TNA:Lockdown 4/15/07の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
1試合目−Xディビジョン王座戦、エクスケープ・マッチ:クリス・セイビン(ch)vs.アレックス・シェリーvs.シャーク・ボーイvs.ソンジャイ・ダットvs.ジェイ・リーサル
定番にするにふさわしくXならではのムーブが乱れ飛ぶ。
セイビン、シェリー対リーサル、ソンジャイにシャークがおまけという構図。
しかし3人になってからが性急(展開)かつ緩慢(中身)でフィニッシュはひどい。
中々良い試合だったのに・・・。
マッチ・オブ・ザ・ナイト。
リーサルはサベージ・ギミックになって
相変わらずのプッシュです・・・
サベージのように受けでも試合をつくるということを覚えてほしい所です。
2試合目−ケージ・マッチ:ピティ・ウィリアムズvs.ロバート・ルード
十分見れる試合に仕上げてきました。
しかし若いのに教育係まがいのことをさせられるピティは不憫。
3試合目−ケージ・マッチ:ゲイル・キムvs.ジャクリーン・ムーア
この2人なら普通に試合してくれるかと 思ったんですが
結局ケージ天辺からのダイブ1スポットだけの試合と化してしまう。
4試合目−(レフェリー:ボブ・バックランド):センシvs.オースチン・スター→
バックランドをレフェリーと活躍させるため
意識的にそのスポットをつくるのですが、
逆に新鮮で意外に良い試合。
しかし最後はスペシャル・レフェリーのいつものフィニッシュでげんなり。
今から考えてみるとWMXIVの終わり方は最高だなと。
5試合目−ブラインドフォールド・ケージ・マッチ:ジェームズ・ストームvs.クリス・ハリス
狂信的なTNAファンも馬鹿じゃない。
この革命的なひどさにはWe want WrestlingにBoringチャントも起こって当然。
6試合目−ケージ・マッチ:ジェリー・リンvs.クリストファー・ダニエルズ
ギミック・チェンジしたダニエルズが久しぶりの試合。
容姿の変化はともかく入場時のコスチュームが格好悪すぎる・・・。
試合もいまいち。
7試合目−タッグ王座戦、エレクトリファイド・ケージ・マッチ: LAX(ch)vs.チーム3D
同一カード 3PPV目でようやくタッグ王座がかけられる・・・。
電流金網マッチなんてWCWで行われてから15年はたっているけど
その装置がまったくといって進歩せず逆に退化しているのには恐れ入ります。
電流が流されるシーンのチープな演出には
ファンもFire Russoコール。
ひどい試合。
Gリーサル・ロック・ダウン:カート・アングル、サモア・ ジョー、スティング、ライノ、ジェフ・ジャレットvs.クリスチャン・ケイジ、AJスタイルズ、トムコ、アビス、スコット・スタイナー
メンバーを1人追加しボリューム・アップ、
入場者が暴れ、必殺技も適度に披露し盛り上げる。
全員揃った後は
衝撃で扉が外れるゴア、エルボー・スイシーダ、天井から場外への落下、
画鋲、レイスのミッチェル攻撃と派手なスポットを揃える。
確かにこれはウォー・ゲームス系の1つのクオリティ・アップの手段です。
しかし要求されているのがスター性ばかりで
レスリング・スキルがまったく発揮されなかったので手放しで褒められませんね。
リング1つだけでは狭すぎて見せられないのかもしれませんが
ベビーフェイスが派手な活躍を見せる、という短絡的な展開が後半続いたのはいけない。
ヒール勢にはしっかり制圧すべきとこは制圧して欲しかったです。
上記のビッグ・スポット全て、そして凶器攻撃もほとんどベビーフェイスが攻めだったですからね。
どっちが勝つかで魅せる、という当たり前の部分が疎かでした。
ストーリーは良好です。
JJが本当にカート軍に協力するのか、という
興味を上手く引きましたし、
カートの浮き足立っている立場も、強さとエゴで表現していました。
3つの要素の内2つはばっちり押さえているが
残りの1つ、ぱっと見に影響しないからといって軽視してもらっては困ります。
平均的な良試合。
(執筆日:12/30/09)
総評
好勝負越えはしないものの
久しぶりに1,4試合目とXならではの試合が見られました。
しかし5,7試合目とひどい試合で印象を悪くしています。
あと今回7試合目のせいかケージがケーブルの組み合わせになっていて
まったく痛いように見えないという欠点があります。
見やすいけれども。
(執筆日:9/13/07)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@Xディビジョン王座戦、エクスケープ・マッチ:クリス・セイビン(ch)vs.アレックス・シェリーvs.シャーク・ボーイvs.ソンジャイ・ダットvs.ジェ イ・リーサルAケージ・マッチ:ピティ・ウィリアムズvs.ロバート・ルード
Bケージ・マッチ:ゲイル・キムvs.ジャクリーン・ムーア
Cケージ・マッチ(レフェリー:ボブ・バックランド):センシvs.オースチン・スター
Dブラインドフォールド・ケージ・マッチ:ジェームズ・ストームvs.クリス・ハリス
Eケージ・マッチ:ジェリー・リンvs.クリストファー・ダニエルズ
Fタッグ王座戦、エレクトリファイド・ケージ・マッチ:LAX(ch)vs.チーム3D(新チャンピオン!)
Gリーサル・ロック・ダウン:カート・アングル、サモア・ジョー、スティング、ライノ、ジェフ・ジャレットvs.クリスチャン・ケイジ、AJスタイルズ、トムコ、アビス、スコット・スタイナー