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SMV:Transfusion:Thumbtack Jack in the United States Disc Oneの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約1時間55分です。

@1回戦、4コーナーズ・オブ・ファン・ドッグ・カラー・マッチ:ジョン・モクスリーvs.サムタック・ジャック(CZW TOD:RW 10/25/09)
 4つのファンはネズミ捕り、ホッチキス、レゴ・・・
 最後は手錠かな、とにかく凶器自体は弱いのですが
 TJのダメージ以上の流血っぷりと
 モクスリーのリアクション芸が素晴らし過ぎます。
 2人の高いオリジナリティーがしっかり絡んだ内容で
 この日の中で一番好きな試合になりました。
 ブーイングが飛んでましたがフィニッシュは見事でしたよ。
 中々良い試合。
 (執筆日:11/26/09)

A準決勝、UVU王座戦、トランシルバニア・デス・マッチ:サミ・カリハン(ch)vs.サムタック・ジャック(CZW TOD:RW 10/25/09)
 カリハンはこの試合でも容赦の無い打撃を見せています。
 CODの重み、責任を感じているのでしょうね。
 しかし試合はいまいち。
 形式は画鋲入りコフィンに入れて蓋を閉じられたら負け、というゲーム的ルールで
 フィニッシュもAで何本も見せた針1本で行っています。
 悪くない試合です。
 (執筆日:11/26/09)

B決勝、UVU王座戦、ハウス・オブ・ペイン:サムタック・ジャック(ch)vs.MASADA(CZW TOD:RW 10/25/09)
 これまでの形式で使われた凶器、場外のステージを経て
 シンダー・ブロックへの技、竹串対針の刺し合い、
 そしてTJのみならずMASADAも注射器貫通を受ける。
 オール・イン・パックで内容量は多く、
 また認める訳ではないが注射器貫通も
 ボストン・クラブと絡める事で単なるサドマゾ・スポットではなく
 ギブ・アップに追い込む、という側面を加えている。
 しかし彼らなりにデス・マッチというジャンルと戦っているとはいえ
 このTJvs.MASADAの問題はあからさまな構築の暗喩なんかで、
 時間勝負、尽きることの無いカウント2返しで盛り上げている事ですね。
 デス・マッチ・ファイターが打算で動いてはいけません。
 デス・マッチはもっとピュアで良い。
 歯車は”やられたらやり返す”の理だけで良いのです。
 素晴らしい決勝ながらこの試合は濁っている。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:11/26/09)

CUVU王座戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー:サムタック・ジャック(ch)vs.ニック・ゲイジ(CZW CoD 12/12/09)
 ゲイジはヒール・モードをアピールする程ヒールの意味がないし
 有刺鉄線の使い方は余り絵になっておらず構築は粗めですが
 ゲイジは気合が入っており2人共容赦ないハード・スポットを繰り広げます。
 これには両者シャツを着けたまま、という状態も関係ないと思わせます。
 画鋲、コンクリート・ブロックと凶器を使っていく中で
 世代対決アングルが浮き上がり、ゲイジが高い壁としての立ちふさがります。
 今更な気がするし、気合の入ったゲイジでも対等な気がしますが
 観客は異常な程熱狂していました。
 その後有刺鉄線冠のスポットでゲイジの血が止まらなくなるアクシデントが起こります。
 ここでレフェリーがタオルを要求した仕草がレフェリー・ストップと間違われてゴングが鳴ってしまうミスがあり、
 雰囲気が崩れるかと思われましたが、ゲイジが素晴らしい覚悟を見せました。
 このデス・マッチを最後までやりきってやる、という強い意志は
 普段の不満屋キャラとは違う、素のデス・マッチ・ファイターとしての姿が感じられました。
 ゲイジのキャリアの中で最もエモーショナルな瞬間です。
 ただ終盤がいつものTJの構築なんですよねぇ。
 下手な四天王プロレス Deathmatch Ver.という感じ。
 オープニングではなくメインと考えてもやりすぎだし、
 試合時間を削っても派手にフィニッシュすべきだと思います。
 好勝負に少し届かず。
 試合後ベイリーが現れTJを襲撃するというサプライズ。
 (執筆日:3/3/10)

Dペイン・イン・ザ・グラス・デス・マッチ:ドレイク・ヤンガーvs.サムタック・ジャック(wXw 3/3/10)
 US興行とあってCZWと同じく蛍光灯は禁止。
 そこでカーペット・ストラップでスタートです。
 カーペット・ストラップとはいえ
 スピードをつけて思いっきり振るので掴みとしてはOK。
 場外のガラス上にTJの血がぽたぽたと落ちるシーンは
 前振りとしても最後の絵作りとしても重要な役割を果たしている。
 コーナーに逆さつりにした上でガラスを前に置きクロス・ボディで割る、
 そんな壮絶なガラス・スポットを見せていきます。
 この形式はガラス・スポットが4発程度しかできないのが構成上の問題となる訳だけれども
 そこは流石ヤンガーとTJで椅子を使って
 ガラス・スポットで覚めやらぬ熱を冷まさないようにしています。
 終盤も米独のデス・マッチ・エース対決として描き盛り上がりました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:2/25/12)

Eベアフット・サムタックス&ニードルズ:JCベイリーvs.サムタック・ジャック(CZW 3/13/10)
 この形式、いつも画鋲は木製の器に入れますが
 今回はただダンボールを敷いただけ。
 何をケチっているんでしょう。
 このせいで移動させられず早々に画鋲が足に刺さり、ばら撒かれます。
 足狙いに拘っている割にそれで心根を折ろうとする意図、
 フィニッシュへと持っていく意図がありません。
 そのためにリアルな痛みがあるにも関わらず
 まるでコミカル・マッチかのような試合展開、しょぼい攻防になってます。
 喉に注射器を打ってスタナーなんて危険な物もありましたが、そのかいもない。
 悪くない試合程度。
 試合後ハイドが、デス・マッチからの引退を表明しているTJの貢献を称える。
 (執筆日:4/27/10)

Fサミ・キャリハンvs.サムタック・ジャック(IWA-EC 3/17/10)

総評
 TJがこの短期間で大きな即席を残したことが実感できる内容。
 一方で参戦はデス・マッチ・トーナメントに集中しているので
 既にファンの方はほとんど持っているかもしれませんね。
 初見の人にはお買い得だけどいきなりハイド戦とか見せたくはないですね。個人的に。
 (執筆日:2/25/12)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@1回戦、4コーナーズ・オブ・ファン・ドッグ・カラー・マッチ:ジョン・モクスリーvs.サムタック・ジャック(CZW TOD:RW 10/25/09)
A準決勝、UVU王座戦、トランシルバニア・デス・マッチ:サミ・カリハン(ch)vs.サムタック・ジャック(新チャンピオン!)(CZW TOD:RW 10/25/09)
B決勝、UVU王座戦、ハウス・オブ・ペイン:サムタック・ジャック(ch)(優勝!)vs.MASADA(CZW TOD:RW 10/25/09)
CUVU王座戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー:サムタック・ジャック(ch)vs.ニック・ゲイジ(CZW CoD 12/12/09)
Dペイン・イン・ザ・グラス・デス・マッチ:ドレイク・ヤンガーvs.サムタック・ジャック(wXw 3/3/10)
Eベアフット・サムタックス&ニードルズ:JCベイリーvs.サムタック・ジャック(CZW 3/13/10)
Fサミ・キャリハンvs.サムタック・ジャック(IWA-EC 3/17/10)