TOPアメリカン・プロレスTNA 2008年→TNA:Hard Justice 8/10/08

TNA:Hard Justice 8/10/08の分析


名勝負 なし
好勝負 ラストマン・スタンディング:カート・アングルvs.AJスタイルズ

@Xディビジョン王座戦:ピティ・ウィリアムス(ch)vs.コンセクエンスズ・クリード
 クリードはコフィと被るなぁ。
 コフィよりは使えるがプッシュされ過ぎな感は否めない。
 試合はピティのベテランばりの試合運びで
 両者共に魅力的に映る上
 オープニングとしての派手さも備えている。
 まあまあ良い試合です。

A(レフェリー:トレイシー・ブルックス):アンジェリーナ・ラブ、ベルベット・スカイ、オーサム・コングvs.ODB、テイラー・ワイルド、ゲイル・キム
 それぞれチームの立場を理解しているし
 キャラを活かしたファン・スポットも見せる。
 悪くない試合です。
 只ノックアウトを宣伝している割には
 最近弱いカードが続くねぇ。 

Bタッグ王座戦:LAX(ch)vs.ビア・マニーInc
 ホミサイドが目を怪我しているというストーリーに、
 女性マネージャーが軽く華を添えたり、
 お互いのベビー・ヒールの色を強く決めたりと、
 まあメジャー・アメプロにおけるタッグの基本で魅せた一品です。
 平均的な良試合。
 ルード、ストームのタッグが意外に完成していて驚きましたが
 こうなるとハリスに帰る場所はないか?

Cブラックタイブロウル&チェーン・マッチ:ジェイ・リーサルvs.ソンジェイ・ダット
 スーツを脱がせば勝ち、というコミカル系なのに、つまらない試合形式と
 チェーンでつなぐという遺恨系だけどスピードを奪う試合形式。
 正反対且つマイナス要素の2つを
 組み合わせるというこのセンス。
 到底理解できない。
 またヴァルのストーリーも失敗している上分かりにくい。
 追い討ちをかけるように試合時間は長すぎ。 
 こんな状況でやらなければならなかった2人に同情します。
 奮闘していたが悪い試合。

Dストリート・ファイト:クリスチャン・ケイジ、ライノvs.チーム3D
 いつもと同じで良く飽きないなぁ、という乱闘物。
 クリスチャンがラダーTOPからフロッグ・スプラッシュを見せ
 3Dはテーブルを出す。
 平均レベル。

Eラストマン・スタンディング:カート・アングルvs.AJスタイルズ
 所々にラフなスポットを取り入れ激化させるかと思わせながら
 カートのインサイド・ワーク他で
 しっかりと落ち着かせていく所を見ると
 そうなんだよ、最近の一連のハードコア・マッチには
 こういう導入部が足りないんだ、と感心して見ていたのですが
 中盤におけるステージでの攻防を最後に
 ハードコア様子は雲散霧消してしまい
 雪崩式の技を幾つか含めた技巧的攻防に終始するのですね。
 これでは普通の形式でもやろうと思えばできる。
 勿体無いな、と思いますね。
 それにも関わらず素晴らしい試合と呼べるだけに。
 ぎりぎりグッド・マッチ。
 それにしても・・・TNAでAJの好勝負を見たのは久しぶりだな。

FTNA王座戦、ウェポンズ・ケージ・マッチ:サモア・ジョー(ch)vs.ブッカーT
 目の前にケージに凶器がぶらさがっていると
 どうしても凶器に頼りたくなり単調になる。
 そして依存症になると凶器の効果は薄くなり
 最後に暗転から現れたギターも例外ではない。
 悪くない試合。

総評
 Xディビジョン、タッグ王座戦共に良いじゃないか。
 後はTNA王座。
 転向・移籍組が加わり充実しているんだから。
 どうしても無理なら場合によっては他の試合にメインを譲るべき。
(執筆日:8/20/08) 
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Eラストマン・スタンディング:カート・アングルvs.AJスタイルズ

