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SMV:"Lightning Strikes Volume 2: The Mike Quackenbush Story" Disc Threeの分析


名勝負 なし
好勝負 1回戦:ブライアン・ダニエルソンvs.マイク・クァッケンブッシュ(WXW 16 Carat D1 3/7/08)

ワールド・オブ・スポーツ・マッチ:マイク・クァッケンブッシュvs.ジョニー・セイント(WXW 16 Carat D2 3/8/08)

ワールド・オブ・スポーツ・ルール:マイク・クァッケンブッシュvs.ジョニー・セイント(Chikara TWGP N1 11/8/08)

@マイク・クァッケンブッシュvs.雷神明(Chikara 8/18/07)
Aティム・ドンストvs.マイク・クァッケンブッシュ(Chikara 9/22/07)
 レスリングvs.ジャベという感じで意外にテクニカルな内容に。
 もっとじっくり一極攻めをやって
 時間を延ばしても良かったかもしれませんね。
 まあまあ良い試合です。

Bマイク・クァッケンブッシュvs.しばてん(みちのくプロレス 10/12/07)
 変なキャラに慣れているはずのクァック。
 しかし目の前の河童に対して特にリアクションする事なく
 自分がどんな動きが出来るのかその紹介に務めます。
 クァックのお披露目の色合いが強いものの
 しばてんも引きずり込むような形の丸め込みで自己主張している。
 このカードならこのカードでじっくりやっても面白かったかも。
 平均レベル。

C3回戦:マイク・クァッケンブッシュ、スカイデ、シェイン・ストー ムvs.チーム・メキシコ(リンセ・ドラ ド、エル・パンテラ、インコグニト) (Chikara KoT N3 3/2/08)
 定型として最初に行われる1対1のグラウンド・レスリングですが
 この試合はそれに半分以上の時間を割き
 思いっきりジャべ・アクションを披露しました。
 見たこと無いような技もありましたし良かったですよ。
 本来リズムを作るための物なので
 単純な右肩上がりといっても良い構築の中では完全に活かされたとは言えませんけどね。 
 じっくり見せるにはジャベの中でもまた別の要素が求められます。
 その後ペースを上げると一進一退の攻防を経て
 予期せぬメヒコ組みの勝利へと導きました。
 中々良い試合です。

D1回戦:ブライアン・ダニエルソンvs.マイク・クァッケンブッシュ(WXW 16 Carat D1 3/7/08)
 世界最高峰のレスリング・テクを持つ両者の対決。
 試合はクァックの脚攻めvs.アメドラの腕攻め、という一極攻め対決に。
 そのせいで技術と技術の真っ向からのぶつかり合いは
 短めで終わってしまいましたが
 腕が痛めばロープに振る事もできない、
 必殺のサブミッションの決め合いも無し、と
 サイコロジーの徹底で素晴らしい試合に仕上げてきました。
 文句なしに好勝負。

Eワールド・オブ・スポーツ・マッチ:マイク・クァッケンブッシュvs.ジョニー・セイント(WXW 16 Carat D2 3/8/08)
 今でもイギリスはプロレス人気の高い国ですが
 団体・レスラーに関しては廃れていて
 伝統の英国スタイルを引継ぎし者はほとんどいません。
 そんな現状に危惧を抱いたのか
 12年前に引退(みちのくプロレスにて)していたジョニー・セイントが奇跡のカム・バック。
 さてこのジョニー・セイントなる人物はいかなるレスラーか。
 60、70年代、イギリスのワールド・オブ・スポーツ(J-Sportsみたいなものですね)の
 レスリング番組を中心に活躍し
 その天才的なレスリング・テクで何度もライト級王座についた人物です。
 そう、もうお気づきですね。
 セイントは65歳にもなるおじいちゃんです。
 そんな老人に何ができるのかと思われるかもしれませんが
英国の伝統スタイルはひたすらサブミッションをかけあう様式ですし
 魔術師の異名を持つ男は伊達じゃありません。
 ゴングが鳴れば奇術師クァック、これは私が勝手に言ってるだけですが、
 とレスリングという名の魔法の時間をもたらしてくれます。
 単純なリスト・ロックにしてもこう返すか、今度はそう返してくるか、と
 予想もつかない切り返しを見せます。
 まさに両者ともマスター・オブ・サウザント・ホールドと呼ぶにふさわしい。
 コーナー上から飛ぶ(not飛び技)、ロープに振るという行為が
 ハイエスト・スポットとして成立するような一戦が
 現代において実現するとは思いもしませんでした。
 ぎりぎり好勝負。
 今回のトーナメントにおける最大の収穫です。
 This is Wrestling!

Fマイク・クァッケンブッシュ、シェイン・ストームvs.オシリアン・ポータル(5/24/08)

Gマイク・クァッケンブッシュvs.シェイン・ストーム(Chikara 7/13/08)
 STIGMA変身前なんでしょうね、
 クァックが柄にも無くチョップで突っかかっていくと
 エプロンでの技など激しい攻防が披露されます。
 それに加えてストームが良い脚攻めを行う内容です。
 新鮮な一方そういう見せ方は普段していないので改善の余地はまだまだありますね。
 またクァックがCHIKARAスペシャルを決めてタップさせるも
 離さずにDQを食らうというフィニッシュは
 どちらがヒール・ターンする選手か分かりませんね。
 まあまあ良い試合。

Hワールド・オブ・スポーツ・ルール:マイク・クァッケンブッシュvs.ジョニー・セイント(Chikara TWGP N1 11/8/08)
 現代に英国レスリングの栄光を蘇らせる魔法のカード。
 技術とプロレス表現が見事に融合したレスリングは面白い。
 前回手を合わせた事で攻防、試合構築共に磨きがかかった
 そのラプソディーはまさに芸術品と言えます。
 唯一残念だったのはその結末。
 クライマックスへの流れでセイントがニー・クラッシャーを決めるのですが
 これでセイントが脚を痛めダウンカウントで決着がついてしまうんですね。
 勿体無かったなぁ。
 試合後に約束していたけれど是非とも第3戦をお願いしたい。
 ぎりぎり好勝負。

DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@マイク・クァッケンブッシュvs.雷神明(Chikara 8/18/07)
Aティム・ドンストvs.マイク・クァッケンブッシュ(Chikara 9/22/07)
Bマイク・クァッケンブッシュvs.しばてん(みちのくプロレス 10/12/07)
C3回戦:マイク・クァッケンブッシュ、スカイデ、シェイン・ストー ムvs.チーム・メキシコ(リンセ・ドラド、エル・パンテラ、インコグニト) (Chikara KoT N3 3/2/08)
D1回戦:ブライアン・ダニエルソンvs.マイク・クァッケンブッシュ(WXW 16 Carat D1 3/7/08)
Eワールド・オブ・スポーツ・マッチ:マイク・クァッケンブッシュvs.ジョニー・セイント(WXW 16 Carat D2 3/8/08)
Fマイク・クァッケンブッシュ、シェイン・ストームvs.オシリアン・ポータル(5/24/08)
Gマイク・クァッケンブッシュvs.シェイン・ストーム(DQ)(Chikara 7/13/08)
Hワールド・オブ・スポーツ・ルール:マイク・クァッケンブッシュvs.ジョニー・セイント(Chikara TWGP N1 11/8/08)