TOPアメリカン・プロレスROHROH 2012年 →ROH:Best in the World:Hostage Crisis 6/24/12

ROH:Best in the World:Hostage Crisis 6/24/12の分析


名勝負 なし
好勝負 ハイブリッド・ファイティング・ルールズ:アダム・コールvs.カイル・オライリー

ROH王座戦、エニシング・ゴーズ:ケビン・スティーン(ch)vs.デイビー・リチャーズ

@ブリスコ・ブラザーズvs.ガーディアンズ・オブ・トゥルース
◆試合後ブリスコズがマルティニに襲いかかろうとするもその隙をつかれGoTにやられる。

Aエディ・エドワーズvs.ホミサイド

Bハイブリッド・ファイティング・ルールズ:アダム・コールvs.カイル・オライリー
 序盤は合わせつつも合わせていると感じさせない精度の高い軽量級の攻防。
 そこからコールが脚を狙い、オライリーはアーム・バーを狙う形。
 オライリーはヒールになったことで含みのある試合運びが可能となり、
 敢えて無を生み出しているがそこに煽りの意図は十分になく中途半端な印象が否めない。
 コールもまた不要な場面でテンプレートな流れを使っていていまいち。
 観客の反応も相応のものしかなく前半は正直低調でした。
 しかし後半はMOTYになってもおかしくない程のド迫力。
 まずはグー・パンチで顔の殴り合い。
 流血したコールの額をオライリーが蹴り上げまくると
 コールが試合をとめたほうが良いんじゃないかと思う程の流血。
 コール自身が打撃を打つたびにも血がそこらに飛び散っていきます。
 しかし彼らは試合を続行すべきか判断する時間の猶予も取らずにそれどころか加速し、
 なんとロープに走ってのヘッド・バッドの打ち合い。
 その壮絶さはヘビー級である高山の試合と比べても引けを取ります。
 コールがまったくダウン・ベースに後退せず
 気合での起き上がりなどを駆使しながら真っ向からのぶつかり合い。
 それぞれサブミッションを使ってボリュームも満たしていました。
 必見の試合。
 ぎりぎり好勝負です。

◆試合後コールが握手を求めるもオライリーは平手打ちをかまして去って行く。

Cフィット・フィンレーvs.マイケル・エルガン
◆試合後フィンレーが握手を求めるとエルガンが応じる。マルティニが叱責するもエルガンがにらみつけて黙らせる。

◆ベネットが尊大にアピールし俺は王座戦にふさわしい選手だという。モンドが現れROHで戦う夢を叶いたいといって襲いかかり試合に。

Dマイク・ベネットvs.マイク・モンド
ETV王座戦、3ウェイ・ダンス:ロデリック・ストロング(ch)vs.ジェイ・リーサルvs.トマッソ・チャンパ
Fタッグ王座戦:レスリングス・グレーテスト・タッグ・チーム(ch)vs.オールナイト・エクスプレス
 王座移動。
 試合後WGTTはANEを攻撃してから去って行く。

◆コリノが登場し実況に加わるとアナウンス。コルネットがコリノに対し介入するなよ、と警告。続いてオライリーが登場。コールに負けたことをデイビーは快く思っていないからセコンドにつかない、俺はデイビーの言いなりではない、もうチーム・アンビションは終わりだ、と言って去って行く。

GROH王座戦、エニシング・ゴーズ:ケビン・スティーン(ch)vs.デイビー・リチャーズ
 デイビーがエプロンのスティーンにビッグ・ブーツを叩き込みリングサイドのテーブルに落とす奇襲攻撃でスタート。
 スティーンのコンディションを考えるといきなり飛ばすのはどうかと思いますが
 オライリーにも見放され、前回とは違い挑戦者に落ちた状況の表現としては良好です。
 スティーンがエプロンへのパワー・ボムから主導権を奪います。
 インパクトとアピールで接合部を作っていますが、ベースはどれとも一致していないですね。
 こうなるとデイビーもインパクト押し。
 テーブルにスティーンを寝かせてダイビング・ダブル・ストンプを繰り出すと
 その後も立てた椅子の攻防、チェーンなど物量作戦です。
 クライマックスもジェイコブス、コリノ、コルネットが絡んでの盛り上げ。
 予想と違い失速せず勢いで押し切ることはできたけれども
 インパクトという点ではオライリーvs.コールが凄すぎたせいで見劣りしなくもない。
 それでも好勝負ではないと言い切れないメインでした。
 ぎりぎり好勝負。

 ◆試合後スティーンがマイクを取りファンを偽善者呼ばわり。デイビーやパンクの名を挙げて移り気なところを責め、自分は最後のROH王者になると宣言。


総評
 相変わらずフィンレーが本領を発揮できずWGTTが微妙だったようですが
 BとGが素晴らしい試合を生み出しました。
 前回のような年間最高大会レベルではないものの良質な大会。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:5/19/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ブリスコ・ブラザーズvs.ガーディアンズ・オブ・トゥルース
Aエディ・エドワーズvs.ホミサイド
Bハイブリッド・ファイティング・ルールズ:アダム・コールvs.カイル・オライリー
Cフィット・フィンレーvs.マイケル・エルガン
Dマイク・ベネットvs.マイク・モンド
ETV王座戦、3ウェイ・ダンス:ロデリック・ストロング(ch)vs.ジェイ・リーサルvs.トマッソ・チャンパ
Fタッグ王座戦:レスリングス・グレーテスト・タッグ・チーム(ch)vs.オールナイト・エクスプレス(新チャンピオン!)
GROH王座戦、エニシング・ゴーズ:ケビン・スティーン(ch)vs.デイビー・リチャーズ