TOPアメリカン・プロレスTNA 2006年→TNA:Turning Point 12/10/06

TNA:Turning Point 12/10/06の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1試合目−エリミネーション・マッチ:オースチン・スターvs.センシvs.アレックス・シェリーvs.ソンジャイ・ダットvs.ジェイ・リーサル
WWEのクルー ザー級の扱いとTNAのXディビジョンの扱い・・・ほとんど同じになってやしないか?
 WWEはクルーザー級をほとんど無視しているが
 そのおかげでギミックは与えられないし筋書きもほとんどない。
 一方TNAは試合枠が確保されているが
 ギミック(Xにおいてそれは必ずしも個性とはならない)重視で良からぬ筋書きも度々見られる。
 TVプロレスに殺されたX・・・。 

2試合目−ビキニ・コンテスト:エリック・ヤングvs.ミス・ブルックス
まあ面白いです けどTNAがこんなことやってどうするんでしょう・・・。

 この後偽ビッグ・ディック・ジョンソン
 (本物はまだ愛嬌があったからいいんですが・・・こいつはきつい)
 のスキットがありました。

3試合目−Xディビジョン王座戦(レフェリー:ジェリー・リン):クリストファー・ダニエルズvs.クリス・セイビン
 どうにも攻防にキレがなく盛り上がらない。
 リンがレフェリーである必要なし。
 試合終了後に抗争を起こすスキットがあったが
 それなら試合終了後乱入するればいいのに。

4試合目−AJスタイルズvs.ライノ
才能あふれる AJをライノなんかにあてて
 ほとんどケンカの試合。
 挙句の果てにはAJが怪我したとして心配させておき
 それは振りにすぎず丸め込みで終わりという・・・
 
 この後偽ビンスのスキットがありました。 

5試合目−フラッグ・ラダーマッチ:LAX vs.アメリカズ・モースト・ウォンテッド
相手コーナーの フラッグを取りラダーに登って吊るしたほうが勝ちというルール。
 平均的な試合となりえたのはひとえにラダーのおかげである。
 いくら通常放送が1時間だからといって
 こういう筋書き的フィニッシュを連発すべきではない。

 この後DXの振りをしたVKMが出てくる。
 偽スピリット応援団を蹴散らすとDXにミリオン・ダラー・チャレンジを申し込む。
 (当然相手にされませんでしたが) 
 
6試合目−NWA王座戦:アビス(ch)vs.スティングvs.クリスチャ ン・ケイジ
NWA王座戦に こんなひどい試合を組むTNAの勇気には脱帽。
 クリスチャンもこんなので満足しているのか。
 
Fサモア・ジョーvs.カート・アングル
2戦目という事で調整したかと思いきや全然攻防やタイミングが合ってないですね。
 それなのにメイン・ストリームを作らず、
 遺恨や技術、スタイルをチラチラと垣間見せながら
 ハード・ファイトを行う、という不可思議な構築が独特の魅力を生み出しています。
 終盤は濃厚な必殺技の攻防。
 切り返し方のバリエーションこそ少ないですが
 前回のフィニッシュ・シーンを乗り越えるVerアップは単純に成功しています。
 レフェリー・ダウンがわざとらしくて醒めたのがちょっと残念ですけどね。
 あそこは別にレフェリーを気絶させずに椅子攻撃を狙っても表現的にも良かったと思いますよ。
 3戦の中ではベストの出来栄えです。
 好勝負に少し届かず。 
(執筆日:5/9/10)

総評。
 TNAの典型的失敗PPV。
 見るに値する試合はカート対ジョーぐらいで
 試合よりもWWEを意識しすぎなスキットの方が見所。
 只これこそがTNAの凋落の原因なのだが・・・
 TNA Rise+Fallなんか出ないように頑張ってください・・・
(執筆日:8/1/07)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

