TOPアメリカン・プロレスROHROH 2011年 →ROH:SOCAL Showdown II 1/28/11

ROH:SOCAL Showdown II 1/28/11の分析


名勝負 なし
好勝負 キングス・オブ・レスリングvs.シェルトン・ベンジャミン、チャーリー・ハース

ROH王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.エル・ジェネリコ

約2時間20分です。

◆KOWが登場。WGTTやアメリカをこきおろす。

@ブラヴァド・ブラザーズvs.セドリック・アレクサンダー、カレブ・コンレー
 カレブは力がないし、セドリックも素直で印象が悪くないだけで物足りない。
 ブラヴァドが後半にかけて良い形作りをして組み合わせスポットがはまったので
 少し悪い試合。

Aコルト・カバナvs.ジェイ・ブリスコ
 カバナがコメディーでいく素振りを最初から見せます。
 ジェイは結構その気なようでしたが、
 カバナは拒否するでもなく相手を土俵に入れさせず。
 フィニッシャーも唐突なタイミングで滑っている。
 悪い試合。

Bオールナイト・エクスプレスvs.カットラー・ブラザーズ
 ANEはカットラーズの動きが分からずミスしていますね。
 ダイブから立て直したいところでしたが、
 リズムで攻めたいカットラーズに対し、
 ANEは機を見て動こうとするのでどうもはまりません。
 後半の畳み掛けは意思疎通が多少通ってなくても関係ないので盛り上がりましたが、
 雑な印象を与えてしまう内容でした。
 平均レベル。

Cデイビー・リチャーズvs.TJパーキンス
 静かに打撃で牽制を入れているものの
 立ち上がりでは空間設定までは出来ていません。
 観客ががやがやしたままなように印象の薄いはっきりしないベース・ラインです。
 WXWでのTJPvs.アメドラもそうでしたね。
 ディティールまで粗はないのだけどこれではいけない。
 しかし後半、場外への道連れブレーン・バスターが出たあたりからギアがかかってきます。
 予想とは違った選択を取りながらも素晴らしい攻防で満足させ、
 蹴りも切り返しも張り合いながら高いレベルを保っている。
 オリジナルの攻防でこのカードの個性を出す事に成功しました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

DTV王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.マーク・ブリスコ
 スムーズに試合を進めていきます。
 ダニエルズの行動の差込方が面白いですね。
 相手の動きを待ってしっかり対応しています。
 ダニエルズの試合の作り方に大変感心しました。
 マークもマークとして終始動く事が出来ていました。
 平均的な良試合。

Eキングス・オブ・レスリングvs.シェルトン・ベンジャミン、チャーリー・ハース
 シェルトンはいきなりスパイン・バスターを打ちましたがこれで良い。
 カートがそうであったようにリアルなアスリート性を活かして
 既存の概念に縛られないレスラーになるべきです。
 これで凌ぐ必要が出てきたKoWですが、
 受けながらもかなりのハイ・テンポを維持しています。
 素晴らしい関係性ですね。
 KoWが引き続きテンポを維持しながら打撃で反撃に転じ終盤へ。
 一部権利無視がみられたものの
 合体技が効果的に配置された華々しい攻防で細かい事は気にならない程。
 初戦のWGTTのメジャー性にアスリート性を加えた一歩上の内容に仕上げました。
 文句なしに好勝負。

FROH王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.エル・ジェネリコ
 思い悩んでいたストロングがスタイルの完成形を提示しました。
 様子見や心理を含んだ打撃と油断ならない緊張感あるレスリングを
 役割ごとに効果的に使い分け、生意気なヒール・キャラも行動でもって示されている。
 凌ぐ、休むという戦略性があり、自分の型に持ち込むための鬩ぎ合いがある。
 ジェネリコのチョップも良いエッセンスになっていますね。
 その小さい打撃に対するストロングの打ち返しは完ぺき。
 ヘタレ・ヒールの経験をヘタレない形で活かした誘い込みも成功し、2人は完全に歩調が合っています。
 リアルタイム、オールタイムで意思のやり取りがあるのです。
 シンプルなジェネリコに対し、ストロングは畳みかける上にフィニッシュ前にベルトまで使うので
 激戦というよりストロングのショーケース・マッチに近い印象が残ってしまうものの
 因果の美しさはそれだけで絶賛に値する。
 文句なしに好勝負。

