TOPアメリカン・プロレスROHROH 2011年 →ROH:Only the Strong Survive 1/15/11

ROH:Only the Strong Survive 1/15/11の分析


名勝負 なし
好勝負 ROH王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.ジェイ・ブリスコ

約3時間です。
@アダム・コール、カイル・オライリーvs.ブラヴァド・ブラザーズ
 ブラヴァドズが孤立を適切にこなしています。
 一人での技にしろ連携技にしろそこそこの物は持っていますね。
 コール、オライリーの方もコールが情熱的な攻めを見せ、オライリーが蹴りから良い技につなげています。
 拙い部分は散見されるがそれよりも良さに目を向けさせる、盛り上がれった内容。
 平均より少し上。

◆タイタスが大流血させられたホミサイドに向けマイク・アピール。
Aリェット・タイタスvs.カプリス・コールマン
 タイタスはインパクトを相手に依存する所がある。
 例えちょっと身体能力が高いからといってコールマンでは力不足ですね。
 見所に欠ける内容となっています。
 コールマンはごろごろしているレベルの選手ですが
 今回の客は優しくPase Come Backチャントまで起こしていますね。
 悪い試合

Bコルト・カバナvs.グリズリー・レッドウッド
 どちらも勝手な攻めで全体像をイメージ出来ていません。
 ひどい試合。

CTV王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ
 体格差など設定を多彩な表現で見せます。
 CCはゆったり間を取っていて良いですね。
 力の見せ付け方も中々の物。
 一方ダニエルズですが、型のつけ方はもっと出来るだろ、と不満に思いますし
 ちょっとシリアスになりきれていない所、変に変化をつけている所に共感しかねますね。
 チョッパーでもないのに腕にチョップはやりすぎです。
 CCの印象的なフェンス攻撃からバランスの良い一進一退に発展。
 終盤密度はそこまで高くないが一つ一つ意味ある攻防を繰り広げます。
 ベネットの介入後BMEのミスはあったが
 しっかりアドリブを利かせ幾つか攻防を行った後収束させたのは流石。
 中々良い試合。

◆コリノが心を入れ替える、リッジの手助けがしたいんだ、といって急遽タッグを行う事に。
Dスティーブ・コリノ、アンディ・リッジvs.アラバマ・アティテュード
 ストーリーがついているとはいっても
 コリノがこんなレベルに入って成立させるのは厳しい。
 アラバマズも粗くて試合を作れる可能性がどこにもありません。
 ひどい試合。

Eクリス・ヒーローvs.デイビー・リチャーズ
 まずはじっくりレスリング。
 ヒーローが舐めてかかり、
 リチャーズは揺らぎながらも気を保ち、
 綺麗な攻めで反撃していきます。
 どちらも主導権を握れない中でサラ、ハガドーンの介入スポットを挟みます。
 これでヒーローの支配シーンへ。
 リチャーズは気丈に耐え蹴りを打ち込みますが、
 同時に弱い一面も見せれるのが最近の強みですね。
 このリチャーズには共感出来る。
 中々主導権を取り返せない焦燥感溢れる攻防も上手く出来ているし、トペも的確です。
 ただ終盤に問題ありです。
 ヒーローはいつぞやのPWG時代を彷彿とさせる程ローリング・エルボー系を多用、
 リチャーズは腕系サブミッション以外は実質的に勝利に近づける攻めではなく
 やたらニュートラルに戻して試合が長引く原因になっている。
 ROHならではの総力戦を狙ったのは分かるが余りに過剰です。
 好勝負に少し届かず。

F4コーナー・マッチ:ホミサイドvs.エル・ジェネリコvs.ケニー・キングvs.マーク・ブリスコ
 ホミサイドがヒールよりの立場を取った事で彼の粗さはそれなりに許容される。
 スムーズに進みますが特別な事が起きないのでまどろっこしくなる。
 明らかに箸休めで形だけだけどそれでもセミなのだから
 もう少し何か見せてくれないかい。
 平均レベル。

GROH王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.ジェイ・ブリスコ
 ジェイの大一番にかける意気込みは素晴らしい。
 レスリングもしっかりしているし基本的な物だからと手を抜かない。
 その分シンプルで特別な物になりきれないのだけど
 ジョー戦を思い起こさせるような大流血で試合にドラマを与えました。
 ストロングはそれまで明確な意図を掴みかねる
 インサイド・ワークでジェイを混乱させてさえいましたが、
 大流血したジェイに襲い掛かるとスティーンから借用した表現で引き込みます。
 流血の力が途切れかけた所で再びテーブル葬という仕掛けがばっちり決まり持続。
 カウントアウトを狙わないジェイの気概も見える中
 気持ちでぶつかる素晴らしい攻防のまま幕を閉じました。
 一部か見合わない部分もあったが
 基本は生の感情から生まれているだけにそれで阻害される事はない。
 Eと足して2で割ったら名勝負になる内容ですね。
 ぎりぎり好勝負。

総評
 アンダーカードは微妙ながら力を入れてきた3試合がどれもヒット以上の当たりを見せている。
 良い大会ですね。
 (執筆日:3/25/11)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

