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ROH:Best of ROH 2019 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 ライフブラッド(PJブラック、バンディード、トレイシー・ウィリアムス)vs.ヴィレイン・エンタープライジズ(マーティ・スクール、ブロディ・キング、PCO)(7/19/19)

タッグ王座戦、ラダー・ウォー:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ゲリラズ・オブ・デスティニー(タマ・トンガ、タンガ・ロア)(8/9/19)

バンディードvs.マーティ・スクール(8/24/19)

@TV王座戦:シェイン・テイラー(ch)vs.バンディード(6/28/19)
 序盤。
 いくらテイラーが体系の割りに動けるからといって
 リープ・フロッグまでして演舞する必要があるかは疑問。
 エプロンへのパワー・ボムからテイラーのペース。
 軽量相手の定型に基づき試合を運んでいきます。
 バンディードは手数絞っていて地味ながら
 ダウン・カウントを数えさせたりと
 試合運び自体は面白かったですね。
 テイラーのクロス・ボディを受け止めてスラムという
 ビッグ・スポットで終盤大いに会場を盛り上げました。
 中々良い試合。

AROH王座戦:マット・テイヴェン(ch)vs.ジェイ・リーサルvs.ケニー・キング(7/19/19)
 テイヴェンは普通だと王者なので真っ先に目を付けられるところですが
 3番勝負をしたばかりのリーサルとケニーのライバル意識につけこみ、
 こずるく立ち回っていきます。
 派手なスポットはありませんが、
 コンスタントに3人で絡んで細かな攻防。
 ケニーもリーサルとの抗争を経て
 シングル・レスラーとして一定のラインを超えて大成した印象。
 このクラス同士でしっかり結果を生み出せると
 ROHも活気が生まれてきそうです。
 好勝負に少し届かず。

Bライフブラッド(PJブラック、バンディード、トレイシー・ウィリアムス)vs.ヴィレイン・エンタープライジズ(マーティ・スクール、ブロディ・キング、PCO)(7/19/19)
 トリオならではのシーンを適所に起きながら
 その間のシングルも見応えがありますね。
 PJはなりで動かず良い味を出しているし、
 バンディードも大柄な相手に
 流れを作るのは最近の定番です。
 VEもユニットとしての完成度が非常に高い。
 PCOも要所に絞られていましたが、
 後半のここぞで体を張っていましたね。
 ぎりぎり好勝負。

Cタッグ王座戦、ストリート・ファイト:ゲリラズ・オブ・デスティニー(ch)vs.ブリスコ・ブラザーズ(7/19/19)
 冒頭いきなり竹刀を使い荒々しくスタート。
 GoDを招聘したのは良いアイディアに思えますね。
 テーブルを柵に立てかけトペコンで叩き潰すなど
 ハードなスポットが幾つも見られますが、
 やや点で終わっていて、繋がり感じられないのが課題。
 最後のラダー投入以外に何か一つシフト・チェンジが欲しかったですね。
 最後はラダー上から飛び肩車された相手にダイビング・エルボーでテーブル葬。
 最高に迫力あるフィニッシュで
 外敵からの至宝奪還を演出しました。
 好勝負に少し届かず。

Dタッグ王座戦、ラダー・ウォー:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ゲリラズ・オブ・デスティニー(タマ・トンガ、タンガ・ロア)(8/9/19)
 入場するや椅子チャンバラから場外乱戦。
 場外偏重で少し目的地の見えない乱戦ですが、
 (もう少しカメラ・ワーク次第では印象も和らぎました)
 ヘイトを重ねているだけあって
 椅子、ラダー、テーブルを絡めながら痛めつけあいます。

 ブリスコズが両方流血して中盤戦ですが、
 ジェイの流血量はいつもながら飛び切り。
 顔を真っ赤に染めながら反撃開始のテーブル葬。

 マークもストリート・ファイトで見せたような
 特大ラダーからテーブルへのダイビング・ボディ・プレス。

 この形式が得意なブリスコズのスポットは読めていましたが、
 その後タマが場外からラダーをロープに立てかけると
 そこに登って中央ラダー上のマークに飛びつきRKOを決めたのには驚きでしたね。
 素晴らしい独創的なスポットです。

 ラダー・ウォーとしてストリート・ファイトを超えた過激な内容に仕上げてきました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/19)

Eバンディードvs.マーティ・スクール(8/24/19)
 序盤のアピール合戦は定型にのっていながら
 重層に感じさせるのはこの2人ならでしょう。
 スクールがキャラを存分に出しつつも
 ヒールとして流さずしっかり試合運びをコントロール。
 観客が持ってたベルトをとって掲げたりするのに
 ファン・マッチのような軽さにならないのが素晴らしいですね。

 バンディードの受け手に回って作るスタイルも
 スクールのそれと上手くはまっていて
 双方非常にやりやすそうでしたね。
 それが抜群の緩急のコントロール、
 特殊な仕掛けへのチャレンジに繋がっている。

 ぎりぎり好勝負。

F#1コンテンダーズ・マッチ:ライフブラッド(バンディード、マーク・ハスキンス)vs.ヴィレイン・エンタープライジズ(ブロディ・キング、マーティ・スクール)(8/24/19)
 鉄板の抗争カード。
 ブロディの存在が大きく
 ビッグ・マンによる圧倒から軽快な演舞、2対1まで攻防の幅が広い。

 控えも機能的に働いて展開をサポートし、
 マーティによる道化要素まである。

 形をつけつつ個人の攻防もじっくり見せますが、
 タッグならではの重層感が少し弱く、
 終盤もう少しやれたはず、の印象が残る。

 好勝負に少し届かず。



注目試合の詳細

なし

試合結果

@TV王座戦:シェイン・テイラー(ch)vs.バンディード(6/28/19)
AROH王座戦:マット・テイヴェン(ch)vs.ジェイ・リーサルvs.ケニー・キング(7/19/19)
Bライフブラッド(PJブラック、バンディード、トレイシー・ウィリアムス)vs.ヴィレイン・エンタープライジズ(マーティ・スクール、ブロディ・キング、PCO)(7/19/19)
Cタッグ王座戦、ストリート・ファイト:ゲリラズ・オブ・デスティニー(ch)vs.ブリスコ・ブラザーズ(新チャンピオン!)(7/19/19)
Dタッグ王座戦、ラダー・ウォー:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ゲリラズ・オブ・デスティニー(タマ・トンガ、タンガ・ロア)(8/9/19)
Eバンディードvs.マーティ・スクール(8/24/19)
F#1コンテンダーズ・マッチ:ライフブラッド(バンディード、マーク・ハスキンス)vs.ヴィレイン・エンタープライジズ(ブロディ・キング、マーティ・スクール)(8/24/19)