 試合後ストロングが尊大なアピール。
 ジェイ、リチャーズをつれたダニエルズが現れると逃げていく。

総評
 前半はいまいちながら目玉の3試合が成功。
 地味にTV王座戦も見応えがあってこの大会ならではの満足感が残る。
 (執筆日:4/22/11)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

Eキングス・オブ・レスリングvs.シェルトン・ベンジャミン、チャーリー・ハース
 CC対シェルトン。
 胸を突かれたシェルトンが殴りつける。
 CCがヘッド・ロック。
 ロープに押されショルダー・タックル。
 ロープに走る。
 シェルトンが跳ね起きスパイン・バスター。
 殴りつけブレーン・バスター。
 交代したハースがターン・バックルにぶつける。
 アイリッシュ・ウィップ。
 CCがニーで切る。
 交代したヒーローがエルボー。
 ハースがチョップを打っていく。
 ヒーローがサミング。
 交代したCCがチョップにアッパーカート。
 ロープに振りヒップ・トスを狙う。
 ハーフがファイヤーマンズ・キャリー。
 アーム・ドラッグ2発で腕を取る。
 交代したシェルトンが腕を取る。
 取り返されるも脇の下に頭をいれスープレックス。
 アーム・ロック。
 CCがロープに振りショルダー・スルーを狙う。
 シェルトンが蹴り上げる。
 ブラインド・タッチしていたハースが続けてラリアット。
 カバーするもヒーローがカット。
 ハースがロープに振ろうとする。
 CCが振り返しニー。
 アッパーカート。
 ドロップ・キックを決めアピール。
 裏で起き上がったハースがドロップ・キック。
 CCがニーで切る。
 ロープにこすりつける。
 交代したヒーローが蹴り。
 ストンピング。
 エプロンのCCがロープに固定。
 ヒーローが蹴り。
 シェルトンが抗議している隙にCCが場外でハースをフェンスにぶつける。
 CCが戻したハースにヒーローがスライディング・キック。カウント2。
 CCの出した脚にぶつける。
 交代したCCが蹴り。
 タッチすると2人でロープに振り蹴り。
 シェルトンにも2人で蹴り。
 ヒーローがカバー。カウント2。
 セントーン。カウント2。
 アーム・ロック。
 ハースが起き上がりエルボー。
 コーナーに振ろうとする。
 ヒーローが振り返してコーナーにぶつけカバー。
 シェルトンがカット。
 交代したCCがエルボー・ドロップ。カウント2。
 アーム・ロック。
 ロープに押されるも腕を蹴り飛ばす。
 ハースが隙をついてアングル・スラム。
 CCが先にタッチ。
 ヒーローが向かうもハースはタッチ。
 シェルトンがヒーローを殴りまくる。
 ロープに走りクローズライン。
 コーナーに振りスプラッシュ。
 バック・ブリーカーを決める。カウント2。
 ロープに振る。
 回転してエプロンに出たヒーローを蹴り落とす。
 入って蹴りかかってきたCCには蹴りを受け止めエクスプロイダー。
 CCをカバー。カウント2。
 コーナーに振り突進。
 CCがカウンターで蹴りをいれコーナーに上る。