GROH王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.ジェイ・ブリスコ
 組むとジェイがコーナーに押し込む。
 レフェリーが別つ。
 腕をとられたジェイが前転し脚をかけて倒しフロント・ヘッド・ロック。
 ストロングがフロント・ヘッド・ロック。
 ジェイが脚をかけて倒しヘッド・ロック。
 ストロングがグラウンド・ヘッド・シザース。
 すり抜けヘッド・ロックへ。 
 ストロングが逃れ仕切りなおし。
 ジェイがストロングをコーナーに押し込む。
 ストロングがニー。
 ハンマー・ロックを決め倒す。
 アーム・バー。
 ジェイがロープに脚をかける。
 組むとストロングがバックを取る。
 ジェイが腕を取る。
 ストロングが側転から取り返す。
 ジェイがアーム・ドラッグに返す。
 脚を取って倒しロープに走る。
 ヘッド・シザースからカバー。カウント1。
 蹴りかかりブレーン・バスター。カウント2。
 チョップ。
 打ち返されるもチョップ。
 ロープに振りバック・エルボー。カウント2。
 ストロングが低空ドロップ・キック。
 チョップに蹴り。
 エルボーの打ち合い。
 ジェイが打ち勝つ。
 チョップ。
 コーナーに振りクローズライン。
 ロープに走りスライディング・キック。
 ストロングがカウント2で体勢を入れ替える。カウント2。
 ジェイが場外に蹴りだす。
 ストロングは追ってきたジェイにチョップ。
 ジェイがチョップにエルボー。
 ストロングはリングに入り場外に出る。
 ジェイが追いチョップ。
 ストロングが押しやる。
 テーブルを押してぶつけ殴りつける。
 ジェイがベルトを叩きつけようとするもレフェリーが止める。
 ストロングがハイ・ニー。
 頭からフェンスにぶつける。
 何度もぶつける。
 リングに戻る。
 ジェイは流血している。
 ストロングが下りて殴りつける。
 エルボーを打っていく。
 リングに戻しカバー。カウント2。
 額に拳を打ち付ける。
 血を自らの体に塗りつける。
 チョップ。
 傷口に指を押し込む。
 殴りつける。
 ブレーン・バスター。カウント2。
 パイル・ドライバー。
 リングに傷口を塗りたくる。
 殴りつける。
 ジェイが腹にパンチを入れて殴りあい。
 起き上がり殴り合い。
 しかし体が崩れる。
 ストロングがファッキンTチョーク。
 ジェイの両肩がつく。カウント2。
 フロント・ヘッド・ロック。
 ジェイに殴られるも延髄切りで倒しカバー。カウント2。
 殴りつけていく。
 ジェイは耐えて起き上がるとエルボーを受けていく。
 ロープに走ったストロングを担ぎデス・バレー・ドライバー。
 殴りチョップを打ちつけていく。
 殴りまくる。
 ロープに振りドロップ・キック。
 コーナーに振ろうとする。
 ストロングが防ぎえるボー。
 ロープに走りエルボー。
 ローリング・エルボーへ。
 ジェイが受け止めコーナーへのコンプリート・ショット。
 ロープに走りビッグ・ブーツ。カウント2。
 起こすとブレーン・バスターへ。
 後ろに逃れたストロングをキャッチし尾コーナー・ロールを狙う。
 ストロングが外し胸を蹴ろうとする。
 かわして丸め込み。
 逃げられるもファルコン・アロー。
 ジェイ・ドリラーを狙う。
 リバース・スープレックスに返されるもサンセット・フリップ。
 ストロングはカウント2で返すとハイ・ニー。
 エルボー。
 コーナーのジェイにエルボー。
 持ち上げスラム。カウント2。
 担ぐ。
 ジェイがエルボーを叩き込みロープへ。
 ストロングがキッチン・シンク。
 担いでダブル・ニー・ガット・バスター。カウント2。
 ボストン・クラブを狙う。
 丸め込まれるも返してレベル・ロック。
 傷口に手をかける。
 ジェイが丸め込む。
 ストロングはカウント2で返すと蹴りつけギブソン・ドライバー。
 カウント2で返されるなりボストン・クラブ。
 ジェイが何とかロープを掴む。
 ストロングがエプロンに出たジェイを捕まえるとギブソン・ドライバーの体勢。
 ジェイがロープを掴んで耐え殴りつけて逃れる。
 ストロングは蹴りつけると横のテーブルの上に移動。
 殴りあう。
 ジェイが押し勝ちジェイ・ドリラーでテーブル葬。
 ジェイがカウント8でリングに戻る。
 ジェイは待たずにまた場外に出る。
 リングに戻しカバー。カウント2。
 起き上がるのを待ってチョップ。
 チョップの打ち合い。
 ストロングが左右のエルボー。
 ローリングへ。
 ジェイがスーパー・キック。
 立ち直ったストロングにクローズライン。カウント2。
 ジェイ・ドリラーを狙う。
 ストロングが両足を取りボストン・クラブを狙う。
 ジェイが丸め込む。
 カウント2で返されるもジェイ・ドリラーを決める。
 カバーするもストロングがロープを掴む。
 コーナー上にのせる。
 雪崩式ジェイ・ドリラーを狙う。
 ストロングがエプロンに下りジャンピング・キック。
 リングに移動しコーナー上のジェイにターン・バックルへのハーフネルソン・バック・ブリーカー。
 カバーするもカウント2。
 担いでダブル・ニー・バック・ブリーカー。
 ロープに走りビッグ・ブーツ。
 カバーするもカウントは2。
 ギブソン・ドライバーを狙う。
 ジェイがジャックナイフ。
 ストロングは返すと左右のエルボー。
 バック・エルボー。
 エルボー。
 ダブル・ニー・バック・ブリーカー。
 ギブソン・ドライバーでカウント3!
 ストロングの防衛! 

試合結果

@アダム・コール、カイル・オライリーvs.ブラヴァド・ブラザーズ
Aリェット・タイタスvs.カプリス・コールマン
Bコルト・カバナvs.グリズリー・レッドウッド
CTV王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ
Dスティーブ・コリノ、アンディ・リッジvs.アラバマ・アティテュード
Eクリス・ヒーローvs.デイビー・リチャーズ
F4コーナー・マッチ:ホミサイドvs.エル・ジェネリコvs.ケニー・キングvs.マーク・ブリスコ
GROH王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.ジェイ・ブリスコ