TOPアメリカン・プロレスROHROH 2010年 →ROH:Tag Title Classic 12/17/10

ROH:Tag Title Classic 12/17/10の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:キングス・オブ・レスリング(ch)vs.アメリカン・ウルヴス

1枚、約2時間55分です。

@ケニー・キングvs.アダム・コール
 キングの相手を馬鹿にする仕方、攻め方はかなり筋が良いですね。
 しかしコールは自らを意図的に小さく見せすぎ。
 応援させたくするのは分かりますがこれはやり過ぎで、
 もはや体の小ささは強みではなく弱みになってしまいました。
 ケニーが負ける可能性が0%に近くなってしまっては興味を失ってしまいます。
 スーパー・キックやジャーマンなどちゃんと攻め手を持っているのだからそこまでする必要はないのです。
 悪くない試合。

Aコルト・カバナvs.マイク・ベネット
 カバナは試合を自分の色に染める事が多くなりましたね。
 ただ相手がそれについていけないとおいてけぼりにする事もある。
 この試合でもその状況に陥っている。
 ベネットはそもそもプッシュされているけど
 どこに才能があるのか分からない選手で、その現状を際立たせてもいる。
 観客はヒートしていましたが、なんでこんな奴プッシュするんだ、リアル・ヒートでしたし。
 少し悪い。

Bクリストファー・ダニエルズvs.アンディ・リッジ
 ダニエルズはTNAであんな扱いされても仕事を続けた人間ですからね。
 トライアル・シリーズも嫌な顔せずしっかり仕事をする。
 リッジの動きとの間に関連性を持たせて構築です。
 ただリッジはいまいちでしたね。
 5戦目になるのだからもっと自分の軸に対する自信を持っていて欲しいものです。
 自分からはぶれないが相手の行動で簡単に揺らぎえる状態です。
 悪くない試合。

Cケビン・スティーン、スティーブ・コリノvs.ブリスコ・ブラザーズ
 スティーンの煽りやタッグとしての戦術など両者の魅力はちゃんと出ている。
 しかしブリスコズは控えめだし、
 実績あるタッグ同士ならここからエスカレートするだろうという
 場面でスキップする所が幾つも見られました。
 翌日のスティーンvs.ジェネリコが控えているので理解は出来るけど
 それならわざわざブリスコズが相手にならなくても良かったのにねぇ。
 平均より少し上。
 
D4コーナー・マッチ:エル・ジェネリコvs.リェット・タイタスvs.グリズリー・レッドウッドvs.リッキー・レイヤース
 ジェネリコが凶暴性を発現。
 かといって権利を無視して暴れまわるような事はないので
 他の3人も急な判断を要求される事なく機会は与えられています。
 しかし、しかし、その3人はたいした物を提供できず、
 退屈で窒息しそうになる内容となっています。
 少し悪い試合。

 試合後コリノが現れマスクを脱げば翌日の非道な試合が行われなくて済むと諭す。
 しかしジェネリコは応じずコリノをぼこる。

Eカイル・オライリーvs.TJパーキンス
 リアリティー・レスリングですね。
 プロレス技が重要な価値を持って試合が進みます。
 残念なのはベースにおける蹴りの使い方が不十分という事。
 まあ蹴りをスタイルに貫徹させるとUWFスタイルになってしまうのだけど。
 Evolveの戦いを基本にROHの幅の広さを意識して応用させた内容。
 平均的な良試合。

Fロデリック・ストロングvs.ソンジェイ・ダット
 ソンジェイは相手がストロングという事で
 ベビーフェイス・スタイルを演じ、そつのない動きを見せます。
 しかしストロングはリアクションをせずヘタレ損。
 攻めても今度はソンジェイの受身が微妙で八方塞です。
 言われなかったらROH王座を持っているレスラーの試合とはこれっぽっちも思わないでしょう。
 平均レベル。

