TOPアメリカン・プロレスTNA 2007年→TNA:Destination X 3/11/07

TNA:Destination X 3/11/07の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1試合目−ゲットー・ブロウル・マッチ:LAX vs.チーム3D
 質とは無縁の典型的なハードコア・ブロウル。
 盛り上がったのでオープニングとしては良いのだろうが・・・
 チーム3Dは一昔前のVKMのような客寄せパンダ+盛り上げ係という位置づけなのね・・・

2試合目−ダブル・ブル・ロープ・マッチ:ピティ・ウィリアムズ、ゲイル・キムvs.ジェームス・ストーム、ジャクリーン・ムーア
こんな試合インパクトでやればいいんじゃない?
 ハリスの乱入なんかで終わらなかったことぐらいしか褒めるべき点がない。

3試合目−チキンウィング・フェイスロック・マッチ:センシvs.オースチン・スター
意外に良い試合。
 しかしこの変則ルールが足を引っ張っているのは明らか。
 
4試合目−VKM vs.ハート・ブレイカー
ハート・ブレイカーズは元WWEのハート・スロブスです。
 まともに試合できないこの2チームをぶつけるなんてどういう意図?
 元WWEは試合できないというネガティブ・キャンペーンかと思ってしまいますよ。
 早送り機能があって良かったなと思う試合。

5試合目−Xディビジョン王座戦、3本勝負:クリス・セイビン (ch)vs.ジェリー・リン
 6分、3分半、3分半という短い時間にしては良くやったとは思います。
 しかし最後はいつも通りクリーンには終わらない。
 結果まあまあの試合です。 

6試合目−エレベーションXマッチ:AJスタイルズvs.ライノ
アルティメットXのロープ代わりに金属柱になった感じ。
 完全にその上から落ちる1スポット依存の試合。
 それでもその過程をある程度面白くするあたり
 腐ってもAJ(勿 論内的ではなく外的腐敗ですが)といったところか。
 しかしAJのようなレスラーがやる試合形式ではない。

7試合目−カート・アングルvs.スコット・スタイナー
NWA王座戦線にいると普通に相手がいない・・・。
 Xとあてても良い試合ができるのは対ミステリオで分かっているのに。
 試合はスコットの下手さがカートの上手さを当然上回りました。
 スコットは痛がり方も下手だし、
 最後はヘタレ心を起こし技をつぶすわでどうしようもない。

8試合目−ラスト・ライツ・マッチ:スティングvs.アビス
この2人だとまともな試合ができるわけもないのに長々と抗争。
 今回の試合形式はリング上空につるされた(途中で降りてくる)
 棺桶にいれた方が勝ちというものですが
 リングでの動きが制限されるのでWWE棺桶戦のより劣るのは明らか。
 無意味な対抗意識を燃やしすぎです。
 名前もラスト・ライド・マッチにかけているのでしょうね。

9試合目−NWA王座戦:クリスチャン・ケイジ(ch)vs.サモア・ジョー
必殺技の安売りもせず
 乱入などで終わらせなければ
 NWA王座戦でもここまで良い試合が出てくる。
 フィニッシュはやや無理がありますが奇抜だし良いと思います。
 WWEではできないだろ的な観客席での殴りあいは不必要ですが
 久しぶりの、ぎりぎり好勝負。

総評
 ここに来てXディビジョンがやや復調の兆し。
 そしてNWA王座戦で良い試合。
 他質の低い試合もギミック・マッチとして見れば許せる範囲。
 やや悪いPPV。

 TNAと選手を交流させるという契約のため
 訪米していたムタが顔見せしていました。

 今回は特典としてプレ・ショーがないかわりに
 ガントレット・フォー・ザ・ゴールド(#1コンテンダー・擬似ロイヤル・ランブル)と
 #1コンテンダー5ウェイ・ラダー・マッチ(4分もないという衝撃)が収録されています。
 (執筆日:8/20/07)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

HNWA王座戦:クリスチャン・ケイジ(ch)vs.サモア・ジョー

  反則裁定でも王座は移動する。
  ジョーがロー・キックで牽制。
  クリスチャンはロープに振るもジョーが巨体に似合わぬ速さを見せショルダー・タックル。
  ジョーはクリスチャンのサンセット・フリップを軽くかわすとコンビネーション・ニー・ドロップ。
  ビッグ・ブーツで落とすと観客席で一方的にしばいてから戻ってくる。
  クリスチャンはエプロンでDDTを決める。
  リングに戻しダイビング・アッパーカートからカバー。カウント2。
  ジョーは払い蹴りからセントーンにいくも避けられ自爆。
  ジョーが隙をつき一気にマッスル・バスターの体勢に!
  クリスチャンは逃れリバースDDT。カバーするもカウント2。
  クリスチャンがジョーを痛めつけていき飛び技へ。 
  ジョーは延髄切りで打ち落とす。
  ジョーが猛反撃から10カウント・パンチへ。
  パワー・ボムに返そうとするクリスチャンをつぶしフェイス・ウォッシュ。
  ダイビング・ニー・アタックからカバーするもカウント2。
  ならばとマッスル・バスターを狙う!
  逃げられるもすぐにパワー・スラム。カウント2。
  クリスチャンが隙を突きアンブリティアーを狙う!
  ジョーは押し飛ばすとパワー・ボムからボストン・クラブ、STFと移行。
  クリスチャンはロープを掴んで逃れる。
  ジョーがスリーパーに捕らえる。
  クリスチャンがアンブリティアーに切り返す!
  カバーするもカウント2!
  クリスチャンがスリーパーを決める。
  ジョーは後ろに倒れこんで逃れるとエプロンのクリスチャンにスピアーで両者転落。
  クリスチャンはカウント・アウトで逃れようとする。
  しかしピティらが現れクリスチャンをリングに戻す。
  クリスチャンはレフェリーを盾に攻撃を防ぐと
  トペ・スイシーダを狙ったジョーに椅子を叩きつける。
  カバーするもレフェリーは気絶中。
  ジョーは椅子攻撃を避けるとマッスル・バスター!
  レフェリーを起こしカバーするもカウントは2!
  クリスチャンはスリーパーをロー・ブローで逃れるとコーナー上へ。
  ジョーは延髄切りからスリーパーへ!
  ジョーがグラウンドに持ち込んだのを利用しクリスチャンはカバーの体勢へ。
  ロープを悪用し1,2,3!
  クリスチャンの勝利。

試合結果

@ゲットー・ブロウル・マッチ:LAX vs.チーム3D
Aダブル・ブル・ロープ・マッチ:ピティ・ウィリアムズ、ゲイル・キムvs.ジェームス・ストーム、ジャクリーン・ムーア
Bチキンウィング・フェイスロック・マッチ:センシvs.オースチン・スター
CVKM vs.ハート・ブレイカーズ
DXディビジョン王座戦、3本勝負:クリス・セイビン(ch)vs.ジェリー・リン(2-1)
EエレベーションXマッチ:AJスタイルズvs.ライノ
Fカート・アングルvs.スコット・スタイナー
Gラスト・ライツ・マッチ:スティングvs.アビス
HNWA王座戦:クリスチャン・ケイジ(ch)vs.サモア・ジョー
@ガントレット・フォー・ザ・ゴールド(優勝者:サモア・ジョー!)
A#1コンテンダー・ラダー・マッチ:ジェリー・リンvs.センシvs.オースチン・スターvs.ジェイ・リーサルvs.ソンジャイ・ダット