Fサモア・ジョーvs.カート・アングル

  ジョーがコーナーに押し込もうとする。
  カートは引き込んでチン・ロック。
  ロープ・ブレイク。
  組むとカートが脚をかけて倒しアーム・ロック。
  ジョーは起き上がると押し倒す。
  カートが不意をついてタックル。
  レッグ・ロック。
  ハーフ・ボストン・クラブに持っていく。
  ジョーがロープを掴む。
  カートが離れ際に軽く蹴る。
  組むとカートが腕を取る。
  ジョーがリスト・ロックに返しクローズライン。
  ジョーがジャブにチョップ。
  ジャブを連打し倒れたカートにストンピング。
  喉に脚を押し当てる。
  コーナーにもたれさせると腹にパンチを叩き込む。
  エルボーを打ち込む。
  ロープに振ろうとする。
  カートが振り返し、ロープに掴まって止まったジョーに突進。
  ジョーがカウンターでショルダー・スルー。
  ジョーは場外に下りると蹴りを叩き込む。
  カートが殴りつけていく。
  アッパーカート。
  リングに戻るとブランチャ。
  鉄階段に叩きつける。
  もう1回。
  3回目。
  リングに戻る。
  起き上がったジョーにスライディング・キック。
  ニー・リフト。
  ジョーが吼えて殴りつけていく。
  カートがたまらずリングに戻る。
  リングに入ってきたジョーにストンピング。
  コーナーでアッパーカート。
  コーナーに振り突進。
  ジョーがカウンターでバック・エルボー。
  突進。
  カートがカウンターでクローズライン。
  ブレーン・バスターを決めカバー。カウント1。
  カバー。カウント1。
  ガット・レンチ。
  ジョーがハンマー・ロックに無理やり返そうとする。
  カートがジョーの両肩をつけにいく。カウント2。
  カートがアーム・ロック。
  ジョーの脚がロープにかかる。
  カートがエルボーを打ちおろす。
  殴りつける。
  ジョーが打ち返す。
  カートにジャブを入れていく。
  ロープに走るとクローズラインへ。
  しかし寸前でかわされロープに腕を打ちつける。
  カートはジョーを起こすとアッパーカート。
  起こそうとする。
  ジョーが張り手。
  張り手。
  ロープに走る。
  カートがカウンターでベリー・トゥー・ベリー。
  カバー。カウント2。
  背にまたがりチン・ロック。
  チョークになっているとしてレフェリーが注意。
  カートがスナップ・メア。
  ガット・レンチ。
  ジョーが起き上がりバック・エルボー。
  ジャブ。
  カートが蹴りを入れクローズラインへ。
  ジョーは避けると投げっぱなしジャーマン。
  両者ダウン。
  カートが殴りかかる。
  ジョーがガードし殴りつけていく。
  ロープに振りクローズライン。
  クローズライン。
  コーナーに振りリア・ネイキッド・チョーク。
  カートが頭突きをかまして逃れジャーマン。
  2発目。
  3発目。
  アングル・スラムへ。
  ジョーは後ろに着地するとコキーナ・クラッチを狙う。
  カートがアンクル・ロックに切り返す。
  ジョーは回転してコーナーにぶつける。
  ジョーがハイ・ニーからマッスル・バスターを狙う。
  カートが抵抗し張り手。
  ジョーがジャンピング・キック。
  マッスル・バスターへ。
  カートがサンセット・フリップに返しそこからアンクル・ロック。
  ジョーが回転して外す。
  カートが裏に回りアングル・スラム。
  カバー。カウント2。
  肩紐を外す。
  アンクル・ロック。
  ジョーが回転して外そうとする。
  耐えられるもリア・ネイキッド・チョークに引きずり込む。
  カートが逃れてアンクル・ロック。
  ジョーが反転してリア・ネイキッド・チョークに引きずり込む。
  カートは食らいながらもアンクル・ロック。
  緩んだ所を抜け出し脚を巻きつける。
  ジョーがロープに手を伸ばす。
  ジョーが耐え何とかロープを掴む。
  カートがジョーの脚に蹴り。
  コーナー上にのせ殴りつける。
  雪崩式ベリー・トゥー・ベリーを狙う。
  ジョーは殴りつけヘッド・バッドを叩き込み落とす。
  コーナー上に立とうとする。
  カートが駆け上がり雪崩式ベリー・トゥー・ベリー。
  カバーするもカウントは2。
  アングル・スラムへ。
  ジョーがアーム・ドラッグに切り返す。
  カートがコーナーのジョーに突進。
  カウンターでバック・エルボーを食らったカートがレフェリーに激突。
  カートがジョーにスリーパー。
  ジョーが体勢を入れ替えスリーパー。
  タップするもレフェリーは見ていない。
  ジョーが放してレフェリーを起こそうとする。
  カートが背後からジョーの股間を蹴り上げる。
  場外から椅子を持ってくる。
  椅子をたたきつけようとするも避けられる。
  ロープに跳ね返って自らの頭部に誤爆。
  ジョーがスクール・ボーイを狙う。
  耐えられるもタイツを掴んで引きずり込み、そこからリア・ネイキッド・チョーク。
  カートはジョーの脚を掴むもアンクル・ロックに持ち込む力はなくタップする!
  ジョーの勝利!

試合結果

@エリミネーション・マッチ:オースチン・スターvs.センシvs.アレックス・シェリーvs.ソンジャイ・ダット vs.ジェイ・リーサル
Aビキニ・コンテスト:エリック・ヤングvs.ミス・ブルックス
BXディビジョン王座戦(レフェリー:ジェリー・リン):クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.クリス・セイビン
CAJスタイルズvs.ライノ
Dフラッグ・ラダー・マッチ:LAX vs.アメリカズ・モースト・ウォンテッド
ENWA王座戦:アビス(ch)vs.スティングvs.クリスチャン・ケイジ
Fサモア・ジョーvs.カート・アングル