TOPアメリカン・プロレスTNA 2007年→TNA:Bound for Glory 10/14/07

TNA:Bound for Glory 10/14/07の分析


名勝負 なし
好勝負 (エンフォーサー:マット・モーガン):クリスチャン・ケイジvs.サモア・ジョー

@#1コンテンダーズ・アルティメットX マッチ:LAX vs.XXX
 ヘルナンデスの大味が活きる試合形式で
 前年も成功していましたが今回は調子に乗って活躍しすぎました。
 只でさえ登れないんだから気をつけないと。
 と書いてたら登りましたね。
 でも実用レベルではないですな。
 1回目なんか落とされるのを待っているのが見え見えだし。
 さて試合としては12分と短めな事もあって
 スポット・フェストの色合いが強いですね。
 スキッパーがポール上からダイブしたりして。
 今までで最高のオープニングかな。
 中々良い試合です。

Aファイト・フォー・ザ・ライト・マッチ
 この形式は3段階に分かれています。
 まず16人が入場してきて競ってリングに入るというもの。
 これはまったくリアリティのかけらもなく
 (普通に試合開始直後あぶれていた人いたし)
 筋書きがあるからここでこのスポットを出しているよ感満々で笑わされます。
 8人が入った所でバトル・ロイヤル開始。
 停滞することなくスポットを次々と披露。
 ここは良く練られてました。
 最後は残った2人が通常ルールで。
 この2人が特別一流レスラーではないため
 通常ルールの意味はあまり感じませんでしたが
 手短にまとめていて悪くなかったですね。
 平均レベル。

Bタッグ王座戦:チーム・パックマン(ch)vs.AJスタイルズ、トムコ
 クリードが素人臭くて最初この人が野球の人かと思いましたよ。
 強欲レフェリー・スポットもあったりして
 良い感じのファン・マッチですが質は高くない。
 少し悪い試合。

CXディビジョン王座戦:ジェイ・リーサル(ch)vs.クリストファー・ダニエルズ
 変なギミックを与えられても流石ダニエルズ。
 ふらふらと試合がずれがちの絶対王者を修正して
 リーサルの悪い所を隠してあげています。
 まあまあ良い試合。

D テーブルズ・マッチ3本勝負:スタイナー・ブラザーズvs.チーム3D
 お二組方救いようがありませんなぁ。
 ああ情けない。
 これが狂信者どもの集うTNAじゃなかったら
 そっぽ向かれてますぜ。
 ひどい試合。

Eノックアウツ王座戦、ガントレット・マッチ
 ガントレット・マッチと銘打たれてますが
 10人ロイヤル・ランブルですね。
 日本から空輸してきた獣の披露とか
 ジャクリーンやヘミは用済みでここには絡まないといった
 これからどういう感じに女子王座戦を進めるかといった紹介に力が入っていますね。
 それでもロキシーが最後に残ったのは驚きました。
 少し悪い試合。

F(エンフォーサー:マット・モーガン):クリスチャン・ケイジvs.サモア・ジョー
 まずはジョーがとにかく得意技も出して圧倒。
 ここでクリスチャンの試合巧者ぶりが久しぶりに発揮されます。
 リング、場外を広く使って一方的なのに面白くしてきます。
 少し反撃するだけでほとんどジョーの攻めで
 マッスル・バスター・ポイントまで試合を作ってしまいました。
 まさしく環境プロレスとでも言うべき妙技です。
 只その後はジョーが得意技が切れてしまって
 やや下がり気味。
 それでもモーガンが介入することなく
 乱入を防止するだけなので、きっちり終わって
 ぎりぎりグッド・マッチ。
 この抗争はカート対ジョー以上に力を入れられる
 相性があると思うのでまた見たいカードですね。
 後ジョー対モーガンも見てみたい。

Gモンスターズ・ボール・マッチ:アビスvs.レイヴェンvs.ライノvs.ブラック・レイン
 体を張るしか能のない人達によるハードコア・ブロウル。
 バルコニー・ダイブにガラス・スポットと
 レイヴェンが頑張って(でもサングラスにバンダナは正直似合ってなかったなぁ)
 いつもより少し良い出来。
 平均レベル。

HTNA王座戦:カート・アングル(ch)vs.スティング
 カート、ロートル化説もささやかれる中
 俺はまだ出来るぞとカートが気を吐きました。
 初めこそ見合う場面もありましたが
 すぐにスティングを掌握し
 踊らせながら熱戦を展開。
 祭典のメインなのに乱入祭りにしたのも
 このカードなら仕方ないことでしょう。
 カートは450°スプラッシュを見せてくれました。
  そしてスティン グも最後の最後でやってくれました。
 バットを真剣白羽取りするシーンで
 反応が遅れて頭部で受けたのに
 防いだ振りして試合を進めるも流血してしまうという
 コメディー大賞物の傑作スポットを披露。
 これには何度も巻き戻し→再生をさせられましたよ。
 予想以上の出来で中々良い試合。
 しかしこんなのがTNAの年間最高試合賞獲得しているんですよね。
 これではファンにTNAの修正を期待できそうにもない。

