TOPアメリカン・プロレスTNA 2006年→TNA:Bound for Glory 10/22/06

TNA:Genesis 11/19/06の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1試合目−ヴードゥー・キン・マフィアvs.マット・ベントリー、ジョニー・ディバイン、カザリアン
 名前が変わったって実力は同じ。
 DXを挑発するムーブを見せています。
 一方のX3人も変な格好になっているのですが
 レイヴン一派にでもなったのでしょうか。
 デバインとかカザリアンはどうでもいいけど
 ベントリーをこんなんにしちゃうの・・・。
 ムーアを思わせる変貌振り。
  
2試合目−ソンジャイ・ダット、ジェイ・リーサルvs.ナチュラルズ
AAOでナチュラルズはXに対応できないってわかったはずなのに。
 相変わらず受けが悪い。

BXディビジョン王座戦:クリス・セイビン(ch)vs.クリストファー・ダニエルズ
 Xディビジョンとして飛びまわらなくても
 シンプルな動きで感情のやり取りをして魅せてくる、とはさすがですね。
 ただ両者のシングル・スキルからして不足している所を穴埋めするのは
 セイビンではカリスマ性を使った反撃でありダニエルズは支配時の理でしょう。
 そういう点からしてセイビンがヒールでダニエルズがベビーフェイスというのは理想とは逆でしたね。
 とは言ってもどちらも失敗している訳ではなく、
 セイビンの椅子持ち出しからのダニエルズの場外ダイブ・スポットを見てもらえば分かる通り一定の成功は得ています。
 終盤の攻防、キレは素晴らしく観客を熱狂させたけれども
 最後のダニエルズが丸め込みフィニッシュというのは
 誰も得しないフィニッシュでこのチョイスが勿体ないですね。
 レフェリーのカウント・ミスも重なり最後にケチをつけられた格好です。
 好勝負に少し届かず。 
 (執筆日:5/9/10)

4試合目−オースチン・スター、アレックス・シェリーvs.ロン・キリングス、ランス・ホイット
 We Want Aries!We Want Aries!
 普通なら後手に回るはずのX2人が
 攻めに回って必死に試合を作っていたのですが
 つまらないフィニッシュをライターに書かれて台無し。 
 
5試合目−AJスタイルズvs.クリスチャン・ケイジ
 意外なことにこれが初顔合わせ。
 特別スイングすることなく
 フィニッシュも良くないし普通の試合。
 初めてということでお互いの考えていることにズレあったのか。 
 正直期待外れ。

6試合目−アメリカズ・モースト・ウォンテッドvs.LAX
 AMWも良くないしヘルナンデスは普通の試合だと使えるレベルか少々疑問。
 ロープ・ワークをミスるという中々珍しいものを披露。
 ホミサイドの行く末は暗い・・・
 試合後LAXがアメリカ国旗を燃やそうとしたところに
 ピティが現れ防ぎました。
 その後コルネットが現れAMWのこの行為に対し剥奪処分。
 なんともWCWを思わせる素晴らしい決定ですね。
 これならヒール王者は存在しなくなって世界は平和。めでたし、めでたし。
 この後の展開としては法廷に持ち込むぞと
 LAXが脅すことでうやむやになりました。

7試合目−NWA王座戦:スティング(ch)vs.アビス
信じられないほどひどいこの試合をメインにしなかったことを評価したい。
 結末も内容にひけをとらないひどさ。
 このルールだとごまかそうと使っていた凶器もいけないはずなのに・・・。
 ワースト・マッチ・オブ・ザ・イヤー候補。

Gカート・アングルvs.サモア・ジョー
 とにかくこの試合の不満は試合時間でしょう。
 カートがインディーに慣れていないから、と言い訳するのでしょうが
 だからこそ試合時間をじっくり与え試合中に向上させて欲しい、と反論しましょう。
 大きな部分でしか変化できず、必殺技を返す、という単純な盛り上げ策に走っています。
 しかしカートのTNAデビューという信じられない出来事に対する雰囲気は最高。
 組んだだけでThis is Awesomeチャントが起きています。
 カートが結構な流血をしたのも後押ししましたね。
 まあまあ良い試合ぐらいの内容ながら
 観客がぐっと押し上げ、好勝負に届かずも中々良い試合です。
 (執筆日:5/9/10)  

総評。
 4〜7試合目のフィニッシュを見てると
 毎度のことながら団体の行く末が心配になってきます。
 明らかに試合組む前から内容が見えるような
 下手なレスラーが増えなきゃいいが・・・
(執筆日:8/1/07)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

