ROH:Defy or Deny II 1/19/13の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ディファイ・オア・ディナイ:ケビン・スティーン(ch)vs.ロデリック・ストロングvs.エディ・エドワーズvs.マイケル・エルガン |
@アダム・コールvs.サイラス・ヤング
Aボビー・フィッシュvs.タダリアス・トーマス
Bチャーリー・ハースvs.リェット・タイタス
Cブリスコ・ブラザーズ、ジェイ・リーサルvs.SCUM(ジミー・ジェイコブス、スティーブ・コリノ)、ライノ
Dマット・ハーディvs.BJウィットマー
試合後マットとコールが乱闘。マットがTV王座のベルトで殴り倒し、そのままベルトを奪って去って行く。
Eデイビー・リチャーズvs.カイル・オライリー
オライリーが入場中のデイビーを不意打ち。
ジャケットを奪い取りヒール・アピールです。
デイビーは観客を巻き込みながらの攻め。
余裕を感じさせますね。
オライリーがエプロンで垂直落下式ブレーン・バスターを決め主導権を握り返します。
その際リングでデイビーを待っていましたが何故、煽らないのか。
口を引っ掛けるサブミッションとか憎たらしいヒールが使いそうな技は使っているのだけど、
結局オライリー自身に自分の手で観客を掌に乗せる感覚がないために
やっぱりヒールの核に触れ切れていない印象がありますね。
しかし攻防自体は2人の関係性、師匠/弟子にのって中々良いものになっていて見応えがある。
可能性を秘めたスポットが幾つも生まれましたが、
その組み合わせ方、終盤の見せ方は改善の余地あり。
そこでヒール要素がフィットしていれば強みになったんですけどね。
未完成な部分もあるが、概ねこのカードに期待するものを見せてくれた。
好勝負に少し届かず。
Fディファイ・オア・ディナイ:ケビン・スティーン(ch)vs.ロデリック・ストロングvs.エディ・エドワーズvs.マイケル・エルガン
(4ウェイ・イリミネーション・マッチ:勝利した者はROH王座挑戦権を獲得。スティーンが勝利した場合は、最後にフォールされた者がスティーンへの挑戦権を失う)
4ウェイは統率が取れていることが重要です。
しかしこの試合はそれを抑えた上で
個人闘争としての俺が、俺が、という我を強く押し出している。
スティーンは他と一味変えて食えないキャラで一歩離れた位置で試合に臨んでいる。
それぞれ見事なまでにこのディファイ・オア・ディナイという形式が
抱えたシチュエーションに乗っかったストーリー・テリングです。
エドワーズが調整のためとはいえ、はけている時間が長いのが若干目につきますが、
基本的には心地よいタイミングでリングから出て、戻ってくる4ウェイでした。
エルガンのパワフルさ中心に据えた攻防で盛り上げ、最初のフィニッシュ。
3ウェイにおいては3ウェイならではのスポットを連発。
人為的に合わせている印象は強いが、つなぎ方、組み合わせ方の完成度は高い。
太りすぎのスティーンということで最後のシングル対決を分離して
更に+要素として描くことはできず手短に終わらせたものの
これはROHにしかできないと思わせる非常に完成度の高い試合でした。
文句なしに好勝負。
総評
セミ、メインが素晴らしい内容でROHらしい大会。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:2/2/13)
注目試合の詳細
なし試合結果
@アダム・コールvs.サイラス・ヤングAボビー・フィッシュvs.タダリアス・トーマス
Bチャーリー・ハースvs.リェット・タイタス
Cブリスコ・ブラザーズ、ジェイ・リーサルvs.SCUM(ジミー・ジェイコブス、スティーブ・コリノ)、ライノ
Dマット・ハーディvs.BJウィットマー
Eデイビー・リチャーズvs.カイル・オライリー
Fディファイ・オア・ディナイ:ケビン・スティーン(ch)vs.ロデリック・ストロングvs.エディ・エドワーズvs.マイケル・エルガン