Gタッグ王座戦:キングス・オブ・レスリング(ch)vs.アメリカン・ウルヴス
 ドリーム・マッチ。
 素晴らしい内容でしたが悪い部分もある。
 35分という長すぎる時間設定が全ての根幹にある。
 まずはドリーム・マッチという位置づけを改めて語ることはなく
 静かな焦らしでスタートさせます。
 KOWが場外に逃げ間をおきますが、ウルヴスはそこまでのアクションをしていません。
 同じ事のやり返し含め試合時間を意識した抑え込みの中で形式的になりすぎているきらいがある。
 まずはエドワーズが孤立。
 ウルヴスのタッグ力が落ちているとはいってもトップ対決なのだから孤立は早すぎる気がします。
 確かにこの中だとエドワーズが一段劣りますけどね。
 相方のリチャーズはウルヴス復活を意識し、
 ちょっと前の状態、我の強い頃に戻っていますね。
 それぞれ上手く相手の見せ場へとバトン・タッチさせながら試合進行。
 2番目の孤立は脚に狙いをつけられたリチャーズ。
 リチャーズとCCに関係性を作ろうとしているようにも見えましたが、
 実績ではヒーローXリチャーズが飛びぬけていますから確信が持てません。
 エドワーズXヒーローで関係性を作ってくれればわかりやすいのですけどね。
 また相手の攻撃をかわして調節する際、
 動きがあからさまに落ちていて萎えましたね。
 ダブル・トペから終盤へ。
 上手い見せ場を数多くこなさなくてはいけないという意識から
 最善ではない落としを挟んだりしている。
 2人同時参加によるエスカレーションもMAXギアに上げきれていません。
 試合時間から文句なしに好勝負といいたくなるところだけど冷静に見てそのレベルにはない。
 ドリーム・マッチなら心が第一にありその結果として長い試合時間が生まれるべきで
 試合時間から帰納的に構築される事があってはならないでしょう。
 ぎりぎり好勝負。

