TOPアメリカン・プロレスROHROH その他 →ROH:ROH on HDNet Volume.8

ROH:ROH on HDNet Volume.8の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約3時間20分です。

@ダーク・シティ・ファイト・クラブvs.アメリカン・ウルヴス(Episode #67 7/26/10)
 DCFCは相手を止める際に自分の価値をアピールできず、
 ウルヴスの型がそこにあるだけでしかない。
 これでは下手に足をひっぱらならなければ誰であろうと同じです。
 最後はエンバシー乱入で終了。
 悪くない試合。

Aクリストファー・ダニエルズvs.ロデリック・ストロング(Episode #67 7/26/10)
 細かいディティールに意味が付与されていないので
 いまいち盛り上がりに欠ける進行となっているが、
 決して粗がある訳ではありません。
 ロデリックはヒールとして流れを止めていて、アピールの混ぜ方も良い。
 ダニエルズもロデリックの状況を理解した上で試合を構築しています。
 終盤もロデリックが今ほど緩急がないので
 何となく攻防を重ねたがクオリティ自体はそれなりに高い。
 平均的な良試合。

Bデリリウスvs.ケニー・キング(Episode #68 8/2/10)
 デリリウスは完全にエリーズに目が向いています。
 その隙をケニーが突くのが試合としての基本的な目指すべき方向性だが、
 ケニーが普通に跳ね除けられるシーンがあり、
 またケニー自身のアピールが不十分な事もあるので
 ケニーは試合をしているのにはぐれ者にしか見えません。
 最後はエリーズがちょっかいを出しますが
 キセルの煙を吹きかけるなんて全然効果がなくて
 デリリウスがそれで勝敗に関わるような隙を見せるのはしっくりこない。
 少し悪い試合。

Cジェイ・ブリスコvs.クラウディオ・カスタニョーリ(Episode #68 8/2/10)
 DVDのパッケージにはマークとかかれていますがジェイですね。
 ジェイの気持ちののった攻めに対し、
 CCがゆったりした間で対していて、
 ジェイの動きを止める時のクイックネスを増したら
 もう少し爆発的に試合がのっていくのに、と思われます。
 最後は丸め込みの応酬から終了するように
 TVマッチの領域を超えなかったが、その中で良い攻防はしている。
 平均より少し上。
 試合後ヒーローがジェイに襲いかかり、
 マークがお前の敵は俺だ、とヒーローに襲いかかる形でそのまま次の試合へ。

Dマーク・ブリスコvs.クリス・ヒーロー(Episode #68 8/2/10)
 マークはジェイみたいに真っ向からの打撃の打ち合いが出来ないので
 ヒーローのエルボー・スタイルには結構無駄に浪費される攻撃が出てくる。
 9分ないのに無駄な時間があると感じさせたのは良くないですね。
 抗争しているので試合の方向性は安定していたので悪くはないけど。
 平均レベル。

Eクリストファー・ダニエルズvs.タイラー・ブラック(Episode #69 8/9/10)
 初対決。
 ただエピック・マッチにしようという雰囲気はなく
 お互いがどのような事が出来るのか丁寧に基本から探っていこうというもの。
 1試合に対する期待値がそんなに高くないTVだからこそ出来る
 ROH王座戦前に相手を良く知るための試合といった所。
 中盤はタイラーがダニエルズの経歴に何もひるまず支配を見せるが少々味気ないし、
 終盤もTVマッチなのに時間が取られていて、ちゃんと必殺技の攻防まであるという所に価値があるので
 TVマッチというスクリーンを外せば普通に絡んだだけの攻防です。
 平均的な良試合。 

Fロデリック・ストロングvs.デイビー・リチャーズ(Episode #70 8/16/10)
 ロデリックのROH王座への挑戦権がけけられています。
 ヒール対決になりますが、試合前のマイク・アピールから
 ロデリックもセコンドを下げて男と男の戦いである事を明確にしました。
 かといって熱のある試合になったかというと否。
 デイビーはレスリング、蹴りも鋭く、
 後半の腕狙いの織り交ぜも中々のものだけど、
 チョップを初めとする受けがいまいち。
 ロデリックも気だるくて
 相手のアクションに刺激を受けて新しいアイディアが生まれるという状況ではありません。
 最後はロデリックがレフェリーを身代わりにした所から
 ハガドーンが現れて、その絡みからフィニッシュ。
 平均的な良試合。

