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ROH:Best of ROH 2018の分析


名勝負 なし
好勝負 ジェイ・リーサルvs.ジョナサン・グレシャム(2/9/18)

アルティメット・メイヘム:バレット・クラブ(アダム・ペイジ、マーティ・スクール、ヤング・バックス)vs.シェイン・テイラー、ザ・キングダム(マット・テイヴェン、TKオライアン、ヴィニー・マルセグリア)(3/3/18)

ROH王座戦:ダルトン・キャッスル(ch)vs.ジェイ・リーサル(3/9/18)

飯伏幸太vs.アダム・ペイジ(4/7/18)

6マン・タッグ王座戦、ラダー・マッチ:ソーカル・アンセンサード(クリストファー・ダニエルズ、カザリアン、スコーピオ・スカイ)(ch)vs.ヤング・バックス、フリップ・ゴードン(4/7/18)

ジョナサン・グレシャムvs.ジェイ・リーサル(4/15/18)

ヤング・バックスvs.スーパー・スマッシュ・ブラザース(5/11/18)

@ジェイ・リーサルvs.ジョナサン・グレシャム(2/9/18)
 序盤のレスリング。
 連続前転や側転をアーム・バーに捕らえる動きで
 グレシャムの変幻自在さは十分に伝わってくる。
 対するリーサルはチョップを上手く使って
 ROHキャリアの差、立ちはだかる壁としての表現を作ります。
 細かいグレシャムの打撃の反撃が
 緊張感を切らさず良いですね。
 それぞれグレシャムは手、
 リーサルは対抗して脚を狙って
 相手の動きを殺ぎながら凌ぎあいます。
 それぞれ痛みを抱え上で
 キャリアの差云々から1レスラーとしての
 ライバリティが生まれて行く流れが素敵です。
 部位攻めを絡めた熾烈な攻防が最後まであり面白かった。
 文句なしに好勝負。

Aアルティメット・メイヘム:バレット・クラブ(アダム・ペイジ、マーティ・スクール、ヤング・バックス)vs.シェイン・テイラー、ザ・キングダム(マット・テイヴェン、TKオライアン、ヴィニー・マルセグリア)(3/3/18)
 スクール/テイヴェンで観客を掴むや
 即座に場外戦、凶器の椅子を交えて荒れさせていきます。
 ハイ・テンポを維持しつつも
 腕狙い/腰狙いの緻密さもあって良い感じ。
 マットが追加になるなりステージダイブ+リング・ダイブ。
 スクールとマットの連携技も目新しく、派手ですね。
 今度はオライアンが観客に扮して追加となり応戦。
 ゴミ箱にテーブルも加わりハードコアをまっしぐら。
 ノリの良い観客の援護を受けて
 まさかのバルコニーダイブまで行う大判振る舞い。
 テイラー、キングダムなので少し弱いかと思いきや
 素晴らしいハードコア・マッチでしたね。
 ぎりぎり好勝負。

B6マン・タッグ王座戦、ストリート・ファイト:ハング・バックス(アダム・ペイジ、ヤング・バックス)(ch)vs.SoCalアンセンサード(クリストファー・ダニエルズ、フランキー・カザリアン、スコーピオ・スカイ)(3/9/18)
 乱戦スタートさせるとYバックスの連携ムーブを基調に進めますが、
 ペイジにもアピールの場を与えていてトリオとしてのアピールが出来ていますね。
 SoCalのベテラン勢はムーブで張り合えないので
 凶器をメインにしてやるべきことをやっていきます。
 カザリアンは流血役を名乗り出て
 ペイジとゴミ箱の蓋での殴り合いもこなしていましたね。
 分かりやすいハードコア・スポットで盛り上げましたが、
 乱入のストーリー・ラインから攻防への見せ方の転換が
 性急で最後で印象を少し損ねた印象で勿体無い。
 好勝負に少し届かず。

CROH王座戦:ダルトン・キャッスル(ch)vs.ジェイ・リーサル(3/9/18)
 リーサルがラフ・ファイトでコントロールしようとする中で
 ダルトンがポージング芸だけでなく
 リアルな仕掛けからプロレスへの繋げ方を見せたのは瞠目。
 リーサルがトペを決めれば
 ダルトンも場外ジャーマンと決して
 受け手に回って楽をしようとせず
 激しくやりあいながら自分の王者としての価値を探っていきます。
 この試合で見せた仮想とリアル、
 両極端に振りながらの融合は新しい境地ですね。
 リーサルもトーチャー・ラックなど
 センス溢れる技のチョイスでダルトンを守り立てます。
 終盤はキーとなる技を設定しての多段階構築。
 ポージング芸も最後まで冴え渡り
 ダルトンのキャリア・ベスト且つ
 ROH王座戦としてもここまでの物になったのは
 PWGにお株を奪われて以来久しぶりでは。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:3/?/18)