総評
 良い、そう言い切るのには躊躇してしまう所がある。
 しかし一日目としては上出来の内容でしょう。
 (執筆日:3/22/11)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Gタッグ王座戦:キングス・オブ・レスリング(ch)vs.アメリカン・ウルヴス
 リチャーズがCCの脚を取って倒す。
 CCがガット・レンチで持ち上げようとする。
 リチャーズがアンクル・ロックを決めようとするとCCはロープに逃げ場外で間をおく。
 CCはバックを取ってきたリチャーズを自陣に押し込みタッチ。
 リチャーズがすり抜け距離をとる。
 軽めのレスリング。
 リチャーズがポジションを維持しフロント・ヘッド・ロック。
 ヒーローが離れる。
 リチャーズがエドワーズにタッチ。
 エドワーズがヘッド・ロック。
 ロープに振られショルダー・タックル。
 交代したCCがヘッド・ロック。
 ロープに振られショルダー・タックル。
 ロープに走る。
 エドワーズがアーム・ドラッグからドロップ・キック。
 接近するとCCは場外に逃げ間をおく。
 CCはナックル・ロックを求める振りをして蹴り。
 チョップを打ってきたエドワーズをけりつけアッパーカート。
 コーナーで連打。
 アッパーカート。
 エドワーズはヒーローにチョップを打ってからCCにチョップ。
 CCは場外で間をおく。
 エドワーズがCCを自陣に押し込む。
 タッチしたリチャーズと2人で振りバック・エルボー。カウント1。
 リチャーズが背中を蹴りつけカバー。ヒーローが脚を引っ張りカット。
 エドワーズの出した頭部に叩きつけタッチ。
 CCはチョップをかわすとアッパーカート。
 ヒーローの出した足にぶつける。
 2人でロープに振りビッグ・ブーツ。
 リチャーズが抗議するもエプロンに戻される。
 ヒーローがエドワーズに打撃を入れていく。
 カバーするとまたリチャーズがカット。
 協力してヒーローがセントーン。
 CCがカバー。カウント2。
 チン・ロックを決めるとリチャーズが背中を蹴り。
 CCはエドワーズをコーナーに振ってからエプロンのリチャーズにビッグ・ブーツ。
 エドワーズに滞空式ブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
 タッチすると2人でコーナーに叩きつける。
 ヒーローが横からエルボー。
 エルボーで倒す。 
 タッチするとエドワーズをコーナーに振る。
 CCをコーナーに振る。
 エドワーズはCCのクローズラインをかわすとヒーローにヘッド・シザース。
 CCにスーパー・キック。
 ヒーローに延髄切り。
 タッチ。
 リチャーズが2人に蹴りを放っていく。
 ロープに走る。
 2人のビッグ・ブーツを放つと蹴りへ。
 CCに受け止められるもヒーローに延髄切り。
 CCがリチャーズを持ち上げジャーマンへ。
 リチャーズは着地するとコーナーへの攻撃をかわしコーナーへのエルボー。
 ロープに走りハイ・ニー。
 コーナーに上りミサイル・キック。
 カバー。カウント2。
 CCがアッパーカートを決めロープに走る。
 エドワーズがジャンピング・キック。
 リチャーズをコーナーのCCの方に振る。
 リチャーズはショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地し延髄切り。
 エドワーズが同時にエルボー。
 フェイス・バスター。
 ヒーローがエドワーズにスライディング・キック。
 コーナー上のリチャーズを捕まえようとする。
 リチャーズはヘッド・バッドで追い払うとCCにミサイル・キックを狙う。
 CCが受け止めジャイアント・スイング。
 ヒーローがスライディング・キックで合体させる。カウント2。
 CCがエドワーズを場外にほうり捨てる。
 ヒーローが柵にぶつけビッグ・ブーツ。
 交代したヒーローは戻ってきたリチャーズにスライディング・キックを決めカバー。カウント2。
 ハーフ・ボストン・クラブ。
 エドワーズが背中に張り手。
 交代したCCはエドワーズを落としてからリチャーズに変形ウォーター・スライド。カウント2。
 リチャーズが張り手を連打。
 CCがニー。
 持ち上げジャーマンを狙う。
 バック・エルボーを耐えて決める。カウント2。
 立ちし押さえつける。
 ヒーローがエルボーで倒し踏みつけカバー。カウント2。
 頭部にストンピング。
 背中にニー。
 リチャーズがCCにエルボー。
 交代したCCがリチャーズを担ぎボディ・リフト。
 逃れられるもアッパーカート。
 リチャーズが蹴りで打ち合う。
 CCは蹴りを受け止めるとドラゴン・スクリュー。
 脚を持ってジャイアント・スイング。
 そこからハーフ・ボストン・クラブ。
 ストレッチ・マフラー。
 ヒーローがエドワーズを落としておくもロープ・ブレイク。
 交代したヒーローが何度もカバー。
 リチャーズがカウント2で返し体勢を入れ替えるもカウント2。
 顔を押し飛ばす。
 リチャーズが2人にエルボーを打っていく。
 ヒーローが蹴りつけコーナーに振る。
 リチャーズはエプロンに出るとCCの胸をける。
 ヒーローがビッグ・ブーツ。
 リング内へのブレーン・バスターを狙う。
 着地しロープに走ったリチャーズにビッグ・ブーツ。
 突進。
 リチャーズがかわすと同時にロープを下げ後ろからエドワーズがロープ越しのジャンピング・キック。
 交代したエドワーズがコーナーに上り飛ぶ。
 かわされるも着地し飛ぶ。
 ショルダー・スルーを食らうもエプロンに出てCCの胸を蹴る。
 ヒーローのクローズラインをかわしクローズライン。
 ダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
 バックを取る。
 ヒーローが逃れバック・ドロップへ。
 着地したエドワーズはセカンド・ロープからコード・ブレーカー。
 カバー。
