TOPアメリカン・プロレスROHROH 2012年 →ROH:Young Wolves Rising 10th Anniversary Show 3/4/12

ROH:Young Wolves Rising 10th Anniversary Show 3/4/12の分析


名勝負 なし
好勝負 デイビー・リチャーズ、カイル・オライリーvs.エディ・エドワーズ、アダム・コール

@レスリングス・グレーテスト・タッグ・チームvs.オール・ナイト・エクスプレス
Aマイク・ベネットvs.ホミサイド

◆Chikaraグランド王者のキングストンが登場。ROH王者デイビーと会えて嬉しい、是非試合がしたい、という。スティーンが登場。ファンが見たいのはキングストンvs.デイビーよりキングストンvs.スティーンだと言い、俺たちが手を組めばROHもChikaraも俺たちのものにできる、と言う。キングストンはROHには敬意を持っている、壊したくない、と言い断る。スティーンはキングストンを挑発し殴りかかる。セキュリティーが引き離す。スティーンがリングに残った王座に侮蔑的行為をしようとすると他のChikara勢が登場しスティーンに襲いかかる。

Bハウス・オブ・トゥルース(ロデリック・ストロング、マイケル・エルガン)vs.TJパーキンス、アメージング・レッド
 ロデリックはサポート役として良い動きをしていますね。
 エルガンは時にロデリックのサポートを不要とする程自立している。
 TJPは鋭い動きで感嘆させますが
 常に鋭い動きを見せていれば良いものじゃないという事を
 そろそろ掴みかけてきているようでこれならROH定着は面白いことになりそうです。
 久しぶりに復帰してきたレッドの連携も良く、
 この2人のタッグならタッグ王座戦線、いや王者になってもおかしくありません。
 終盤はインディー初期を思わせるような
 革新的なスポットの組み合わせが見られました。
 メインよりもワクワクしたといっても過言ではない。
 好勝負に少し届かず。

CTV王座戦:ジェイ・リーサル(ch)vs.トマッソ・チャンパ
 15分時間切れ。先に回復したチャンパは王座を強奪して去っていく。

Dブリスコ・ブラザーズvs.ヤング・バックス

EノーDQ:ジミー・ジェイコブスvs.ケビン・スティーン
 ジェイコブスが釘を叩きつけるも自分の残虐な行為に後悔。
 スティーンがその隙を突いてロー・ブローを放ち、F5で勝利。

Fデイビー・リチャーズ、カイル・オライリーvs.エディ・エドワーズ、アダム・コール
 まずは無色のレスリング。
 エドワーズの上手さが際立ちます。
 オライリーの素質を引き出すようにテクニックを見せ、
 相手のリアクションに対しての微調整。
 バランス感覚が完璧です。
 PWG参戦などからその懐が更に広くなりましたね。
 その分調整役に名乗り出ることが多く、
 その際自分が相手の下のレベルまで下りて攻防するので
 教育者的でトップ・レスラーとしての我欲が見られなくなったのが少し物足りないけど。
 エドワーズ以外の絡みでも一定以上のものを見せながら
 無色の攻防を積み重ねていきます。
 と、一言で済ませてしまうようにデイビーが
 オライリー、コールに比べ存在感が突出していなかったのは問題。
 新日参戦以来丸くなってしまいました。
 個が埋もれがちな攻防でしたが
 デイビーとエドワーズがそれぞれコール、オライリーに
 ハーフ・ボストンを決めながら張り手を打ち合うシーンから
 トップ対決を演じるトップ・ファイターとしての色合いが増してきます。
 相同性に関連したスポットでドラマチックに盛り上げていきました。
 尤もまだタッグとしては上手く無く配列しているだけ。
 それぞれタッグとしての可能性見えてない中で40分超えの試合を組んだために
 自分の力量を発展させる形ではなく、
 40分の試合をするために必要なことという考え方で試合が行なわれています。
 終盤も最近のROHの悪い癖で攻防を延々と続けます。
 少々辟易していましたが、ROHを代表するスポットとなった実況席テーブル葬で目を覚まし、
 最後はコールがダイビング・クロス・ボディでデイビーからフォールを奪う衝撃のフィニッシュ。
 十分素質があるとはいえ既に大成功しているヒールではありませんし、
 フェイスのシングル・レスラーとしては適応にどれだけ時間がかかるか分からない中で
 この決断は少々冒険すぎるきらいがありますが
 これで今後の展開から目が離せなくなりました。
 試合後デイビーが2人と握手するもオライリーはこの行為に不満げな様子。
 この2タッグがベビーフェイス/ヒールの対立に発展した方が成功する気がするものの
 いきなり40分の試合なんかしたら同一カード2戦目を組むのは難しいか。

◆スティーンが登場。デイビーに俺と王座戦を行なえ、と要求。

総評
 10周年という区切りの年ながら現在進行形のこれからを重要視した編成。
 華々しい内容ではないが、平均点が高く、メインも40分もの試合とROHらしさが出ていて良大会です。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:3/8/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@レスリングス・グレーテスト・タッグ・チームvs.オール・ナイト・エクスプレス
Aマイク・ベネットvs.ホミサイド
Bハウス・オブ・トゥルース(ロデリック・ストロング、マイケル・エルガン)vs.TJパーキンス、アメージング・レッド
CTV王座戦:ジェイ・リーサル(ch)vs.トマッソ・チャンパ(15分時間切れ)
Dブリスコ・ブラザーズvs.ヤング・バックス
EノーDQ:ジミー・ジェイコブスvs.ケビン・スティーン
Fデイビー・リチャーズ、カイル・オライリーvs.エディ・エドワーズ、アダム・コール