D飯伏幸太vs.アダム・ペイジ(4/7/18)
 初め相手はペイジかぁ、と思ってしまいましたが
 バネと鋭い打撃は飯伏と通じるところがあり
 かなり相手としては適任でしたね。
 場外のフェンスに飛び乗ったペイジをジャーマンで投げる等
 エンジンfull throttleの危険な飯伏に対し、
 ペイジはそれを受け止めた上で
 飯伏と見劣りしない、また掟破りチックな反撃でついてきます。
 シンプルな帰結ですが激しいせめぎ合いが加速して
 予想以上の内容につながっておりペイジの株は急上昇でしたね。
 ぎりぎり好勝負。

E6マン・タッグ王座戦、ラダー・マッチ:ソーカル・アンセンサード(クリストファー・ダニエルズ、カザリアン、スコーピオ・スカイ)(ch)vs.ヤング・バックス、フリップ・ゴードン(4/7/18)
 早々にラダーを投入すると
 ラダーが立っている中でいつ誰が登っていくか
 予想もつかないスピーディな展開に。
 実況が言っていましたが、まさしくムーブ・トゥ・ムーブ。
 中盤は定番シーンを絡めていますが
 トリオの制圧シーンはこの形式上
 どうしても停滞シーンに見えてしまう嫌いがありますね。
 それでもラダーが複数脚建てられて
 良い意味でごちゃごちゃとアクションを重ねるのは面白いし、
 カオスにならないようベテランのソーカルが統率力で
 コントロールを利かせていましたね。
 少しに詰まっていたのも終盤のキングダム乱入で上手く演出できているかと思います。
 きりぎり好勝負。

Fコーディvs.ケニー・オメガ(4/7/18)
 セコンド絡みからコーディがペースを握ると
 ロー・ブローから観客へ水を吹きかけるものまで
 扇情的な煽りの詰め込み。
 まるでAAAの試合みたいです。
 後半は新日的なハードな技のやり取りで盛り上げてはいるものの
 エプロンでの投げは受身が悪いし、
 テーブルは2人よりも女子マネが食らうスポットの方が派手だしとズレている。
 バレット・クラブの内紛ストーリーは
 しっかり語ってドラマ性は付与できているものの試合としては微妙。
 それもこれも37分というナンセンスな試合時間設定が原因でしょう。
 まあまあ良い試合程度。

Gジョナサン・グレシャムvs.ジェイ・リーサル(4/15/18)
 今一番rohで信頼できる2人が2月の再戦。
 前回と同じくグレシャムの腕攻め、
 リーサルの脚攻めという
 豊かな部位攻めが堪能できます。
 後半にピンフォール狙いシフトした際も
 双方部位の痛みを忘れずセルし続ける丁寧さが良いですね。
 素晴らしい内容です。
 こういうカードはアイアン・マン・マッチを是非やって欲しい。
 ぎりぎり好勝負。

Hヤング・バックスvs.スーパー・スマッシュ・ブラザース(5/11/18)
 久しぶりの参戦となるSSB。
 いつのまにかドスはマスクを脱いだんですね
 ユーモアと連携攻撃の両立が
 どちらのチームも出来るので序盤のつかみは磐石。
 孤立シーンも攻め手/受け手
 それぞれの意図を重ねたアクションをしっかりと。
 高度な攻防を地力で織り交ぜ、
 ミッドカードのボリュームでショーをスティールしました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ジェイ・リーサルvs.ジョナサン・グレシャム(2/9/18)
Aアルティメット・メイヘム:バレット・クラブ(アダム・ペイジ、マーティ・スクール、ヤング・バックス)vs.シェイン・テイラー、ザ・キングダム(マット・テイヴェン、TKオライアン、ヴィニー・マルセグリア)(3/3/18)
B6マン・タッグ王座戦、ストリート・ファイト:ハング・バックス(アダム・ペイジ、ヤング・バックス)(ch)vs.SoCalアンセンサード(クリストファー・ダニエルズ、フランキー・カザリアン、スコーピオ・スカイ)(新チャンピオン!)(3/9/18)
CROH王座戦:ダルトン・キャッスル(ch)vs.ジェイ・リーサル(3/9/18)
D飯伏幸太vs.アダム・ペイジ(4/7/18)
E6マン・タッグ王座戦、ラダー・マッチ:ソーカル・アンセンサード(クリストファー・ダニエルズ、カザリアン、スコーピオ・スカイ)(ch)vs.ヤング・バックス、フリップ・ゴードン(4/7/18)
Fコーディvs.ケニー・オメガ(4/7/18)
Gジョナサン・グレシャムvs.ジェイ・リーサル(4/15/18)
Hヤング・バックスvs.スーパー・スマッシュ・ブラザース(5/11/18)