TOPアメリカン・プロレスImpact Wrestling 2022年 →Impact Wrestling:Against All Odds 7/1/22

Impact Wrestling:Against All Odds 7/1/22の分析


名勝負 Xディビジョン王座戦:マイク・ベイリー(ch)vs.トレイ・ミゲル
好勝負 モーター・シティ・マシンガンズ(クリス・セイビン、アレックス・シェリー)vs.バレット・クラブ(エース・オースチン、クリス・ベイ)

Impact世界王座戦:ジョシュ・アレキサンダー(ch)vs.ジョー・ドーリング

@ブラック・タウルスvs.ラレド・キッド
Aデジタル・メディア王座戦、ドット・コンバット・マッチ:リッチ・スワン(ch)vs.ブライアン・マイヤーズ

@モーター・シティ・マシンガンズ(クリス・セイビン、アレックス・シェリー)vs.バレット・クラブ(エース・オースチン、クリス・ベイ)
 オーソドックスな中に何でも器用にこなすXの強みを意図的に散りばめていますね。

 MCMGのタッグ要素も試合を面白くさせますが、
 そこに依存する訳ではありません。
 今のセイビン、シェリーはシングルでもトップ・レスラーですからね。

 対抗するエースも存在感を増しているし、
 ベイも独自のリズムを出しつつ他を乱さず調和。

 バランスの良い内容で地力の高さが光りましたね。
 終盤の4人入り乱れる攻防は見応えがありました。

 ぎりぎり好勝負。

Aチェルシー・グリーン、デオナ・パラッツォvs.ミア・イム、ミッキー・ジェームス

BXディビジョン王座戦:マイク・ベイリー(ch)vs.トレイ・ミゲル
 ミゲルが感情的にいきなりトペ。
 ロープを使った腕折と思ったら次の瞬間花道に出ていて、
 観る側の予想が追いつかないスムーズな移行がこの試合では特に際立っていましたね。

 ベイリーへの足攻めはスピーディーでありながら見栄えがして攻防の意味性もある完成度の高さ。

 ベイリーも対抗して足攻めですが、
 こちらはテンポを落として獲物に狙いをつけた感を演出しています。
 
 見せ方の変調もお手のものですね。思いのままです。

 お互い足を犠牲にしながらの攻めで
 試合時間としては10分前半ながら20分越かのような激闘感をちゃんと醸せています。

 ダメージ表現をしつつ気合で動いてメリハリをつけるのは現代プロレスの売れ線ですが、
 意外に無理をした反動の倍の痛みを表現出来ているのは少ない。
 しかしこの日のミゲルは見事にそれをこなしています。

 今年初めからベイリーはかなりコンディション高いですが、
 そのベイリーを相手に遂にミゲルがポテンシャルを遂に120%発揮しました。
 とんでもないショー・スティーラーです。

 ぎりぎり名勝負。

Cノックアウツ・タッグ王座戦:ローズマリー、タヤ・ヴァルキリー(ch)vs.ザ・インフルーエンス
Dアメリカズ・モースト・ウォンテッド、グッド・ブラザーズ、ヒースvs.オナー・ノー・モア(エディ・エドワーズ、ケニー・キング、マット・テイヴェン、マイク・ベネット、PCO)

Eクロックワーク・オレンジ・ハウス・オブ・ファン・マッチ:ムースvs.サミ・キャリハン
 暗転からムースが襲撃。
 荒々しい打撃と共にテーブルや金網など
 場に盛りだくさんに用意された凶器を使っていきます。

 ゴミ箱の中からガラスの破片が出てくるサプライズはあったものの
 基本的にはこれからやることが分かっているのがネックですね。

 サミ得意のハードコア・マッチですし、
 ムースがこれまで通り良い味を出せていますが、
 既に何回もやっているのでとにかく新鮮味に欠けました。

 最後はマクリンが乱入し、ようやくストーリーが動くかな、という所。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Fノックアウツ王座戦:ジョダイン・グレイス(ch)vs.ターシャ・スティールズ

GImpact世界王座戦:ジョシュ・アレキサンダー(ch)vs.ジョー・ドーリング
 ジョシュの体芯の強さが通じない現代の不沈艦。
 こういう見せ方が出来る相手は貴重でドラマチックでしたね。

 ジョーはのっしりと歩いて存在感を示し、
 ジョシュを足蹴にする攻め方も良いですね。
 技が放たれるずとも、その攻守はっきりした光景はインパクトがあります。

 強さを封印させていたジョシュが反撃前に
 セカンド相手にムーブを放ち火を付け直してからジョーに実反撃した流れも良かった。

 狙い通りの内容に仕上がっていますね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/?/22)
Rating:★★★★★

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ブラック・タウルスvs.ラレド・キッド
Aデジタル・メディア王座戦、ドット・コンバット・マッチ:リッチ・スワン(ch)vs.ブライアン・マイヤーズ(新チャンピオン!)
@モーター・シティ・マシンガンズ(クリス・セイビン、アレックス・シェリー)vs.バレット・クラブ(エース・オースチン、クリス・ベイ)
Aチェルシー・グリーン、デオナ・パラッツォvs.ミア・イム、ミッキー・ジェームス
BXディビジョン王座戦:マイク・ベイリー(ch)vs.トレイ・ミゲル
Cノックアウツ・タッグ王座戦:ローズマリー、タヤ・ヴァルキリー(ch)vs.ザ・インフルーエンス
Dアメリカズ・モースト・ウォンテッド、グッド・ブラザーズ、ヒースvs.オナー・ノー・モア(エディ・エドワーズ、ケニー・キング、マット・テイヴェン、マイク・ベネット、PCO)
Eクロックワーク・オレンジ・ハウス・オブ・ファン・マッチ:ムースvs.サミ・キャリハン
Fノックアウツ王座戦:ジョダイン・グレイス(ch)vs.ターシャ・スティールズ
GImpact世界王座戦:ジョシュ・アレキサンダー(ch)vs.ジョー・ドーリング