TOPアメリカン・プロレスROHROH 2012年 →ROH:Showdown in the Sun Night Two 3/31/12

ROH:Showdown in the Sun Night Two 3/31/12の分析


名勝負 なし
好勝負 ROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.マイケル・エルガン

◆ジェイコブスが現れ、スティーンが自分を変えてくれた、と昨夜のことを話す。ジェネリコが現れジェイコブスにトペコン。そのまま試合に。

@エル・ジェネリコvs.ジミー・ジェイコブス
Aセドリック・アレクサンダーvs.トマッソ・チャンパ
 ナナを挑発するコールマンにチャンパがプロジェクト・チャンパを決める。

BTJパーキンスvs.ファイヤー・アント
Cカイル・オライリーvs.アダム・コール
◆マルティニが登場しエルガンがROH王者になるとアピール。

Dストリート・ファイト:ヤング・バックスvs.オールナイト・エクスプレス

◆ベネットがプロディジー・サービス・アナウンスメントを行ない最後はマリアにキス。

Eタッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.レスリングス・グレーテスト・タッグ・チーム
 試合後に乱闘。WGTTがベルトを奪って去って行く。

Fエディ・エドワーズvs.ケビン・スティーン
◆チャンパが登場。ベルトを返してほしければロデリックと今から王座戦を行なえ、と要求しリーサルが飲む。

GTV王座戦:ジェイ・リーサル(ch)vs.ロデリック・ストロング

HROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.マイケル・エルガン
 序盤はデイビーが色々回って攻めます。
 この時のエルガンの受けは感心しないですね。
 受身を取れるから取っているという短絡的なもので
 取るべきだから取っているものではない。
 彼が持つべきインパクトを損ねています。
 ただ滞空式ブレーン・バスターと
 ハンドスプリングをキャッチしてのバック・ブリーカーは良く、
 マイナスをプラスに転じるに十分でした。
 ゆったり間を取りながら相手を反撃させないターンにおいても
 無駄に綺麗に受身を取ったりしているんですけどね。
 デイビーはやや疲労を称えた試合運び。
 パンクのそれに比べると劣るもののまずまずですね。
 後半エルガンがスーパープレックス、
 ジャーマンを食らっても起き上がるシーンは
 こういう流れを試合に組み込むと機能するという
 構成者としての意図が露で、
 そういうことをしても良い状態に事前に持ち込むという視点に欠ける。
 そのキャラにリアルさを感じません。
 デイビーがエプロンからの胸蹴りに行き、
 エルガンが受け止め場外に投げ捨て、エプロンに投げたシーンは
 強烈でキャラの確立の弱さを吹き飛ばす程のギア・アップ。
 デイビーの頭部蹴り連打にはニー突き上げ連打、
 アンクル・ロックにはクロス・フェイスで対抗して
 エルガンがこんな技をするんだという驚きを与え
 (基本的に体重が重すぎたり硬すぎたりしなければ
 どんなレスラーも大抵の技を"行なう"ことはできる訳で
 邪道といえば邪道で、まったくもって節操がないんですけどね。)
 メインとはいえ想像していなかった過激スポットで
 新しいスターの誕生を印象付けました。
 文句なしに好勝負。

 試合後デイビーがエルガンを称える。

総評
 ブラインド・デスティニー含めアンダーカードはパッとしません。
 (オライリーvs.コールに関してはチェックできていませんが)
 その分メインをMOTYでも狙っているかのようなレベルでビッグ・マッチにしてきましたが
 過剰な意図が先行していて個人的には好勝負レベル。
 どんな形であろうとエルガンがようやくトップに食い込んだと実感できる結果になりました。
 遅すぎる気もしますが今後につなげられるかに注目。
DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:4/20/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@エル・ジェネリコvs.ジミー・ジェイコブス
Aセドリック・アレクサンダーvs.トマッソ・チャンパ
BTJパーキンスvs.ファイヤー・アント
Cカイル・オライリーvs.アダム・コール
Dストリート・ファイト:ヤング・バックスvs.オールナイト・エクスプレス
Eタッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.レスリングス・グレーテスト・タッグ・チーム
Fエディ・エドワーズvs.ケビン・スティーン
GTV王座戦:ジェイ・リーサル(ch)vs.ロデリック・ストロング(新チャンピオン!)
HROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.マイケル・エルガン