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SMV:AXP(Aeriel Express) Best of Vol.1の分析


名勝負 エアリアル・エクスプレスvs.スーパー・ドラゴン、TARO(Rev Pro 4/12/03)
好勝負 なし

ビデオです。
約3時間。

@エアリアル・エクスプレスvs.バラード・ブラザーズ(PWG 7/26/03)
 前半は動きが崩れたり待ちが出たりして
 完成度の低さを露呈しましたがやっている事は悪くないし
 後半もやや羅列気味ながら連携技の応酬で盛り上げました。
 平均より少し上。

Aエアリアル・エクスプレスvs.ハバナ・ピットブルズ(PWG 12/13/03)
 均衡した力の鬩ぎ合いは魅力的だが
 主導権を握る前に同時ダイブを使ってしまったのは問題あり。
 その後もやや地味なだけ、雑な部分も見えます。
 平均レベル。
 
Bタッグ王座戦:ロス・ルチャス(ch)vs.エアリアル・エクスプレス(AWS 10/25/03)
 様々な体勢からルチャ・ムーブを見せて掴むと
 そこから多彩な連携とハードな技で盛り上げました。
 技に頼りがちな面がある事は否めませんが上出来でしょう。
 平均的な良試合。  

Cスコーピオ・スカイvs.クイックシルバー(Rev Pro 9/20/03)
 タッグ・パートナー同士とあって互角の立場から攻め合いを見せます。
 ハードな技の中に意表をつく形で上手く腕攻めを取り込めていますが
 クライマックスへの盛り上げに今ひとつ課題がありますね。
 平均的な良試合。

Dエアリアル・エクスプレスvs.スーパー・ドラゴン、TARO(Rev Pro 4/12/03)
 まず単純な事なんだけど4人共異常に気合が入っている。
 TAROは妙に高いテンションでコミカル系な相貌から受ける奇異なイメージを高めているし、
 スパドラは一発一発が重くて容赦ない虐待っぷりは思わず声を上げてしまう程の輝きを放っている。
 AXPは今回の特集で意外に安定感が無い事が発覚したのだけど一番の仕事をしました。
 試合はスパドラとスカイが遺恨を上手く均衡させて表現した攻防で
 最初から充実した空間を生み出します。
 連携技やインパクトのある技を早い段階から編みこんだ後
 スパドラが独自スポットから相手の孤立へと動かします。
 今回の試合のストーリー・ラインとして
 スパドラが永遠のライバル、TAROに乱暴に接する、というのがあって
 (例えばタッチした後リングに投げ込んだりするのだけど)
 只でさえハード且つ細かい所にも気を配っているのに
 対象が相手2人に味方1人が加わると暴虐度五割り増し。
 まさに暴虐神と言うべきキャラクターの魅力が爆発です。
 4人共その流れ、タッグ全体像の位置づけに求められている動きをして盛り上がる中で
 更なるブーストとなったのが上記ストーリーの結末。
 度重なる苛めに耐えかね、TAROがキレてスパドラにダイブをぶちかますんですね。
 ここからはスパドラvs.TAROvs.AXPの様相で進みます。
 3ウェイ・ムーブも含めてOh My Godな打ち合いを見せました。
 TAROが「スパドラが負ければいい」と考えを変えてAXPを助け、上手く締めたけれども
 この仕掛けを利用すればTAROXスパドラの
 四天王プロレスの過剰な部分を解消できるはずで
 もしTAROが「最後まで1人でも勝ちに行く」という姿勢を貫いたなら
 5スター・マッチも狙えたのではないでしょうか。
 文句なしに名勝負、4人全員にとって生涯#1の試合です。

Eエアリアル・エクスプレスvs.エンジェル、シャーク・ボーイ(XPW 3/1/03)
 ゲイ・ギミックのエンジェルにキスされるためでしょうか
 スカイのマスクが口の開いているVerになっていますね。
 これはレアなシーンです。
 しかしそれだけ。
 色物のタッグに簡単にAXPが負けてしまいます。
 悪い試合。

F(レフェリー:TARO):エアリアル・エクスプレスvs.スーパー・ドラゴン、ミスター・エキサイトメント(Rev Pro 9/13/03)
 TAROがレフェリーを務める中最初の絡みで
 エキサイトメント、シルバーが一定の物を見せ
 スパドラとスカイが崩れながらも非常に意識の高い攻防を見せた時、これはいけると思いました。
 実際中盤はもスパドラが定番の捕まえでしっかり作りましたからね。
 しかし終盤。
 エキサイトメントが空気を読めず使えないものだから
 怒涛の技で攻めることも、控えを排除して形を作る事もできず
 だらだらと中盤っぽい打ち合いを続ける羽目になっています。
 前半で注意を聞かないスパドラとTAROの関係が悪くなりかけて
 最後にTAROとスパドラの絡みがあると思いきや無かった事にされてましたしね。
 平均的な良試合。
   
