TOPアメリカン・プロレスImpact Wrestling 2022年 →Impact Wrestling:Overdrive 11/18/22

Impact Wrestling:Overdrive 11/18/22の分析


名勝負 Impact世界王座戦:ジョシュ・アレキサンダー(ch)vs.フランキー・カザリアン(Overdrive 11/18/22)
好勝負 ノックアウツ王座戦、ラスト・ノックアウツ・スタンディング:ジョダイン・グレイス(ch)vs.マーシャ・スラモヴィッチ(Overdrive 11/18/22)

@ノックアウツ王座戦、ラスト・ノックアウツ・スタンディング:ジョダイン・グレイス(ch)vs.マーシャ・スラモヴィッチ(Overdrive 11/18/22)
 椅子とナックルが同一領域の重厚感あるラフ・ファイト。
 序盤からタフで重々しい潰し合いが展開されましたね。

 ダメージという一次元の攻め合いなので
 その後大丈夫かなと思いましたが杞憂。

 立てた椅子の上にパワー・ボムを決めたりと
 無茶することによって強引に解決し、
 それでも煮詰まったら即座に次のステップに移りジョダインの足攻め。

 もう少し構成にメリハリあればと思う所もありますが、
 驚異的なタフ・マッチに感嘆しました。

 文句なしに好勝負。

AImpact世界王座戦:ジョシュ・アレキサンダー(ch)vs.フランキー・カザリアン(Overdrive 11/18/22)
 晩年に覚醒したカズ。
 感覚が研ぎ澄まされててまさに覚醒という表現が適切です。

 ジョシュが優位に立ち、腰にじっくりダメージを重ねます。

 カズは同じラインで試合を見つめ、
 自分の一進一退に収める中でも妥協なし。

 スープレックスのダメージ設定、
 それに対する受け表現でぐっと重々しさを出して後半戦へ。

 カズがベルト攻撃を狙うも妻に説得され止めたり
 クリスチャンやAJの持ち技を使ったりしてドラマ要素を付与。
 近年のImpactはノスタルジック要素の演出が上手いですね。

 ジョシュが終盤でも勇気ある間使いで場が発散しないようにコントロール。

 ファイト・フォーエバー・チャントが出るほど
 見応えのある攻防が続いていきます。

 良くも悪くも延々と続き、大きな変化としては弱く、
 40歳超えたカズがここまでロング・マッチをすることに対する驚きと
 カズのキャリア・ベストだという確信で熱が冷めなかったのは事実ながら
 それで試合に対する評価が落ちることはありません。

 近いうちにリマッチしたとしても
 最高のコンディションだから好勝負にはなるのでしょうが、
 このレベルの試合は生まれなかいのでは。特別な試合。

 ぎりぎり名勝負。

 (執筆日:12/?/22)
Rating:★★★★☆