  カートはAJが向かってくるや場外に降りる。
  レフェリーにAJを離れさせるよう言い入るも向かってくると再び降りる。
  何度も繰り返され怒ったAJは後を追いリングを降りる。
  カートはリングに入ると追ってきたAJに襲いかかり先手を取る。
  ブレーン・バスターを決めカバー。カウント1。
  チン・ロック。
  AJはエルボーを入れ逃れると蹴りまくる。
  カートがサミングからロープに走る。
  AJがカウンターでドロップ・キック。
  クローズラインでカートを落とすとトペ・コンヒーロで追撃。
  カバーするもカウント2。
  エプロン、柵にぶつけリングに戻す。
  ニー・ドロップからカバー。カウント2。
  カートは許しを請う振り。
  近づいてきたAJのタイツを掴み場外に落とす。
  柵にぶつけアッパーカート。
  柵に振る。
  AJは跳び越えると柵越しにフォア・アームズ。
  柵の上から飛びつきDDTを狙う。
  カートは耐えるとスープレックスで柵にぶつける。
  カバーするもカウント2。
  鉄階段にぶつける。
  AJが殴り返し戦場は花道へ。
  カートがブレーン・バスターを狙うもAJが逆に投げる。
  カバーするもカウント2。
  カートを殴りつけステージ端に追い詰める。
  カートは拳を避けるとバック・ドロップ。
  更にステージ下のAJにトペ・アトミコ。
  カバーするもカウント2。
  リングに戻すとバック・ブリーカーからカバー。カウント2。
  チン・ロック。
  AJはカートをコーナーに押し込むと外された直後に延髄切り。
  カートはチョップを食らうもカウンターでベリー・トゥー・ベリーを決め主導権を渡さない。
  チン・ロック。
  AJは起き上がりエルボーで逃れ打撃を連続で叩き込む。
  ロープに振りクローズラインへ。
  避けられたのでクロス・ボディへ。
  カートも同時にクロス・ボディを狙い相打ち。
  AJが殴りつけていきスプリングボード式フォア・アームズ。
  アルゼンチン・バック・ブリーカーからボムにつなげるもカウントは2。
  スタイルズ・クラッシュを狙う。
  カートが脚を取りアンクル・ロック。
  AJが反転し蹴り飛ばす。
  向かってきたカートにスパイン・バスターを決めるとコーナー上へ。
  駆け上がってきたカートを殴り落とし飛ぶ。
  カートがパワー・ボムに切り返す。
  カウント2で返されるやそのまま持ち上げスタイルズ・クラッシュへ。
  AJがアンクル・ロックに切り返す。
  カートがタップする!
  カウント9でカートが起き上がる。
  近づいてきたAJをショルダー・スルーで場外に落とそうとする。
  AJがエプロンに着地しリングに戻る。
  リバースDDTを狙うべく一回転。
  カートは後ろにさがり避けるとロー・ブロー。
  ジャーマン4連発。
  カバーするもカウントは2。
  肩紐を外すとアングル・スラムを狙う。
  AJが逃れペイレイ・キック。
  カバーにいく。カウント2。
  コーナー上へ。
  カートが捕まえ雪崩式の技を狙う。
  AJはバック・エルボーで落とすとトップ・ロープ上に立つ。
  しかしカートが駆け上がり雪崩式ジャーマン。
  カバーしカウント3!
  カウント7で起き上がったAJにアングル・スラム。
  カバーし1,2,3!
  AJはカウント9で起き上がる。
  アングル・スラムを狙う。
  AJがサンセット・フリップに切り返し、そこからスタイルズ・クラッシュ。
  1,2,3!
  カートがカウント9で起き上がる。
  AJはカートをコーナーに乗せるとスーパープレックスを狙う。
  カートが防ぎ場外への雪崩式ベリー・トゥー・ベリーを狙う。
  AJが防ぎ雪崩式DDT。
  カバーにいき1,2,3!
  AJがカウント9で起き上がる。
  カウント10でAJの勝利!
  カートが担架にのせられる。
  AJがまたカートに襲いかかる。
  突然照明が落ちる。
  照明が戻るとスティングがリングに現われており
  AJにリバースDDTを決める。

試合結果

@Xディビジョン王座戦:ピティ・ウィリアムス(ch)vs.コンセクエンスズ・クリード
A(レフェリー:トレイシー・ブルックス):アンジェリーナ・ラブ、ベルベット・スカイ、オーサム・コングvs.ODB、テイラー・ワイルド、ゲイル・キム
Bタッグ王座戦:LAX(ch)vs.ビア・マニーInc(新チャンピオン!)
Cブラックタイブロウル&チェーン・マッチ:ジェイ・リーサルvs.ソンジェイ・ダット
Dストリート・ファイト:クリスチャン・ケイジ、ライノvs.チーム3D
Eラストマン・スタンディング:カート・アングルvs.AJスタイルズ
FTNA王座戦、ウェポンズ・ケージ・マッチ:サモア・ジョー(ch)vs.ブッカーT