Gエアリアル・エクスプレスvs.スーパー・ドラゴン、エクスカリバー(CZW 11/19/04)
 このDVDの他の試合より1年後という事を考えると
 完成度の高い試合が見られるはず。
 確かに動きはしっかりしていましたが
 AXPの連携も、スパドラの支配も控えめ。
 アウェイのCZWという意識もあるのでしょうが
 もっと上を目指せるだろう、と思わされる内容です。
 また安易に脳天技を使って盛り上げているのも残念。
 まあまあ良い試合です。

Hエアリアル・エクスプレスvs.ジャルディ・フランツ、ボビー・クアンス(XPW 2/28/03)
 まだマスクを被っているクアンス、フランツですが
 デビュー仕立てかと思う程たどたどしい試合運びです。
 そしてEと同じくAXPの扱いが低いです。
 悪い試合。

Iエアリアル・エクスプレスvs.エンジェル、ミスター・エキサイトメント(Rev Pro 5/10/03)
 ホームのRev-Proならと思いましたが
 またしてもエンジェルとエキサイトメントという格下に
 終盤まで好き勝手を許し、いまいちな内容になっています。
 しかも最後はダイブ後スタッフが集まってきて騒然となり
 微妙な形で終わったので何らかのアクシデントが起こってしまったようです。
 悪い試合。

Jエアリアル・エクスプレスvs.メヒコズ・モースト・ウォンティッド(Rev Pro 7/19/03)
 入場してきたMMWにダブル・ダイブを仕掛けると
 そのまま突っ走って見せ場を披露して行き4分ほど。
 MMWがAMWの名前をパクっている割りに
 只の太り気味なレスラーなのでこの時間設定で頑張ろうとしたのは正解。
 しかしここでもまたAXPが負けるとは・・・。
 悪くない試合。
  
