TOPアメリカン・プロレスROHROH 2011年 →ROH:Champions vs. All Stars 1/14/11

ROH:Champions vs. All Stars 1/14/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間40分です。
Best of American Wolvesを同梱。

ストロングがダニエルズなんてお荷物だとアピール。
ダニエルズがお荷物かどうかその身で確かめてみろよ、と反論し試合に。

@ロデリック・ストロングvs.クリストファー・ダニエルズ
 乱戦になりきれていない打撃多めです。
 ストロングは攻めに意図をこめず流しています。
 ダニエルズも構築する気のないやられっぷりで、
 ブック上の展開待ちなんだな、と分かってしまいます。
 さぁ乱入者早く出て来い、と待ち構えるのだがこれが中々出てこない。
 トップ同士がこんなレベルで試合してしまった、
 そんな事実が残ってしまうのだけはよしてくれ、という思いにまでなって
 ようやく焼く10分後KOWが現れ2人を説得し試合を止めさせようとする。
 悪い試合。

Aブラヴァド・ブラザーズvs.アンディ・リッジ、グリズリー・レッドウッド
 何故かレッドウッドが先輩面して支配する展開に。
 ブラヴァドズはヘタレもせずタッグ能力は控えめです。
 リッジは足手まといで早くも5番勝負が無駄だったかと思わせる。
 悪い試合。

Bマイク・ベネットvs.アダム・コール
 もはやベネットの褒めるべき所は精神的タフさにある気がしてきました。
 リアル・ブーイングを受けても動揺せず自分を貫く。
 今回一方的な展開となりまだまだ構築力に至らぬ部分がある事は露呈したけど
 その笑顔など表情や仕草まで結構作りこんで動いている。
 プレッシャーに耐え抜き化ける事が出来るかな。
 悪くない試合。

Cホミサイドvs.リェット・タイタス
 ホミサイドお得意の乱戦ですがやっぱり適当。
 いや適当だからこそ誤魔化すために乱戦にいっているのだから当然か。
 タイタスが責任を持ってコントロールしています。
 しかしタイタスは変に粘ったせいで
 強烈なヘッド・バッドを食らい大流血している・・・。
 タイタスには同情しますよ。
 悪くない試合。

◆KOWがストロングとダニエルズが試合をしたのだからAll-Starも誰か試合しろよ、と要求。
 ジェネリコ、リチャーズがそんな馬鹿げた事には応じない、と答えると、
 それなら別の手があると奇襲を仕掛けリンチ。
 ブリスコズが現れると逃げていく。

◆コリノは自分はこれから生まれ変わる。まず今回の相手を手助けし導く、と言う。

Dスティーブ・コリノvs.カレブ・コンレー
 宣言どおりパワー・バランスを無視して
 わざと一進一退を作り上げました。
 その能力は普通に評価するけれど
 力量差も設定も完全になくして無為に一進一退した試合が面白いかというと否です。
 少し悪い試合。

Eコルト・カバナvs.カプリス・コールマン
 前半はカバナ・ワールド。
 こどもマネージャーに相談したりアマレスで挑戦したりね。
 後半は適当に攻防、敢えて丸め込みをフィニッシュに選ぶ世界観で完成させています。
 カプリスは前にみた事があるけどリッチ・スワンのような黒人選手ですね。
 平均レベル。

Fケニー・キングvs.カイル・オライリー
 キングが身体能力を活かして相手の土俵で攻防を作ります。
 オライリーも彼ならではのハード・スポットで応える。
 しかしまだシングルだと心もとないない所がありますね。
 キングが最後まで相手が活きるような攻防を生み出し続けたので、
 クオリティが落ちることはなかったけれど
 まあまあ良い試合。

Gロデリック・ストロング、クリストファー・ダニエルズ、キングス・オブ・レスリングvs.デイビー・リチャーズ、エル・ジェネリコ、ブリスコ・ブラザーズ
 まずはダニエルズがリチャーズと綺麗な避けあいをして
 改めて王者チームの中で一人浮いているベビーフェイスだという事実をアピールします。
 他も最初は軽く始動です。
 個の中で特別な絡みとして設定されているのはやはりストロングXリチャーズですね。
 ストロングがヘタレて逃げ実現しない事で焦らします。
 最初には孤立したのはジェイ。
 フェンスにぶつけたりして甚振ります。
 ダニエルズがとめようとするもKOWが立ちふさがったりと
 ダニエルズと他3人との不和が広がっていくストーリーです。
 ダニエルズと他で相手との攻防の性質が異なっているのも良いですね。
 ブック上そういう描き方になるのは分かりますが
 普通に8マンとして見ると孤立がやや長く
 もう少しテンポ良く回しても良いでしょう。
 タッチ成功後はブリスコズが起爆剤として活躍。
 徐々に控えが入り乱れたりしてタッグらしくなっていきます。
 ストロング対リチャーズも実現、シングルでじっくり見せましたね。
 誰がどういう役割を分担して、という
 共同作業の理解、実行は素晴らしいものがありました。
 しかし全体を通してまったりしていますし、
 チャンピオンズvs.オールスターズと銘打っただけの
 凄い攻防が生まれたとは言いがたいですね。
 フィニッシャーも何故ジェイが務め、フロッグ・エルボーだったんだろうか。
 中々良い試合。

総評
 華々しくではなく静かに新年を幕開けさせた大会。
 まあ2011年最初の大会とはいっても一日目だしこんなものか。
 ウルヴスのベスト版がついていますが、
 おまけがなくても一応成り立つぐらいの中身はありましたよ。
 (執筆日:3/25/11)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ロデリック・ストロングvs.クリストファー・ダニエルズ
Aブラヴァド・ブラザーズvs.アンディ・リッジ、グリズリー・レッドウッド
Bマイク・ベネットvs.アダム・コール
Cホミサイドvs.リェット・タイタス
Dスティーブ・コリノvs.カレブ・コンレー
Eコルト・カバナvs.カプリス・コールマン
Fケニー・キングvs.カイル・オライリー
Gロデリック・ストロング、クリストファー・ダニエルズ、キングス・オブ・レスリングvs.デイビー・リチャーズ、エル・ジェネリコ、ブリスコ・ブラザーズ