BXディビジョン王座戦:クリス・セイビン(ch)対クリストファー・ダニエルズ
 セイビンはダニエルズを挑発していく。
  ダニエルズが盛り返すやセイビンは場外に逃れ間を置く。
  ダニエルズは踏みつけて挑発しアラビアン・プレス。
  セイビンはダニエルズを場外に落とすとダイブと見せかけ
  エプロンからダブル・アックス。
  ダニエルズを柵にぶつける。
  リングに戻すと小気味よく攻めて行く。
  ダニエルズは反撃するもことごとくつぶされる。
  セイビンはダニエルズを逆さ吊りにするとドロップ・キック。
  椅子を投げ入れるも、いつのまにか現れたAJが没収。
  セイビンは再びドロップ・キックを狙う。
  ダニエルズは体を起こして避けると場外のセイビンにダイビング・クロス・ボディ。
  ダニエルズは今までの鬱憤を晴らすように猛攻撃。
  チョーク・スラムからBMEへいこうとする。
  セイビンは脚を掴んでコーナーに行かせない。
  セイビンがスプリングボード式トルネードDDTを決めカバー。カウント2。
  セイビンはハリケーン・ラナをシット・ダウン・パワー・ボムに返す。カウントは2。
  ダニエルズは飛びかかってきたセイビンを抱え上げるとデス・バレー・ドライバー。
  そしてBME!カウントは2!
  ならばとエンジェルズ・ウィングへ!
  セイビンはドラゴン・スクリューで逃れるとビッグ・ブーツからクレイドル・ショックへ!
  ダニエルズはクルーシーフィックスに返す!カウントは2!
  セイビンは抱え上げてフェイス・バスターを狙う。
  ダニエルズは丸め込みに返し1,2,3!
  セイビンが椅子を手にするもリンが没収する。
  リンに叱られセイビンはダニエルズと握手。
  と思いきや次の瞬間クレイドル・ショック。


Gカート・アングル対サモア・ジョー

  組むとカートがコーナーに押し込む。
  観客からはThis is Awesomeコール。
  ジョーがずらすも離れられない。
  クリーンにロープ・ブレイク。
  カートがタックルへ。
  耐えられるも脚を取って倒す。
  ジョーがロープに逃げる。
  ジョーが蹴り。
  ニー。
  起こしてジャブを入れてヘッド・バッド。
  ストンピング。
  起こしてジャブ。
  ロープに振ろうとする。
  カートは防ぐと蹴り。
  ロープに振りベリー・トゥー・ベリー。
  ロープにもたれたジョーにクローズラインを決め落とす。
  レフェリーが注意。
  その隙に場外のジョーが脚を掴んで引きずり出すと、そのまま振り回して柵にぶつける。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  起こそうとする。
  カートがアッパーカートを叩き込んでいく。
  コーナーに振り突進。
  ジョーがかわすとカートは鉄柱に肩から激突。
  場外に出たカートにエルボー・スイシーダ。
  これでカートは肩から柵に激突。
  ジョーはカートを起こすと勢いをつけて鉄柱に叩きつける。
  リングに戻る。
  カートはダウンしている。
  流血している。
  何とか転がって入ってきたカートの頭部を殴りつける。
  起こしてヘッド・バッドで倒す。
  傷口に手をかける。
  ジャブ。
  カーとが殴りつけていく。
  ロープに走る。
  ジョーがカウンターでパワー・スラム。
  カバー。カウント2。
  背にまたがると傷口にハンマーを叩き込んでいく。
  起こそうとする。
  カートがアッパーカートを叩き込む。
  もう1発。
  ロープに振ろうとする。
  ジョーが振り返しクローズラインへ。
  避けられるもバック・ブリーカー。
  カバー。カウント2。
  ダウンするカートにパンチ。
  コーナー上にのせ張り手。
  マッスル・バスターを狙う。
  カートが張り手。
  もう1発。
  フロント・ヘッド・ロック。
  ジョーが食らいながらもカートを持ち上げリング中央へ。
  カートがDDTに切り返す。
  カバー。カウント2。
  殴りあう。
  ジョーがジャブを連打。
  コーナーのカートに突進。
  カートはかわすとジャーマン。
  バック・エルボーを食らうも耐えて2発目。
  角度のある3発目。
  カバー。カウント2。
  アングル・スラムへ。
  ジョーがアーム・ドラッグに切り返す。
  コーナーのカートにハイ・ニー。
  コーナー上にのせ延髄切り。
  マッスル・バスターと続ける。
  カバー。カウント2。
  リア・ネイキッド・チョークへ。
  カートが一本背負いで逃れる。
  ジョーのクローズラインを避けるとアングル・スラム。
  カバーするもカウント2。
  肩紐を外すとアンクル・ロック。
  ジョーが回転するもカートが戻す。
  ジョーは反転するとリアネイキッド・チョークに引きずり込む。
  カートが食らったままアンクル・ロックを決める。
  ジョーは放してしまう。
  カートが起き上がり極める。
  ジョーが回転してコーナーにぶつける。
  突進。
  カートはかわすとアングル・スラム。
  もう1度肩紐を外して気合を入れるとアンクル・ロック。
  脚をまきつける。
  ジョーはロープに手を伸ばすも耐えられずタップする!  
  遂にジョーの連勝記録がストップ!
  ジョーはカートの力を認め再戦を求め手を差し出す。
  カートは握手すると見せかけ応じない。

試合結果

@ヴードゥー・キ ン・マフィアvs.マット・ベントリー、ジョニー・デバイン、カザリアン
Aソンジャイ・ダット、ジェイ・リーサルvs.ナチュラルズ
BXディビジョン王座戦:クリス・セイビン(ch)vs.クリストファー・ダニエルズ(新チャンピオン!)
Cオースチン・スター、アレックス・シェリーvs.ロン・キリングス、ランス・ホイット
DAJスタイルズvs.クリスチャン・ケイジ
Eアメリカズ・モースト・ウォンテッドvs.LAX
FNWA王座戦(反則裁定でも王座移動):スティング(ch)vs.アビス(新チャンピオン!)(DQ)
Gカート・アングルvs.サモア・ジョー