ROH:Supercard of Honor 4/1/17の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | TV王座戦:マーティ・スクール(ch)vs.アダム・コール タッグ王座戦、ラダー・マッチ:ハーディ・ボーイズ(ch)vs.ヤング・バックス |
@TV王座戦:マーティ・スクール(ch)vs.アダム・コール
観客をのせるのが上手い2人。
そのテクを使っておけばオープニング・マッチとして
求められるものは容易に達成できます。
しかしそのテクを使いつつも観客に依存せず、
自分のテンポで試合を常に変化させ、
最適効率で攻防のストーリーを語りました。
キレのあるかわし合いや過激な技の打ち合いにはならずとも
この呼気のぴったりあった交わりは絶品の妙技。
文句なしに好勝負。
Aビア・シティ・ブルーザー、サイラス・ヤングvs.ザ・キングダム
B6マン・タッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ、ブリー・レイ(ch)vs.ゲリラズ・オブ・デスティニー、ハングマン・ペイジ
Cテキサス・ブル・ロープ・マッチ:ジェイ・リーサルvs.コーディ
動きに制限を受けるため良い試合が生まれないという認識も正しいでしょうが、
それ以上に動きに制限を受けても尚
沸き立ち伝わってくる80年代の殺気が失われてしまったことが根本的な原因でしょう。
しかしこの2人はそれを打破できる人材です。
片や父親の飛び切りリアルなアジテーション能力を受け継ぎ、
WWE離脱前に一皮向けたコーディ。
リーサルも華やかなサベージ・ギミックの一方で
遺恨抗争の場数を踏んできましたからね。
喧嘩マッチの荒々しさをベースに
打撃の打ち込み方に細やかな変化を見せてアクセントをつけました。
コーディの流血も試合に華を添えましたね。
充実の一戦でしたが、視覚的に分かりにくい攻防や
崩れたムーブが散見されて試合として完成し切れなかったのは惜しまれる。
好勝負に少し届かず。
Dクリス・セイビン、アレックス・シェリーvs.ウィル・フェレーラ、チーズバーガーvs.シェイン・テイラー、リェット・タイタス
Eパニッシュメント・マルチネスvs.カザリアン
Fウィル・オスプレイ、ヴォラドールJr. vs.ドラゴン・リー、ジェイ・ホワイト
メキシコの3人は彼らが本場でやってるような演舞と
大技の打ち合い(ダメージ観を無視しがちな部分含め)を披露。
定期参戦していないヴォラドールが加わったことで
生まれたものもあり良かったのではないでしょうか。
意外にホワイトが3人に併走し足手まといになっていなかったのには感心。
好勝負に届かずも中々良い試合。
GROH王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.ダルトン・キャッスル
Hタッグ王座戦、ラダー・マッチ:ハーディ・ボーイズ(ch)vs.ヤング・バックス
ハーディーズは身体能力で勝負できない中、
自分の得意のスター性を活かして勝負。
バックスもアピール能力を活かして協力します。
ここまでは予想通りながらハーディーズが
体を張ることにまったく厭わず被弾して言ったのには驚き。
これまで自分たちが築いてきた道を裏切らない見事な働きです。
ラダーを登って勝敗を争う要素もしっかり忘れず。
クラシック程の正統派ではないものの
基本を押さえた上でハードコアの派手さを
楽しんでいくハーディーズらしいラダー・マッチです。
テーブルも相当数割れたし、最後のフィニッシュもファンでした。
ぎりぎり好勝負。
DVD Rating:★★★★★
(執筆日:5/?/17)
注目試合の詳細
なし試合結果
@TV王座戦:マーティ・スクール(ch)vs.アダム・コールAビア・シティ・ブルーザー、サイラス・ヤングvs.ザ・キングダム
B6マン・タッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ、ブリー・レイ(ch)vs.ゲリラズ・オブ・デスティニー、ハングマン・ペイジ
Cテキサス・ブル・ロープ・マッチ:ジェイ・リーサルvs.コーディ
Dクリス・セイビン、アレックス・シェリーvs.ウィル・フェレーラ、チーズバーガーvs.シェイン・テイラー、リェット・タイタス
Eパニッシュメント・マルチネスvs.カザリアン
Fウィル・オスプレイ、ヴォラドールJr. vs.ドラゴン・リー、ジェイ・ホワイト
GROH王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.ダルトン・キャッスル
Hタッグ王座戦、ラダー・マッチ:ハーディ・ボーイズ(ch)vs.ヤング・バックス(新チャンピオン!)