 シェルトンが跳躍しコーナーに飛び乗る。
 エプロンのヒーローが足を掴んで邪魔をする。
 シェルトンがリングに下りる
 ヒーローはCCをキャッチし持ち上げる。
 CCがダイビング・アッパーカート。
 カバーするもハースがカット。
 タッチするとCCが持ち上げる。
 下ろした所にヒーローが後頭部にエルボー。カウント2。
 ドラゴン・スリーパー。
 レフェリー・チェックが入る。
 シェルトンは腕を上げると起き上がる。
 バック・エルボーにいれロープに走る。
 ヒーローが蹴りをいれリリース・スープレックス。カウント2。
 交代したCCがコーナーに振りアッパーカート。
 コーナーに乗せアッパーカート。
 スーパープレックスを狙う。
 シェルトンが殴りつけ腰を浮かせない。
 ヘッド・バッドを叩き込む。
 リングに下りたCCに飛びつきネック・ブリーカー。
 両者ダウン。
 シェルトンが股下を通りタッチ。
 ハースがCCを殴りつける。
 入ってきたヒーローにクローズライン。
 ヒーローにジャーマン。
 CCのクローズラインをかわすとヘッド・シザース。
 ベリー・トゥー・ベリーでカバー。
 ヒーローがカット。
 チョップ。
 ロープに振り蹴りを狙う。
 ロープを掴んで止まったハースに突進。
 ハースがカウンターでスタンガンを決めそのままロープに横にする。
 シェルトンが合体技を狙うべくロープに走る。
 CCが横からビッグ・ブーツ。
 アッパーカート。
 ヒーローが後頭部にエルボー。
 CCが持ち上げるとヒーローがハースの足を掴む。
 シェルトンがヒーローにスピアー。
 ハースがCCにインサイド・クレイドル。カウント2。
 CCがハースを打ち上げアッパーカート。カウント2。
 場外でヒーローがシェルトンをフェンスにぶつける。
 CCがハースにジャイアント・スイング。
 ヒーローがドロップ・キックを合体させる。
 シェルトンがヒーローを場外に引き摺り下ろし殴りつける。
 CCがハースをカバー。カウント2。
 シェルトンがリングに入りCCに近づく。
 CCがタイツを掴み場外に落とす。
 ヒーローが入りハースに突進しえるボー。
 ロープに走る。
 ハースが蹴り。
 背後に回ったCCを殴りつける。
 ヒーローをロープに振りショルダー・スルーへ。
 同時にCCがハースのバックにつきオコーナー・ロール。
 タイツを掴む。
 シェルトンがスーパー・キック。
 ハースがカバーするもヒーローがカット。
 シェルトンがヒーローに蹴りを放つ。
 受け止められたのでスピン・キックを狙う。
 ヒーローがカウンターでエルボー。
 ローリング・エルボーへ。
 シェルトンがカウンターでスーパー・キックを打ち込む。
 ハースがCCにエクスプロイダーを狙う。
 CCが蹴りをいれリコーラ・ボムを狙う。
 ハースは持ち上げられるも逃れエクスプロイダーの体勢からリリース・スープレックス。
 ハース・オブ・ペイン。
 ヒーローがエルボー・パッドをつけコーナー上へ。
 シェルトンが駆けてジャンピング・キックで蹴り落とす。
 CCがタップする!
 WGTTの勝利!


