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ROH:Best of HonorClub 2023の分析


名勝負 なし
好勝負 ROH世界王座戦:クラウディオ・キャスタニョーリ(ch)vs.ARフォックス(HonorClub #1 3/2/23)

女性王座戦:アセナ(ch)vs.ウィロウ・ナイチンゲール(HonorClub #2 3/9/23)

エル・イホ・デル・ヴィキンゴvs.グリンゴ・ロコ(HonorClub #8 4/20/23)

@ROH世界王座戦:クラウディオ・キャスタニョーリ(ch)vs.ARフォックス(HonorClub #1 3/2/23)
 (2/25/23収録)
 フォックスはインディーに留まっているけれど、やはり出来ますね。
 軽業師的な動きも意図的に組み合わせリングを広く使います。

 この試合運びはこれまでのイメージにもなく、
 そういうファイトが出来る場所であることこそROHです。

 CCはどっしり構えて応対。
 こういうスタイル・クラッシュはChikaraの時から得意ですからね。
 後半の脚攻めミックスも良かった。

 ぎりぎり好勝負。

A女性王座戦:アセナ(ch)vs.ウィロウ・ナイチンゲール(HonorClub #2 3/9/23)
 (2/25/23収録)
 ウィロウ良いですね。
 可愛らしいキャラクターの一方で 
 レスナーばりのパワフルさがあります。
 
 アセナのヒールっぷりも良く、
 攻撃的な甚振りと大仰なアピール。

 お互いの両面性を引き出し合って想像以上の広がりを見せています。

 鉄階段絡めた腕攻め、そして最後の勝利をかっさらう戦略がまた印象的でした。

 This is ROHチャントにふさわしい内容。

 ぎりぎり好勝負です。

Bエル・イホ・デル・ヴィキンゴvs.グリンゴ・ロコ(HonorClub #8 4/20/23)
 それぞれ自爆交えても途切れず攻防として継続。
 意外に調和してないとそこで一区切りされちゃうものですけどね。
 そこは流石のルチャドール同士の呼吸。

 ヴァイキンゴは1度ロープ踏み外しはあったものの
 そこで気落ちすることなく伸びやかなムーブを連発。
 高度ムーブが全然尽きることはありませんでしたね。

 一方でルチャに染まりきらずプロレス寄りの構成、テンポになっているのは
 グリンゴだからこそであり、またROHだからこそでもあります。

 ヴァイキンゴのムーブありきの印象は残さずフィニッシュ。
 良い試合堪能させて頂きました。

 ぎりぎり好勝負。

C女性王座戦:アセナ(ch)vs.スカイ・ブルー(HonorClub #11 5/11/23)
 (収録は5/6/23)
 アセナは絶好調ですね。
 陽気さから怖さまで感情をふり幅つけて魅力的なヒール・キャラになっています。

 鉄階段、ステージの舞台も使って中盤の集中力を継続させましたが、
 その根底には素晴らしい構築力があります。

 ウィロウとの試合に比べるとスカイはシンプルな貢献に限られていて、
 アセナの独壇場という気もしますが、
 そんなこと関係なく試合は素晴らしかった。

 好勝負に少し届かず。
 
Dファイト・ウィズアウト・オナー:ザ・キングダム(マイク・ベネット、マット・テイヴェン)vs.トップ・フライト(アクション・アンドレッティ、ダリウス・マーチン)(HonorClub #12 5/18/23)
 (収録は5/6/23)
 トップ・フライトはAEWで一瞬注目されかけましたが、
 AEWロスターが充実し過ぎて、あぶれた感あり。
 そういうレスラーの活躍の場がROHにあるのは良いこと。

 インディーであり権威のあるROHに求められていることですね。

 トップ・フライトはハードコアの扱いに不慣れな所もありましたが、
 自身の魅力であるハイ・フライと織り交ぜようという気概は良かったですね。

 キングダムがトップ・フライトの足りない所を補って場を整えました。
 マリア含めたキングダムの安定したお仕事っぷりは
 若手にとってありがたいですね。

 中々良い試合。

 (執筆日:5/?/23)