボー。
  助走をつけるべく対角コーナーへ。
  シェリーは後を追いバック・エルボー。
  助走をつけるべく対角コーナーへ。
  セイビンが後を追いビッグ・ブーツ。
  スプリングボードで飛びつくとDDT。
  カバーするもカウントは2。
  スプリングボード式の飛び技へ。
  シェリーは避けると同時にクロス・フェイス。
  丸め込みからタイガー・スープレックスの体勢に移行する。
  セイビンが体勢を入れ替える。
  シェリーがロープに脚をかける。
  セイビンは殴りつけてから突進。
  シェリーはカウンターでターン・バックルへのコンプリート・ショット。
  エプロンからロープを飛び越えDDTを狙う。
  セイビンは防ぐとシェリーをロープに橋渡しにしてエース・クラッシャー。
  タイガー・スープレックスにつなげるもカウントは2。
  シェリーが不意を突いて顔に張り手を連発。
  ローリングの技を狙う。
  セイビンはカウンターでスピン・キックを決めると延髄切り。
  ロープに走る。
  シェリーがカウンターでクローズライン。
  2K1ボムを決めるもカウントは2。
  コーナー上へ。
  セイビンは捕まえると雪崩式ハリケーン・ラナへ。
  シェリーはロープを掴んで自爆させるとパワー・ボム。
  フロッグ・スプラッシュへ。
  セイビンは両膝を立てて迎撃する。
  ミサイル・キックへ。
  シェリーは避けて自爆させるとうつ伏せのセイビンにフロッグ・スプラッシュ。
  仰向けになった所でもう1発。
  カバーするもカウントは2。
  担ぎ上げようとする。
  逃れたセイビンにフォア・アームズを叩き込むとロープに走る。
  セイビンが同ロープに走りクローズラインへ。
  シェリーもクローズラインを狙って合わせる。
  両者ふらつくもセイビンが先に回復しクローズライン。
  クレイドル・ショックを決めカバーするもカウントは2。
  ロープを跨ぐようにのせる。
  コーナーに上ると担ぎ上げる。
  シェリーはバック・エルボーを決めて逃れるとスーパー・キック。
  スライス・ブレッド#2を決めカバーするもカウントは2。
  チョップ。
  ロープに走る。
  セイビンがカウンターでスーパー・キック。
  クレイドル・ショックを狙う。
  シェリーは逃れるとスライス・ブレッド#2を狙う。
  セイビンは押し上げて逃れるとコーナーに上ろうとする。
  着地したシェリーだが脚を痛めたようで蹲る。
  セイビンが心配して近寄ってくる。
  シェリーが不意を突いてスクール・ボーイ。
  1,2,3!でシェリーが新チャンピオンに!
  