FROH王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.エル・ジェネリコ
 組むとストロングがコーナーに押し込む。
 クリーンに離れる。
 腕を取られたジェネリコがコーナーに押し込む。
 ストロングが軽くニーを入れる。
 ジェネリコが離れる。
 ジェネリコがチョップ。
 ストロングが打ち返しニー。
 チョップ。
 ジェネリコがグラウンド・ヘッド・ロック。
 ストロングがグラウンド・ヘッド・シザース。
 ジェネリコがすり抜けヘッド・ロックへ。
 ストロングがすぐにフロント・ヘッド・ロック。
 ジェネリコがロープに足をかける。
 ストロングは離さず引き離すもロープに足がかかる。
 仕切りなおし。
 ジェネリコがリスト・ロック。
 ストロングが側転から腕を取る。
 ジェネリコが起き上がると跳ね起きアーム・ドラッグ。
 アーム・ドラッグで腕を取る。
 ストロングがグラウンド・ヘッド・ロック。
 ロープに振られショルダー・タックル。
 ストンピング。
 チョップ。
 ストンピング。
 チョップ。
 ジェネリコがヘッド・ロック。
 ロープに振られショルダー・タックル。
 ストロングは耐えるとチョップ。
 ロープに走る。
 ジェネリコがアーム・ドラッグ。
 アーム・ドラッグ。
 クローズラインを受け止めるともう一方の腕にアーム・ドラッグ。
 チョップ。
 ストロングが蹴り。
 チョップを食らうも蹴りで距離をとる。
 ジェネリコが近づいてきたストロングにチョップ。
 10カウント・パンチ。
 押し飛ばされるも着地しレッグ・ラリアット。カウント2。
 殴りつける。
 手をつかむとコーナーに駆け上がる。
 ストロングが押すとジェネリコはロープを跨ぐように落下。
 マウント・パンチ。
 ストンピング。
 ブレーン・バスター。カウント2。
 腰にエルボー。
 ジェネリコがエルボー。
 ストロングが打ち返しコーナーでストンピングを連打。
 エプロンに転がり出たジェネリコの腹にのる。
 蹴り落とすとフェンスにぶつけようとする。
 ジェネリコが振り返してぶつける。
 フェンスに振ってぶつける。
 ストロングがリングに転がり入る。
 近づいてきたジェネリコに低空ドロップ・キック。
 バック・ブリーカー。
 拍手を要求し煽る。
 レッグ・ドロップでカバー。カウント2。
 起こすとドロップ・キック。カウント2。
 場外に出るとロープ際でもたれこむジェネリコにチョップ。
 引き摺り下ろし顔からフェンスにぶつける。
 もう1回。
 3回目。
 エプロンで起こすとバック・ドロップを狙う。
 ジェネリコはリングに着地すると殴りつけていく。
 ロープに走るとジャンピング・ビッグ・ブーツで吹き飛ばしフェンスにぶつける。
 トペ・コンヒーロで追撃する。
 リングに戻す。
 コーナーに上るとダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
 ストロングは近づいてきたジェネリコに蹴り。
 クローズラインへ。
 ジェネリコは受け止めるとブルー・サンダー・ドライバー。カウント2。
 オッレッ!へ。
 ストロングはかわすとロープに走りエルボー。
 エルボー。
 ハイ・ニー。
 カバーするもカウント2。
 ハーフネルソン・バック・ブリーカー。カウント2。
 ボストン・クラブ。
 ジェネリコがロープを掴む。
 ストロングが中央に戻そうと引き寄せる。
 丸め込もうとしたジェネリコを潰す。カウント2。
 馬鹿にするように蹴りつけ唾を吐く。
 ジェネリコが張り手。
 ストロングがエルボーにチョップを連打。
 ロープに走る。
 ジェネリコがカウンターでビッグ・ブーツ。
 ロープに走る。
 ストロングがおいエルボー。
 コーナーのジェネリコにエルボー。
 反対コーナーへ。
 追ってきたジェネリコを蹴りつけ延髄切り。
 ロープに走る。
 ジェネリコがカウンターでみちのくドライバー。カウント2。
 両者ダウン。
 同時にエルボーを打ち合う。
 ジェネリコがエルボーを打ちハーフネルソン・スープレックスを狙う。
 ストロングが逃れダブル・ニー・ガット・バスターへ。
 ジェネリコが着地しボストン・クラブ。
 ロープを掴もうとするストロングを引き寄せる。
 ストロングは反転するとレベル・ロックに引きずり込む。
 ジェネリコが両肩をつけにいく。カウント2。
 ジェネリコが近づいてきたストロングの胸に張り手。
 ロープに走る。
 ストロングがおいキッチン・シンク。
 ジャンピング・キック。
 コンボのエルボーを叩き込むもカウントは2。
 担ぐとダブル・ニー・ガット・バスター。
 両膝を突いたジェネリコにスーパー・キック。カウント2。
 コーナーで何とか起き上がったジェネリコに突進しビッグ・ブーツ。
 リリース・スープレックス・ダブル・ニー・バック・ブリーカー。
 カウントは2。
 ぐったりするジェネリコを起こしギブソン・ドライバーを狙う。
 ジェネリコが裏に回りハーフネルソン・スープレックス。
 オッレッ。
 ブレーン・バスターにつなげる。
 カバーするもストロングの足がロープにかかる。
 ジェネリコはコーナーを指差す。
 ストロングを起こそうとする。
 ストロングはタイツを掴んで後ろのターン・バックルにぶつける。
 場外に下りると椅子をリングに投げ入れる。
 レフェリーが戻している隙にベルトを叩きつける。
 ロープに走りジャンピング・ビッグ・ブーツ。
 ギブソン・ドライバー。カウント3!
 ストロングの防衛!

試合結果

@ブラヴァド・ブラザーズvs.セドリック・アレクサンダー、カレブ・コンレー
Aコルト・カバナvs.ジェイ・ブリスコ
Bオールナイト・エクスプレスvs.カットラー・ブラザーズ
Cデイビー・リチャーズvs.TJパーキンス
DTV王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.マーク・ブリスコ
Eキングス・オブ・レスリングvs.シェルトン・ベンジャミン、チャーリー・ハース
FROH王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.エル・ジェネリコ