総評
 大一番とそこいらのカードとの落差がちょっと大きいですね。
 そしてDはあくまで奇跡的な試合であって他に比類する物はありませんでした。
 DはDVD化されているのでこのビデオの価値は余り無いかな。
 (執筆日:7/1/09)。
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Dスーパー・ドラゴン、TAROvs.エアリアル・エクスプレス(スコーピオ・スカイ、クイックシルバー)(4/12/03)
  スパドラがシルバーの胸を突くもTAROが抑えて
  TARO対シルバーで試合開始。
  TAROが軽くあしらいスカイを指名。
  出てきたスカイを体当たりで落とす。
  戻ってきたスカイはスパドラを指名。
  スパドラが組み合ったフォア・アームズ。
  スカイがトライアングル・チョークを狙う。
  逃げられるやロール・アップへ。
  スパドラが丸め込み返す。
  スカイはカウント2で返すとダブル・ストンプ。
  スパドラは張り手を叩き込むと本家のダブル・ストンプ。
  カバーするもカウント2。
  ラリアットと見せかけ延髄切り。
  スパドラはTAROにタッチするとリングに投げ入れ攻撃しろと指示。
  スカイがロシアン・レッグ・スイープを決め交代。
  TAROに連係攻撃を決める。
  スパドラが入ってきてスカイにラリアット。
  シルバーにもラリアットを狙う。
  避けられるもTAROがネック・ブリーカー・ドロップを決める。
  スパドラはTAROを自陣まで無理矢理引っ張ってくると交代しシルバーにSTF。
  ダウンしたシルバーを起こしてチョップにフォア・アームズ。
  交代したTAROも腕立てからドロップ・キック。
  セントーンを決めカバー。カウント2。
  スパドラが入ってきてTAROを突き飛ばすと、こうするんだとセントーンを見せる。
  TAROがカバーするもカウント2。
  スパドラはシルバーの上半身のコスチュームをずらすとチョップ。
  バック・ブリーカー+ダイビング・ダブル・ストンプの合体技も決める。
  カバーするもカウントは2。
  シルバーはTAROをヘッド・シザースで落とすとダイブを狙う。
  スパドラが妨害。
  交代したスパドラはスカイに見せつけるように首4の字。
  シルバーが打撃を打ち返す。
  スパドラがローリング・ラリアットへ。
  避けられるも返し刀でラリアット。
  カバーするもカウント2。
  交代したTAROがネック・ブリーカーを狙う。
  シルバーがリバースDDTに返す。
  すぐに交代したスパドラがシルバーを交代させない。
  それでもシルバーはスパドラにスパイン・バスターを決め交代。
  スカイは勢い良く攻め2人を落とすとシルバーと共にダイブ。
  TAROをリングに戻すとスカイが雪崩式ハリケーン・ラナを狙うべくコーナーに走る。
  TAROは蹴りつけるとハリケーン・ラナを狙って飛びつく。
  スカイが耐えた所でシルバーがドロップ・キックで援護。
  シルバーに投げ渡す。
  ハリケーン・ラナに返されかけるも耐えてドロップ・キック+パワー・ボム。
  1,2,スパドラがカット。
  スカイがスパドラに雪崩式ハリケーン・ラナを狙う。
  スパドラが耐えた所でTAROがドロップ・キック。
  続けてスパドラがミサイル・キック。
  TAROがカバーするもスカイの脚がロープにかかる。
  スカイがドロップ・キック。
  TAROが反動を利用してお返しのドロップ・キックで落とす。
  そこにシルバーがスプリングボード式ボディ・プレス。
  そこにスパドラがダイビング・ダブル・ストンプ。
  カバーに行くがカウントは2。
  ダイビング・セントーンもカウント2。
  変形ボストン・クラブ。
  体勢を変えたシルバーにダブル・アーム・スープレックスを狙う。
  シルバーがバック・スライドに返そうとする。
  スパドラは逃れると張り手。
  シルバーが不意を突いてフォア・アームズ。
  ふらついたスパドラをシルバーが捕らえネック・ブリーカー。
  TAROはシルバーに襲い掛かるとコーナーから飛びつきヘッド・シザースで落とす。
  スカイも落とすとダイブを狙うもスパドラが止める。
  よし、一緒に飛ぼうとロープに走るが次の瞬間
  スパドラがTAROの延髄にラリアット。
  そして1人で場外の2人にトペ・コンヒーロ。
  起き上がったTAROがコーナー上へ。
  狙いはシルバー、スカイと思いきやスパドラにトペ・アトミコ。
  TAROはスパドラをリングに戻すと叫んでいる。
  背後からスカイとシルバーが襲いかかりダブル・アーム・バー。
  そこから丸め込みへ。
  スパドラはTAROにダブル・ストンプを決めカット。
  全員ダウン。
  スパドラはTAROを起こし胸を突く。
  TAROは叫ぶとスパドラの股間を蹴り上げる。
  そこをシルバーが丸め込むもカウントは2。
  シルバーがTAROにスピン・キック。
  その背後からスパドラがスプリングボード式スピン・キック。
  そしてラリアットへ。
  シルバーの背後からスカイが飛んできてミサイル・キックでラリアットを打ち払う。
  TAROがスカイにトルネードDDT。
  カバーするもカウントは2。
  TAROがカラー・タイマーを押しスカイにネック・ブリーカー。
  もう1発。
  更に狙う。
  スカイが押し飛ばした所をシルバーがキャッチしバックを取る。
  シルバーのバックをスパドラが取り連鎖ジャーマン。
  シルバーに再びジャーマンを狙う。
  シルバーがリスト・ロックに返しスパドラに膝をつかせる。 
  そこにスカイがドロップ・キックを放つ。
  スパドラはシルバーを身代わりにするとスカイを殴り落とし
  シルバーにサイコ・ドライバー!
  カバーするも自らカウント2で止める。
  アーム・ロック・サイコ・ドライバーを決めるも自らかウント2で止める!
  雪崩式サイコ・ドライバーへ!
  TAROがシルバーを引き摺り下ろし妨害。
  そこにスカイがスパドラへドロップ・キック。
  雪崩式ハリケーン・ラナにつなげるもカウント2。
  延髄にミサイル・キックもカウント2。
  更にリスト・ロック+ドロップ・キックで1,2,3!
  エアリアル・エクスプレスの勝利!

試合結果

@エアリアル・エクスプレスvs.バラード・ブラザーズ(PWG 7/26/03)
Aエアリアル・エクスプレスvs.ハバナ・ピットブルズ(PWG 12/13/03)
Bタッグ王座戦:ロス・ルチャス(ch)vs.エアリアル・エクスプレス(新チャンピオン!)(AWS 10/25/03)
Cスコーピオ・スカイvs.クイックシルバー(15分時間切れ)(Rev Pro 9/20/03)
Dエアリアル・エクスプレスvs.スーパー・ドラゴン、TARO(Rev Pro 4/12/03)
Eエアリアル・エクスプレスvs.エンジェル、シャーク・ボーイ(XPW 3/1/03)
F(レフェリー:TARO):エアリアル・エクスプレスvs.スーパー・ドラゴン、ミスター・エキサイトメント(Rev Pro 9/13/03)
Gエアリアル・エクスプレスvs.スーパー・ドラゴン、エクスカリバー(CZW 11/19/04)
Hエアリアル・エクスプレスvs.ジャルディ・フランツ、ボビー・クアンス(XPW 2/28/03)
Iエアリアル・エクスプレスvs.エンジェル、ミスター・エキサイトメント(Rev Pro 5/10/03)
Jエアリアル・エクスプレスvs.メヒコズ・モースト・ウォンティッド(Rev Pro 7/19/03)