総評。
 ここに来てようやくこの大会が
 TNA版WMだということがカードにも現れてきました。
 低調な07年において貴重な一定水準を満たした大会です。
(執筆日:3/2/08)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

F(エンフォーサー:マット・モーガン):クリスチャン・ケイジvs.サモア・ジョー

  組み合う。
  ジョーが引き倒し顔面からクリスチャンをマットにぶつける。
  ショルダー・タックルで軽く倒したりと余裕が感じられる。
  クリスチャンはジョーをコーナーに押し込むと張り手。
  ジョーはやり返すとハイ・ニーからフェイス・ウォッシュへ。
  クリスチャンは避けるとコーナーのジョーに突進。
  ジョーは迎撃するとダイビング・ニー・ストライク。
  コンビネーション・ニー・ドロップへ。
  クリスチャンが起きあがるも冷静に対処しフェイス・バスター。
  ニー・ドロップを決める。
  クリスチャンはエプロンに逃れるとコーナー上へ。
  ジョーが捕まえ逆さ吊りにしてドロップ・キック。
  エプロンのクリスチャンにブレーン・バスターを狙う。
  クリスチャンはサミングで逃れると落としてダイビング・クロス・ボディへ。
  ジョーは避けて自爆させるとトペ・スイシーダ。
  クリスチャンを椅子に座らせオレ・キック。
  クリスチャンがジョーをエプロンにぶつけ突進。
  ショルダー・スルーに返されるもロープを使って戻りDDT。
  ジョーをリングに戻すとロープで締め上げアピール。
  ジョーがクリスチャンの満身につけ込もうとするも防がれる。
  クリスチャンがフロッグ・スプラッシュにいくも避けられ自爆。
  両者ダウン。
  ジョーがクリスチャンをはたいていき放り捨てる。
  クリスチャンがエプロンに着地しスプリングボード式の技を狙うも
  実は気づいていて延髄切りで打ち落とす。
  クリスチャンが逃げようとするもモーガンが立ちふさがる。
  そこにジョーがスピニング・ダイブ。
  クリスチャンをリングに戻す。
  クリスチャンのカウンターのクロス・ボディを無視するとラリアット。
  カバーするもカウント2。
  ならばとマッスル・バスターを狙う!
  クリスチャンが殴りつけて防ぐ。
  ジョーが突進。
  クリスチャンはコーナーから飛んで避ける。
  読んでいたジョーがコキーナ・クラッチに捕らえる!
  クリスチャンがアンブリティアーに切り変えそうとする!
  ジョーは押し飛ばして逃れるとコーナーへのパワー・ボム。
  ビッグ・ブーツにセントーンからカバーするもカウント2。
  10カウント・パンチへ。
  クリスチャンがパワー・ボムに切り返しロープ悪用。
  カウントは2!
  ロール・アップへ。
  ジョーは逃れるとコキーナ・クラッチへ!
  クリスチャンは決まる前に逃れる。
  ジョーがパワー・スラム。カウント2。
  両者コーナー上へ。
  押し合って両者落下。
  ジョーはリングに落ちたがクリスチャンは場外に落ちる。
  トムコが現れるモーガンと殴り合い。
  その隙にAJがが介入しようとするもモーガンが防ぎ追い出す。
  ジョーが気を取られている隙に
  クリスチャンがロー・ブロー。
  アンブリティアーに続けるもカウントは2!
  スリーパーに捕らえる。
  ジョーはコーナーにぶつけて逃れると延髄切りからマッスル・バスター!
  そしてコキーナ・クラッチでタップさせる!

試合結果

@#1コンテンダーズ・アルティメットXマッチ:LAX vs.XXX
Aファイト・フォー・ザ・ライト・マッチ(優勝:エリック・ヤング!)
Bタッグ王座戦:チーム・パックマン(ch)vs.AJスタイルズ、トムコ(新チャンピオン!)
CXディビジョン王座戦:ジェイ・リーサル(ch)vs.クリストファー・ダニエルズ
Dテーブルズ・マッチ3本勝負:スタイナー・ブラザーズvs.チーム3D(2-1)
Eノックアウツ王座戦、ガントレット・マッチ(優勝、初代チャンピオン!:ゲイリー・キム)
F(エンフォーサー:マット・モーガン):クリスチャン・ケイジvs.サモア・ジョー
Gモンスターズ・ボール・マッチ:アビスvs.レイヴェンvs.ライノvs.ブラック・レイン
HTNA王座戦:カート・アングル(ch)vs.スティング(新チャンピオン!)