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SMV:"Lightning" Mike Quackenbush Volume.2の分析


名勝負 なし
好勝負 1回戦:マイク・クァッケンブッシュvs.クリス・ヒーロー(IWA-MS Ted Petty Invitational Night One 9/17/04)

SMV製作のクァックのベスト版第2作。
1枚組み2時間。

1試合目−マイク・クァッケンブッシュvs.ジグソウ
 いきなりダイブしたくせに仕切り直すという意味のないことをしたりしますが
 グラウンドから入り一気に終盤へ。
 手短に終わらせてきました。
 平均的な試合。

2試合目−ライト・ウェイト王座戦:マイク・クァッケンブッシュ(ch)vs.オリエンタル(IPW)
 日米プロレスに合わせきれず下手な展開、間を見せる
 失敗ルチャ・レスラーの典型のようなオリエンタル。
 良くない試合。

3試合目−1回戦:マイク・クァッケンブッシュvs.クリス・ヒーロー(IWA-MS Ted Petty Invitational Night One 9/17/04)
 ゆったり、まったり、じっくりのチェーン・レスリングが
 独特の不思議な世界観を演出しています。
 これはフッディーニの生まれ変わり(私が勝手に言ってるだけですが)こと
 カッケンブッシュの真骨頂。
 まさに奇術師。
 ヒーローも上手いことついていってます。
 ほとんど終盤らしい終盤がないのが欠点ですが
 素晴らしい試合でした。
 インディの奥深さを再度実感した試合です。
 これは実際に見ないと伝わらないと思います。
 思わぬ掘り出し物の試合でした。
 ぎりぎり好勝負。

4試合目−マイク・クァッケンブッシュvs.B-Boy  
 B-Boyが余りにも早く自身の脚を弱点化すると
 その後もらしくない腕攻めを披露。
 ハード・ヒッティングとかストレートに攻めてくる相手でないと
 B-Boyは合わないみたい。
 スイングせず少し悪い試合。

5試合目−2回戦:マイク・クァッケンブッシュvs.ネイト・ウェブ(IWA-MS Ted Petty Invitational Night Two 9/18/04)
 格が一回りも二回りも違い底知れないものがあります。
 カッケンブッシュの一人舞台ではありますが、
 中々良い試合です。
 カッケンブッシュは本当に素晴らしい。
 そのチェーン・レスリング技術はもちろんのこと
 場外ダイブの後老人が座るのを手伝うシーンなんて
 そこいらのレスラーにはできない気配りです。
 良い試合。

6試合目−マイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、グラン・アクマvs.ワイルド・カーズ、ハロウィックド(WXW Broken Rulz IV 8/21/04)
 いつも通り1対1の断続的なシングルから入ったり
 Chikaraは冗長な試合が多い。
 今回は37分に及ぶ試合。
 アブナミドル・ストレッチ時の手をつないでの協力に観客まで参加させたりと
 観客との一体感はChikaraならでは。
 また全員が絡むムーブが要所要所にあり
 Chikaraにしてはダレず全体的な構成もよし。
 Chikara6人タッグの最高峰ながら好勝負には少し届かない。

7試合目−準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.マイク・クァッケンブッシュ(IWA-MS Ted Petty Invitational Night Two 9/18/04)
 じっくりとしたグラウンドの攻防は見ごたえがあり面白いの一言。
 トーナメント準決勝ということで試合時間、内容共にややあっさりめだったのが残念です。
 中々良い試合。

総評。
 WXWの試合はChikara6人タッグの最高峰だけど
 クァックのベスト版にふさわしいかというとちょっと首を傾げます。
 他の良い試合は全てTPI 04から。
 ということで結論。TPI 04を買いましょう。 
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Bクリス・ヒーローvs.マイク・カッケンブッシュ
  腕の取り合いを中心とした
  ゆったり、まったり、じっくりのチェーン・レスリング。
  徐々にアーム・ドラッグなどでスピードが上がっていく。
  場外へのショルダー・スルーなどを狙うも決まらず。
  ヒーローのバック・ブリーカーから
  またペースを落としてグラウンドに。
  クイックも織り交ぜていく。
  ヒーローがミサイル・キックにいくも自爆。
  カッケンブッシュがヒーローのミスをつき、すかさずサブミッション。
  カッケンブッシュがコーナー上へ。
  ヒーローが投げ捨てるもカッケンブッシュは上手く前転して回避。
  ヒーローが立て直す暇を与えずアーム・ロック・スープレックス。
  均衡していた流れがヒーローの方に傾く。
  カッケンブッシュも負けじとスインギングDDT、DDT決める。
  ヒーローはコブラ・クラッチ・スープレックスを決め流れを渡さない。
  カッケンブッシュがタイガー・ドライバーを狙う。
  ヒーローは持ち上げるとスパイン・バスター。
  更にパワー・ボムを狙う。
  カッケンブッシュは逃れると腕を取りロープで回転しようとする。
  ヒーローが捕らえパワー・ボムの体勢に。
  カッケンブッシュはヘッド・シザースに返すと同時に丸め込む。
  ヒーローが体勢を入れ替える。
  しかしカッケンブッシュが体勢を入れ替え1,2,3!
  2人は互いの健闘を称える。


Eマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、グラン・アクマvs.ワイルド・カーズ、ハロウィックド(WXW)
  ジグソウ対キングストン、ハロウィックド対アクマ、クアック対マルシアーノと
  仕切り直しを挟んで1対1のレスリング対決。
  クァックは絶好調で滑らかな動きから
  マルシアーノの両手足を決め動けなくしてアピール。
  6人入って数珠繋ぎのヘッド・ロック。
  そのままテクニコスがヒップ・トスを決め、ルードスは場外へ。
  テクニコスが同時にトペ・コンヒーロ。
  ジグソウがハロウィックドをアーム・ドラッグ連発からサマーソルト・ブランチャ。
  マルシアーノがアクマにアーム・ドラッグ連発からブランチャ。
  キングストンが線を引き入ってこれるかとクァックを挑発。
  クァックが超えると下がってまた線を引き場外まで。
  リングに戻ってもクァックが翻弄していく。
  キングストンがクァックにアブナミドル・ストレッチを決めるとハロウィックドが協力。
  今度はジグソウがキングストンにアブナミドル・ストレッチ。
  アクマと手をつなげると、そこから観客達とまで手をつないで強化。
  ジグソウが回り回ってのヘッド・シザースやフェイス・ウォッシュを決める。
  クァックとハロウィックドのスピード感あふれる攻防。
  ハロウィックドがクァックを落としダイブ。
  これで流れが変わる。
  キングストンがハードなチョップを披露したり連携技を見せる。
  テクニコスが反撃しこちらも連携技などを見せる。
  キングストンを孤立させる。
  アクマにエクスプロイダーを決め交代。
  一進一退の攻防。
  両者連続攻撃を狙うが最後まで決まらない。
  6人が入ってサブミッションを数珠繋ぎに決め合う。
  ルードスが同時にパワー・ボムを狙う。
  アクマだけがハリケーン・ラナに切り返す。カウント2。
  アクマがヨシタニックを決めるもカウントは2!
  キングストンがエクスプロイダーからサブミッション。ジグソウがカット。
  マルシアーノがジグソウに襲い掛かり投げ技連発。
  ジグソウはコーナー上のマルシアーノにハリケーン・ラナを決めると
  コークスクリュー・ムーンサルト。ハロウィックドがカット。
  クァックがハロウィックドにフェイス・バスターを決めカバー。カウント2。
  ワイルド・カーズがジグソウをコーナーに押し込む。
  ハロウィックドはコーナー上からジグソウを締め上げる。
  クァック、アクマはワイルド・カーズの上に飛び乗るとハロウィックドにダブル・ヒップ・トス。
  アクマが場外にダイブしヘッド・シザースを決めてカットが入らないようにする。
  クァックはコーナー上のハロウィックドを落とすとクロス・レッグ・ツームストンで1,2,3!


F準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.マイク・カッケンブッシュ
  カッケンブッシュが握手を求めるもダニエルソンは応じない。
  グラウンド勝負になる。
  ダニエルソンがサーフボード・ストレッチを狙うも
  カッケンブッシュは脚力で立ち上がり逃れる。
  ダニエルソンは場外で間を置く。
  ダニエルソンは力比べに勝つも油断してしまう。
  カッケンブッシュは隙を突きサーフボード・ストレッチ。
  ダニエルソンはエルボーで逃れるとお返しの脚攻め。
  カッケンブッシュが逃れたところで仕切りなおし。
  カッケンブッシュが腕を取る。
  ダニエルソンはエア・プレイン・スピンの体勢に持ち込む。
  カッケンブッシュはすぐにアーム・ドラッグに返し逃れると
  スピードを上げ攻めていく。
  ダニエルソンはドロップ・キックを決めクァックの動きを止める。
  ダニエルソンがクァックを甚振っていく。
  そしてダイビング゙・ヘッド・バッドに行くも避けられ自爆。
  カッケンブッシュは張り手連発からブルドッグ。
  頭部へのドロップ・キック、フェイス・バスターと攻めていくがカウント2止まり。
  ならばと掟破りのキャトル・ミューティレーション!
  ダニエルソンはロープに脚をかける。
  カッケンブッシュはスワントーン・ボムへ!
  ダニエルソンは避けると、着地したカッケンブッシュにエア・プレイン・スピン!
  逆回転もさせた後はジャイアント・スイング。
  そしてキャトル・ミューティレーション!
  カッケンブッシュはタップを拒否。
  しかしダニエルソンが丸め込みに切り返し1,2,3!
  観客はカッケンブッシュにも拍手を送る。
  カッケンブッシュは観客に感謝の言葉を贈る。

試合結果

@マイク・クァッケンブッシュvs.ジグソウ
Aライト・ウェイト王座戦:マイク・クァッケンブッシュ(ch)vs.オリエンタル(新チャンピオン!)(IPW)
B1回戦:マイク・クァッケンブッシュvs.クリス・ヒーロー(IWA-MS Ted Petty Invitational Night One 9/17/04)
Cマイク・クァッケンブッシュvs.B-Boy  
D2回戦:マイク・クァッケンブッシュvs.ネイト・ウェブ(IWA-MS Ted Petty Invitational Night Two 9/18/04)
Eマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、グラン・アクマvs.ワイルド・カーズ、ハロウィックド(WXW Broken Rulz IV 8/21/04)
F準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.マイク・クァッケンブッシュ(IWA-MS Ted Petty Invitational Night Two 9/18/04)