EノーDQ:カート・アングルvs.ジェフ・ジャレット

  JJが入るなり殴り合い。
  JJが押し勝ち殴り倒す。
  ターン・バックルにぶつける。
  アイリッシュ・ウィップ。
  もう1発。
  ロープに振ろうとする。
  カートが振り返しスリーパー。
  JJが後ろ蹴りでロー・ブロー。
  エレクトリック・チェアー。
  クローズラインで落とす。
  柵に振ってぶつける。
  柵に叩きつける。
  もう1発。
  3発目。
  ビールをかける。
  リングに戻しリングに入ろうとする。
  カートが突進し殴りつけるとJJは柵にぶつかる。
  カートは降りるとJJを鉄階段にぶつけリングに戻す。
  ブレーン・バスターからカバー。カウント2。
  踏みつけていく。
  起こすとバック・ブリーカー。
  カバーするもカウント1。
  チン・ロック。
  JJは起き上がるとバック・エルボー。
  コーナーに振ろうとする。
  振り返されるもカウンターで蹴りを入れ突進。
  カートがカウンターでベリー・トゥー・ベリー。
  カバーするもカウント2。
  アッパーカート。
  チン・ロック。
  JJは起き上がるとバック・エルボー。
  カートはJJを殴りつけるとアングル・スラムへ。
  JJがアーム・ドラッグに切り返す。
  JJは突進してきたカートに場外へのショルダー・スルー。
  トペ・スイシーダで追撃。
  柵に振ってぶつけようとする。
  カートは耐えて蹴りつけると実況席に振ってぶつける。
  そしてゴングを叩きつける。
  JJは流血。
  カートはJJを殴りつけると実況席に叩きつける。
  殴りつけていく。
  JJが蹴りを入れ花道でのDDT。
  カートも流血。
  JJはカートを入場口に叩きつけ殴りつける。
  入場口横の柵に叩きつける。
  殴りつける。
  殴りつけるとカートがステージから踏み外すも戻る。
  カートは蹴りを入れるとステージから下のテーブルへのアングル・スラム。
  カートがリングへと這っていく。
  JJも起き上がると這って向かう。
  両者何とかリングに向かう。
  ふらつきながら殴りあう。
  JJがロープに走り殴りつける。
  カートがロープに走り殴りつける。
  JJがロープに走り殴りつける。
  連打。
  カートが蹴りを入れロープに走る。
  JJがカウンターでクローズライン。
  クローズラインを連打しぺディグリー。
  カバーするもカウント2。
  腕を取ると蹴りを入れストロークへ。
  カートがアンクル・ロックに切り返す。
  JJがロープに手を伸ばすもカートが引き戻す。
  JJが回転するとカートは場外に落ちる。
  カートは起き上がると椅子を手にする。
  リングに戻ると椅子を叩きつけようとする。
  JJはよけると椅子越しにドロップ・キック。
  ストロークを決めカバーするもカウント2。
  コーナーにのせるとスーパーぷれっくすを狙う。
  カートが腹にパンチを入れていき突き落とす。
  ミサイル・キック。
  アングル・スラムを決めカバーするもカウント2。
  肩紐を外すとアングル・スラムへ。
  JJが反転し蹴り飛ばす。
  カートが突進。
  JJがかわすとカートは鉄柱に激突。
  JJがギターを手にする。
  そしてギターを叩きつけようとする。
  カートが股間を蹴り上げ防ぐ。
  ギターを手にする。
  椅子も手にする。
  どちらにするか観客に尋ねる。
  ブーイングが出た椅子を選択。
  椅子で叩きつけカバーするもカウントは2。
  レフェリーに詰め寄りカウント3だろと責める。
  JJが蹴りを放つ。
  受け止められたので延髄切りへ。
  カートは避けるとアンクル・ロック。
  JJは必死に耐える。
  JJが丸め込みに切り返すもカウントは2。
  カートがアングル・スラムへ。
  JJがDDTに切り返す。
  ギターを手にする。
  折れたので椅子に変更。
  椅子を叩きつける。
  何とか体を動かしカバー。
  カートがカウント2で返すと同時にクルーシーフィックスを決め1,2,3!
  カートの勝利!

試合結果

@エリミネーション・マッチ:LAX、エリック・ヤングvs.ソンジェイ・ダット、ジミー・レイブ、キヨシ
AXディビジョン王座戦:クリス・セイビンvs.アレックス・シェリー(新チャンピオン!)
Bシェイン・スーウェルvs.シーク・アブドゥール
Cタッグ王座戦:コンセクエンスズ・クリード、ジェイ・リーサル(ch)vs.ビア・マネーInc(新チャンピオン!)vs. マット・モーガン、アビス
Dラカ・カーン、ライーシャ・サイード、ボルトvs.ODB、テイラー・ワイルド、ロキシー・ラヴォー
EノーDQ:カート・アングルvs.ジェフ・ジャレット
FTNA 王座戦:スティング(ch)vs.ライノ
Gミック・フォーリー、AJスタイルズ、ブラザー・ディーボンvs.キップ・ジェームス、スコット・スタイナー、ブッカーT