Gケビン・スティーンvs.ジェリー・リン(Episode #71 8/23/10)
 リズムにのりたリンと展開付けを頑張るスティーン。
 自分の領域だけ淡々とこなすだけで、
 相手の得意な部分は信頼して任せ、自分の得意な部分を頑張ってそれを繋げる、という事はしていない。
 メインでもなくやたら多い試合の中の1試合じゃあ
 本人達も余り気合が入らないとは思うものの・・・。
 平均レベル。

Hキングス・オブ・レスリングvs.コルト・カバナ、エル・ジェネリコ(Episode #72 8/30/10)
 カバナが活躍する様は楽しいし、
 KOWのジェネリコ孤立も見栄えが良いが、
 それぞれのシーンで他のシーンとの兼ね合いは考えられておらず、
 最後はスティーンが登場してジェネリコの気を逸らし決着というものなので
 表面的な内容でしかなかった。
 平均レベル。

Iタイラー・ブラックvs.スティーブ・コリノ(Episode #72 8/30/10)
 コリノがここぞで反撃していて
 タイラーのベビーフェイスとしての攻めが魅力的に映ります。
 コリノですから動き自体に凄いものは見られませんが
 ベビーフェイスvs.ヒールとしてその押し引きには価値がある。
 まあまあ良い試合。
 試合後スティーンがタイラーに襲い掛かると
 カバナ、ジェネリコ、ロデリックも現れ大乱闘。

Jアメリカン・ウルヴスvs.スーパー・スマッシュ・ブラザーズ(Episode #73 9/13/10)
 SSBは定着組みではないのでTVに出れるとあって意識が高い。
 相手と良い攻防が生まれるように細かい位置取りにも気を使っているし、
 自分達を印象付けるような技も要所で生み出している。
 ウルヴスも一進一退を生み出した上で自分達の強さを見せ付けていて良い仕事でした。
 平均的な良試合。

Kランバージャック・マッチ:オースチン・エリーズvs.デリリウス(Episode #73 9/13/10)
 Episode74とパッケージには記載されていますが73から。
 エリーズがヘタレないのでランバージャックの戦略的意味合いが薄れ、
 またそのランバージャック自体も二軍の寄せ集めといった面子なので
 試合を彩る参加者として余り良い仕草を見せることが出来ていません。
 ちょっとした工夫こそ見られるが全体的に抗争の1試合として流していた内容。
 悪くない試合。

@タッグ・チーム・オナー・ランブル(Episode #28 10/5/10)
 7チームによるランブル戦。
 90秒ごとにチームで入場、1人が落とされてもパートナーは脱落しないルール。
 勝者にはタッグ王座への挑戦権が与えられるというルールです。
 加わったタッグがアピールする意識はありますが、
 混雑する後半になるとそれも中々実行できなくなっていますね。
 最後はブリスコズ、ウルヴス、スティーンネリコ、とトップ所が残ったが、
 常にリングに入っている状態では他のチームより多少インパクトで勝るチームでしかない。
 ファン・マッチ以上の物にはならず。
 平均レベル。

総評
 この内容ならわざわざDVD化しなくても良いのに。
 余り時期が開かない方が楽しめるというのもありますから
 もう少し追いつくペースを速めても良いと思いますね。
 (執筆日:9/17/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ダーク・シティ・ファイト・クラブvs.アメリカン・ウルヴス(ノー・コンテスト)(Episode #67 7/26/10)
Aクリストファー・ダニエルズvs.ロデリック・ストロング(Episode #67 7/26/10)
Bデリリウスvs.ケニー・キング(Episode #68 8/2/10)
Cジェイ・ブリスコvs.クラウディオ・カスタニョーリ(Episode #68 8/2/10)
Dマーク・ブリスコvs.クリス・ヒーロー(Episode #68 8/2/10)
Eクリストファー・ダニエルズvs.タイラー・ブラック(20分時間切れ)(Episode #69 8/9/10)
Fロデリック・ストロングvs.デイビー・リチャーズ(Episode #70 8/16/10) 
Gケビン・スティーンvs.ジェリー・リン(Episode #71 8/23/10)
Hキングス・オブ・レスリングvs.コルト・カバナ、エル・ジェネリコ(Episode #72 8/30/10)
Iタイラー・ブラックvs.スティーブ・コリノ(Episode #72 8/30/10)
Jアメリカン・ウルヴスvs.スーパー・スマッシュ・ブラザーズ(Episode #73 9/13/10)
Kランバージャック・マッチ:オースチン・エリーズvs.デリリウス(Episode #73 9/13/10)
@タッグ・チーム・オナー・ランブル(勝者:ブリスコ・ブラザーズ)(Episode #28 10/5/10)