 カウント2で返されるなりハーフ・ボストン・クラブ。
 CCが入りエルボー。
 2人でロープに走り突進。
 エドワーズはロープを掴んで止まるとロープを下げてエプロンに出す。
 2人で背中を蹴り落とす。
 トペ・スイシーダで追撃。エドワーズはヒーローをリングに戻すと蹴りつけカバー。カウント2。
 場外ではCCが振り返しリチャーズを柵にぶつける。
 エドワーズがコーナー上へ。
 邪魔するCCにリチャーズがジャンピング・キック。
 エプロンに横になったCCにダイビング・ダブル・ストンプ。
 コーナーのヒーローに突進。
 カウンターでビッグ・ブーツを食らうもソバット。
 エドワーズがかがんだヒーローにダイビング・ダブル・ストンプ。
 2人でけり飛ばしカバー。CCがカット。
 エドワーズがヒーローをロープに振る。
 ヒーローはエプロンに出てカウンターでけり。
 ブラインド・タッチしていたCCが背後からニー。カウント2。
 エルボーの打ち合い。
 ロープに走ってのけりの打ち合い。
 エドワーズがカウンターでけり。
 ロープに走る。
 CCが打ち上げアッパーカート。
 カバーするもリチャーズがカット。
 コーナーで蹴りを打ちまくる。
 突進。
 CCがカウンターで蹴り。
 2人にクローズライン。
 カバー。カウント2。
 エドワーズをコーナー上にのせアッパーカート。
 エドワーズは殴りつけてロープを跨がせるとコーナー上から飛びヘッド・シザース。
 両者ダウン。
 交代したリチャーズがニー。
 ロープに振ろうとする。
 振り返されたのでハンドスプリングへ。
 CCがキャッチしUFO。
 カバーするもカウント2。
 リコーラ・ボムへ。
 リチャーズがサンセット・フリップに切り返す。カウント2。
 コーナーに振られるもスライディングで止まる。
 ビッグ・ブーツをかわすとアンクル・ロック。
 中央に戻し脚を絡ませる。
 ヒーローがカット。
 エドワーズがヒーローを場外に落とし柵にぶつけようとするも逆に食らう。
 リチャーズがコーナー上へ。
 CCが捕まえトップ・ロープからスーパープレックス。
 ヒーローが続けてムーンサルト。
 カバーするもエドワーズがカット。
 ヒーローがエドワーズを落とす。
 交代したヒーローがコーナーのリチャーズにフライング・エルボー。
 トップ・ロープにのりムーンサルト。
 かわされるも着地しビッグ・ブーツ。カウント2。
 パワー・ボムを狙う。
 リチャーズが逃れ蹴りからロープに走る。
 ヒーローがカウンターでローリング・エルボー。
 レッグ・ロック・バック・ドロップ。カウント2。
 チョップ。
 ローリング・エルボーへ。
 リチャーズがカウンターでソバット。
 動こうとしたヒーローにカウンターでソバット。
 張り手連打。
 ロープに走る。
 ヒーローが追い蹴り。
 ローリング・エルボーへ。
 リチャーズがカウンターでラリアット。カウント2。
 交代したエドワーズが場外のCCにスライディング・キック。
 ヒーローにチョップを打ち込んでいく。
 パンチを連打。
 ロープに振ろうとする。
 振り返されるも蹴りをかわし蹴り。
 タイガー・スープレックスを狙う。
 防がれるも延髄切り。
 タイガー・スープレックス。
 コーナーにもたれたヒーローにフライング・エルボー。
 反対コーナーへ。
 ヒーローが追いエルボー。
 ロープに走る。
 リチャーズが入って追いクローズラインで落とす。
 ロープに走る。
 CCが入って追いビッグ・ブーツで出す。
 ロープに走る。
 エドワーズが追ってクローズラインで出す。
 エドワーズがヒーローにスーパー・キック。
 ローリング・エルボーを狙った所でもう1発。
 バック・ドロップ。カウント2。
 2人でヒーローをロープに振りショルダー・スルーを狙う。
 ヒーローはリチャーズの頭部を踏みぬきエドワーズにローリング・エルボー。
 リチャーズにローリング・エルボー。
 エドワーズをカバー。カウント2。
 CCが持ち上げて下ろしてエドワーズの後頭部にヒーローがエルボー。
 CCがアッパーカート。
 カバーするもリチャーズがカット。
 CCがリチャーズを落とし突進するもかわされ柵に激突。
 ヒーローがエドワーズを起こす。
 腕を持つと首筋にエルボー。
 ロープに走る。
 エドワーズが打ち上げリチャーズ蹴り。
 スーパー・キック+ジャーマン+ジャックナイフ。
 CCがカット。
 CCを落とすとエドワーズが肩車。
 ヒーローは逃れるとコーナー上のリチャーズにエルボー。
 エドワーズも殴り倒す。
 リチャーズがクラバート・カッターを狙う。
 エドワーズが捕まえパワー・ボムの体勢。
 バック・クラッカーと合体させる。
 カウント2で返されるなりエドワーズがハーフ・ボストン・クラブ。
 ヒーローがロープを掴む。
 エドワーズがヒーローに2K1ボムを狙う。
 ヒーローは逃れるとニー。
 ローリング・ビッグ・ブーツ。カウント2。
 デス・ブロー。カウントは2。
 場外でCCがリチャーズにスリーパー。
 ヒーローはエルボー・パッドを外すと頭部を踏みぬきローリング・エルボーへ。
 エドワーズがインサイド・クレイドル。カウント2。
 ヒーローがロープにやろうとする。
 エドワーズが外して丸め込み。
 ヒーローはカウント2で返すとローリング・エルボー。
 2発目。
 3発目。
 カバーしカウント3!
 KOWの防衛!

試合結果

@ケニー・キングvs.アダム・コール
Aコルト・カバナvs.マイク・ベネット
Bクリストファー・ダニエルズvs.アンディ・リッジ
Cケビン・スティーン、スティーブ・コリノvs.ブリスコ・ブラザーズ
D4コーナー・マッチ:エル・ジェネリコvs.リェット・タイタスvs.グリズリー・レッドウッドvs.リッキー・レイヤース
Eカイル・オライリーvs.TJパーキンス
Fロデリック・ストロングvs.ソンジェイ・ダット
Gタッグ王座戦:キングス・オブ・レスリング(ch)vs.アメリカン・ウルヴス