TOPアメリカン・プロレスROHROH 2012年 →ROH:Rising Above 4/29/12

ROH:Rising Above 4/29/12の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@オール・ナイト・エクスプレスvs.クリス・シルヴィオ、モハメド・アリ・ヴァーズ
Aマイケル・エルガンvs.サンプソン・ウォーカー
BBJウィットマーvs.ケビン・スティーン
Cエル・ジェネリコvs.カイル・オライリー
 スティーン、ジェネリコが乱入しジェネリコを攻撃。オライリーが助けようとするも返り討ち。デイビー、BJが現れ乱闘。

DTJパーキンスvs.マイク・モンド

E3本勝負:ロデリック・ストロングvs.ジェイ・リーサル
 ロデリックが試合前にハッピー・バース・デー・ソングを歌い挑発。
 そこからの流れで丸め込みにより瞬殺です。
 ロデリックの緩急のつけ方が素晴らしく
 リーサルのリアクションも適切なのでストーリーに惹きつけられますね。
 黙してフラストレーションを表現できるようになったのが今のリーサルです。
 ロデリックが主導権を取り返して2本目が進行していきますが
 尺が長く試合運びがしっかりしているにも関わらず一部からBoringチャントが起きていましたね。
 3本目はロデリックが脚狙いを加え激しさを増して行きますが
 横の動きが目立ち、高さを使った動きが少なかったのが印象に残ります。
 最後は受身が不自然だったものの締め方の選択としては良い。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Fタッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズvs.レスリングス・グレーテスト・タッグ・チーム

GROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.アダム・コール
 通常のレスリングの動きを止めてデイビーは腹を痛めていることを示します。
 テーピングを巻かずにこういう見せ方をするのはユニークですね。
 そこにコールが付け入る隙を見出す展開。
 といってもコールは売り出し中のベビーフェイスですから
 デイビーが花道バック・ドロップを決めて
 コールを応援すべき対象に戻します。
 コール自身も若さを売りに試合を運んでいますね。
 蹴りをベースに攻めるデイビーに対し、
 コールも一線を譲らず単なるアンダードッグに落ちないファイト。
 挑戦するに値するレスラーであることを譲りません。
 リングサイドのテーブルに寝かせてダイビング・ダブル・ストンプ、
 アンクル・ロックによるボリューム増しで終盤を盛り上げました。
 こうして字面にすると上手く構成しているように見えます。
 実際にそうなんだけどそれは小手先の上手さであり、
 団体運営側からの狙いに準じた表面的な交流。
 そんなことよりも1レスラーとしてパッションをぶつけ合って欲しいと個人的には思うのです。
 コールの素質を考えればこういう形でなくてもコールの株を上げる試合はできたでしょう。
 最近のカート・アングルみたいな試合でしたね。
 中々良い試合。


総評
 一定レベル以上の試合が複数あり悪くない大会だが
 カードを超える内容ではなく訴求力の弱さは感じる。
DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:5/19/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@オール・ナイト・エクスプレスvs.クリス・シルヴィオ、モハメド・アリ・ヴァーズ
Aマイケル・エルガンvs.サンプソン・ウォーカー
BBJウィットマーvs.ケビン・スティーン
Cエル・ジェネリコvs.カイル・オライリー(ノー・コンテスト)
DTJパーキンスvs.マイク・モンド
E3本勝負:ロデリック・ストロングvs.ジェイ・リーサル(2-1)
Fタッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.レスリングス・グレーテスト・タッグ・チーム
GROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.アダム・コール