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ROH:Best of SBG TV 2012の分析


名勝負 なし
好勝負 ROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.ジェイ・リーサル(TV #23 2/25/12)

@ROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.ジェイ・リーサル(TV #23 2/25/12)
 序盤のレスリングは決め方が特殊であることを使って一つ一つに意味合いを持たせている。
 再戦としてあるべき姿ですね。
 デイビーの受身とリーサルの伸びやかな攻めがフィットして心地よい試合が展開されます。
 途中でチャンパが観戦する等きな臭くなってきますが
 それでもリーサルが完成度の高い試合ファイトを続けたが故にリングに注目し続けることができました。
 またデイビーも今回は受け手に回りすぎず
 立ち回りで彼独特の格好良さを醸しだして行く。
 リーサルがデイビー顔負けのエネルギッシュな打撃を繰り出して更に高みへ。
 デイビーが説得力抜群のアーム・バーに返すとこまでは想定内でしたが
 それを食らったリーサルが体勢を変えて独自サブミッションに持っていったのには驚きましたね。
 場外でセコンドらが乱闘を始めますが、そのカオスが逆に舞台を特殊にし、
 これまで試合の中で力を証明してきたリーサルが王座を取るのでは、と信じさせました。
 結局その期待を一気に落とす弱いフィニッシュではあったけれども満足です。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/1/12)

Aデイビー・リチャーズvs.エディ・エドワーズ(TV #38 6/9/12)
 綺麗な序盤の防ぎあいはパートナー対決らしいが
 なぞっているだけという印象も受ける。
 お互いに防ぎあって試合が中々動かないのでは、と思っていたらさらっと展開させますしね。
 受身にいまいちリアリティーがないもののミックスは適度で抑制が効いている。
 エドワーズは彼の能力を考えるともう少し抑揚をつけれるでしょう。
 スムーズに試合を運びすぎるのも考え物でどこかで間を置きたかった。
 終盤はジェイコブス乱入などの演出も加えて盛り上げました。
 かつての特別性は失われているものの高いレベルの内容でした。
 中々良い試合。
 (執筆日:7/1/12)

BTV王座戦:ロデリック・ストロングvs.アダム・コール(TV #7/28/12)
 握手からの不意打ちによるロデリックの攻め方は良く、
 試合の見方、ストーリーを明確に伝えました。
 環境を使って容赦ない攻めを維持しストロング・ホールドまで持っていて追い込みます。
 コールはほとんど反撃していませんが、ひたむきさを表現して応じている。
 エプロンDDTからコールが反撃開始。
 一気にスピードを上げて一進一退の攻防に入ると
 バランス良く多様な攻防を見せて盛り上げました。
 TVマッチという制約の中で削るところは削って高クオリティの試合にしました。
 中々良い試合。

CTV王座戦:アダム・コール(ch)vs.カイル・オライリー(TV #11/17/12)
 オーソドックスな攻防を大きな動きでやって
 小柄な割りにスケールを感じさせるスタートです。
 スピードにのって息をつかずに試合を進めて行くが
 エプロンDDTや中央での殴りあいなどで
 しっかり試合の形は要所でつけているところが良いですね。
 特別性を付与する余地はないですが、
 短時間という制限がある中で見応えのある内容にはなっています。
 中々良い試合。
 
Dデイビー・リチャーズvs.マイケル・エルガン(TV #63 12/1/12)
 それぞれ持ち技を要所で活用しながら
 投打締揃った広範な攻防で一進一退。
 ただ特にこの試合の位置づけは見えないですね。
 印象的なのはコーナー越しにエプロンで連続打撃を打ち合ったシーンですが
 これは逆に奇を衒い過ぎな印象があります。
 大技で終盤も盛り上げたが、特段評価できるものではなかった。
 平均的な良試合。
 (執筆日:12/23/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.ジェイ・リーサル(TV #23 2/25/12)
Aデイビー・リチャーズvs.エディ・エドワーズ(TV #38 6/9/12)
BTV王座戦:ロデリック・ストロングvs.アダム・コール(新チャンピオン!)(TV #45 7/28/12)
CTV王座戦:アダム・コール(ch)vs.カイル・オライリー(TV #61 11/17/12)
Dデイビー・リチャーズvs.マイケル・エルガン(TV #63 12/1/12)