TOPアメリカン・プロレスROHROH 2012年 →ROH:Homecoming 1/20/12

ROH:Homecoming 1/20/12の分析


名勝負 なし
好勝負 ROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.ジェイ・リーサル

◆エドワーズがブドウ状球菌感染症で欠場がアナウンスされる。
@レスリングス・グレーテスト・タッグ・チームvs.フューチャー・ショック
 誤爆から敗北したことでFSは試合後口論に。

A4コーナー・サバイバル:トマッソ・チャンパvs.グリズリー・レッドウッドvs.マイク・ベネットvs.アンディ・リッジ
◆コリノがこれからも敬意を勝ち取るために頑張るとアピール。スティーンが現れお前の本性はそんなんではないはずだ、と挑発。
コリノは挑発にのらずに去っていく。

Bケビン・スティーンvs.ケニー・キング
Cクリス・ヒーローvs.マイケル・エルガン

◆エドワーズと対戦が予定されていたロデリックが不戦勝をアピール。
コールが現れ尊敬するエドワーズの代わりに自分が戦うという。

Dノー・ホールズ・バード:ロデリック・ストロングvs.アダム・コール
 コールがマルティニにスーパー・キック叩き込んで華々しく幕開け。
 どんなに潔くコールが乗り込んだところで
 コールはまだタッグ王座も獲得していませんし体格も小さい。
 アンダードッグにならざるを得ないのに
 なぜかストロングの武器であるチョップを食らってもエルボーで打ち返す。
 ストロングがエプロンの角へのボディ・スラムから腰攻め。
 椅子を使っていますが、使っていなくてもまったく同じ。
 コールもここでも不適切にロデリックに近づいて返り討ちに合っています。
 何故スピードという武器を使わないのでしょうか。
 コールがエプロンへのジャーマンを決めた所でエルガン乱入。
 欠場したはずのエドワーズがエルガンに襲いかかり殴り合いながら退場です。
 戦えないのは分かるけどそれでも目の前で殴り合いをされれば釈然としない。
 コールはプッシュされるべきレスラーですがプッシュされるべきスタイルにない。
 RCWでベビーフェイスでも実績を残しているので見出せていないという問題ではないのだけど。
 平均的な良試合。

Eプルービング・グラウンド・マッチ:ブリスコ・ブラザーズvs.ジグソウ、ハロウィックド
 (ジグソウ、ハロウィックドは時間切れ及び勝利でタッグ王座挑戦権獲得)
 試合中にChikaraのレスラーが現れ応援。
 マンティスの介入からジグソウ、ハロウィックドが勝利する。

FROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.ジェイ・リーサル
 最初のレスリングでデイビーが余裕を持って技術を見せ付けると
 リーサルも後手ながらゆとりを持って対処。
 チャンピオンvs.チャンピオンの様式ですね。
 レスリングからの初動は逆にリーサルが受け持ちました。
 デイビーはダメージ重めに受け、
 エプロンのスポットからテクニカルな腕攻めで反撃する。
 必要に迫られていない腕攻めですが、それ故執拗には拘らず、
 アピールも含め磐石の土台作りとして演じたのは素晴らしかったですね。
 リーサルが数少ない試みで反撃を成功させたのは
 ちょっとリーサルを引き立てすぎです。
 チャンピオンvs.チャンピオンといってもROH王者はデイビーの方なんですからね。
 ベネット乱入撃退後も同格の攻防でドラマ仕立ての演出が鼻につく。
 まあリーサルが堂々とした立ち振る舞いで予想以上の働きを見せたので、
 現状の状況から言えばデイビーとリーサルは限りなく対等であったのでリアリティーがあるといえばリアリティーがある。
 それが問題じゃないか、というのは試合ではなくデイビーに対する注文です。
 ぎりぎり好勝負。

総評
 10周年という区切りの年ながら現在進行形のこれからを重要視した編成。
 華々しい内容ではないが、平均点が高く、メインも40分もの試合とROHらしさが出ていて良大会です。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:3/8/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@レスリングス・グレーテスト・タッグ・チームvs.フューチャー・ショック
A4コーナー・サバイバル:トマッソ・チャンパvs.グリズリー・レッドウッドvs.マイク・ベネットvs.アンディ・リッジ
Bケビン・スティーンvs.ケニー・キング
Cクリス・ヒーローvs.マイケル・エルガン
Dノー・ホールズ・バード:ロデリック・ストロングvs.アダム・コール
Eプルービング・グラウンド・マッチ:ブリスコ・ブラザーズvs.ジグソウ、ハロウィックド
FROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.ジェイ・リーサル