ROH:Supercard of Honor 3/31/23の分析
名勝負 | AAAメガ王座戦:エル・イホ・デル・ヴァイキンゴ(ch)vs.コマンデル(Supercard of Honor 3/31/23) |
好勝負 | TV王座戦:サモア・ジョー(ch)vs.マーク・ブリスコ(Supercard of Honor 3/31/23) タッグ王座戦、リーチ・フォー・ザ・スカイ・ラダー・マッチ:ルチャ・ブラザーズ(ペンタ・エル0M、レイ・フェニックス)vs.トップ・フライト(ダンテ・マーチン、ダリウス・マーチン)vs.ザ・キングダム(マット・テイヴェン、マイク・ベネット)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)vs.ラ・ファシオン・インゴベルナラブル(ドラスティコ、ルーシュ)(Supercard of Honor 3/31/23) ROH世界王座戦:クラウディオ・キャスタニョーリ(ch)vs.エディ・キングストン(Supercard of Honor 3/31/23) |
@AAAメガ王座戦:エル・イホ・デル・ヴァイキンゴ(ch)vs.コマンデル(Supercard of Honor 3/31/23)
グラウンドにルチャ特有の動きが織り交ぜられ、
回転トペコンかと思いきや、ヒットせず、そこから密着切り返しに連鎖。
ただキレ良く飛ぶだけなら想像内ですが
それ以上の普通ではないものを見せつけてきました。
オープニングなのにテーブルまで登場。
とんでもないムーブが注目を集めつつも
スピードで置いてけぼりになる攻防でもなく
しっかり見守らせた上で口をあんぐりと開けさせる圧巻の攻防。
ロープつたるコマンダーにコーナー上から飛びつき
カナディアンデストロイヤーとか頭おかしい(褒め言葉)ですね。
試合が終わってからも余韻がじんわりと残った激闘でした。
ぎりぎり名勝負。
ATV王座戦:サモア・ジョー(ch)vs.マーク・ブリスコ(Supercard of Honor 3/31/23)
体格差を軸に形を作り上げていく攻防。
ジェイの悲劇を経てシングルとしてワン・オブ・ゼムから抜け出したマーク。
彼が引き立つようにアクション・パズルをジョーが見事に組み上げます。
ハードなチョップの打ち合いというと
このカードからはイメージつきにくいですが、
これが結構絵になっている程マークの意気込み高く充実の内容。
ジョー強しの終幕も内容にふさわしい印象度です。
ぎりぎり好勝負。
Bタッグ王座戦、リーチ・フォー・ザ・スカイ・ラダー・マッチ:ルチャ・ブラザーズ(ペンタ・エル0M、レイ・フェニックス)vs.トップ・フライト(ダンテ・マーチン、ダリウス・マーチン)vs.ザ・キングダム(マット・テイヴェン、マイク・ベネット)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)vs.ラ・ファシオン・インゴベルナラブル(ドラスティコ、ルーシュ)(Supercard of Honor 3/31/23)
豪華なメンツですね。
ラダーにテーブルに、と過激なスポットありつつ
タッグ・スポットも見栄えの良いものが披露されます。
ちょっとチーム多いので、
中々それぞれの存在感というと厳しさはあるものの
これからのトップ・フライトが着火点となって
終盤にかけて強烈な勢いを生み出していたました。
橋渡しラダーから場外二段テーブルへの
カナディアン・デストロイヤーとかとんでもなかったですね。
ぎりぎり好勝負。
Cピュア王座戦:ウィーラーYUTA(ch)vs.柴田勝頼(Supercard of Honor 3/31/23)
ピュア王座は柴田にうってつけの舞台ですね。
柴田は持ち前のキャラも活かしながら
良い変化を作り出しています。
YUTAはなんだかんだいって柴田の負担気にしてしまったか、
少し控えめな印象でしたね。
それでも良い仕事ぶりには入ります。
柴田がこのディビジョンなら
試合として十分に形にできることを確認できた内容。
これからの防衛ロードが楽しみですね。
中々良い試合。
DROH世界王座戦:クラウディオ・キャスタニョーリ(ch)vs.エディ・キングストン(Supercard of Honor 3/31/23)
打撃戦を意味ある形で繋げます。
足を使った展開作りが上手いですね。
CCがキングストンを場外に引き摺り出すと同時に投げたのはインパクトあり。
展開作りの中で疲労感表現も両立させています。
特にCCの働きぶりは見事。
キングストンも感情的ながらも得意の繊細な一進一退を見せます。
終盤ダウン時間が増える中で
調整ミス、というより最適化不十分が少し見えますが、
断崖式スポットに気合い返しでらしさのある攻防で〆。
充実の大会の締めくくりにふさわしい内容でした。
文句なしに好勝負。
Rating:★★★★★
(執筆日:3/?/23)