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Rf Video:Best of Sabu Vol.1の分析


名勝負 なし
好勝負 サブーvs.ライトニング・キッド(NWA Grandslam 4/17/93)

サブーvs.ジェリー・リン(NWA Grandslam 2 7/10/93)

DVD版がないのでVHSにて購入。
約2時間5分です。

@サブーvs.タズマニアック(ECW)
 Eastern時代から。
 拘束を解かれて観客席で椅子を投げまわっているサブーにタズが椅子を叩きつけるシーンからスタート。
 狂人vs.野人の迫力ある絡みでしたが
 リングに戻るとスローになって見劣りしましたね。
 テーブルもタズの重みで壊れてしまったし。
 平均より少し上。
 
AECW王座戦:シェイン・ダグラス(ch)vs.サブー(ECW 10/2/93)
 余りにも短時間で王座移動させたので呆気にとられます。
 悪い試合。
 サブーのデンジャラス・アライアンス入りや
 ダグラスによるサンドマン襲撃シーンが試合前に挿入されていた事を考えると
 試合後に一騒動あったのか?

Bサブーvs.ライトニング・キッド(NWA Grandslam 4/17/93)
 ライトニング・キッド、後の1-2-3-キッド、X-Pacですが、は
 DXメンバーというぐらいでレスラーとしてはいまいち印象に残っていませんが
 実はこの頃のインディーでリン、サブーらと共に
 スピード感溢れるハイ・フライングの攻防という魅力を輸入して
 プロレスラーと言えばヘビー級という認識を打ち破り
 ライト級の土壌を作った立役者だったのですよ。
 この部門に関しては日本に比べ10年遅れて開花した訳ですね。 
 そう考えると新日のスーパーJ級黄金時代と
 米インディーの充実も10年のずれがあり符号するのが中々興味深い。
 さて試合に話を戻しますが
 決して意思疎通は上手く取れていないし動きはメジャーで見せられるような物じゃないんです。
 しかし試合としてはそのジグザグなパズル・ピースが、危うさが
 93年とは考えられないハイ・フライングでもって
 ノン凶器にもかかわらずハードコアに集約、昇華したという所にこの試合の凄さがあります。
 だからこそノー・コンテストでも満足感を残しました。
 それらの意味で本家のタイガーマスクvs.ダイナマイト・キッド(4/21/83)の一戦が両者の頭の中にあったのかも知れませんね。
 93年という世代交代の波に揺れ動く不振の時にあって
 インディーで燦然と輝いた試合でした。
 ぎりぎり好勝負。

Cサブーvs.ジェリー・リン(NWA Grandslam 2 7/10/93)
 サブーの執拗なタックルという序盤の構築は面白いアイディア。
 ロープ・ワークを使うよりも薄いが素早く試合を積み上げていける。
 ピラミッドではなく塔のイメージですね。
 これをリンがレスリングではなくロープ・ブレイクによって応えているのも見逃せない。
 インディーという言葉の定義によっては
 最初の数え歌と言うべき組み合わせだけに理解し合えていますね。
 1度ミスをしてやり直したのとクライマックスが乱入フィニッシュ含め
 もう引き出しが無いように感じられたのはマイナスだが
 中盤以降の試合運びもまた面白かった。
 飛び技含めコーナーの攻防を繰り返し、
 いつものダイブがまだこないのか、いつ来るのか、と意表を裏切って注目させると
 目新しい攻防とMMA的アーム・バーを繰り出してくる。
 そしてお待ちかねのダイブを連続で披露し、
 もう終わったかなと思わせた所での前振りなしのテーブル葬。 
 素晴らしかったですね。
 サブーとリンが肉体よりも頭で勝負してくるとは思わなかったです。 
 ぎりぎり好勝負。

DWWAJrヘビー級王座戦:クリス・キャンディード(ch)vs.サブー
 まずはキャンディードのシンプルな立会いにのるから
 次は俺の好きなダイブ乱舞をやらせてくれよ、と
 打ち合わせした事が見え見えな程くっきり分かれた構築です。
 シンプル過ぎるきらいはあるもののとにかく盛り上がりました。
 ここからの一進一退の攻防が圧巻で
 反則フィニッシュは残念ながら素晴らしい内容でした。
 中々良い試合。

Eサブーvs.コナン(John Arezzi Show)
 只でさえカメラの視点が低くて見にくいのに
 最後は裏側の場外を使っています。
 ダイブしたと思ったらバキッ、という音が聞こえて初めて
 テーブルがあった事を知り
 その後にコナンがリングに入ってきてカウントアウトになったのを見て初めて
 さっきのダイブが自爆した事を知る。
 これはひどい。
 試合自体もたいした事なかったし悪い試合。

Fサブー、オリジナル・シークvs.ドクター・ルーサー、ハンニバル(FMW)
 サブーがハイ・フライング、シークがラフを見せます。
 ルーサー、ハンニバルに何もさせずに終了です。
 悪い試合。
 試合後サブーは何も無いテーブルにムーンサルトを繰り出し、シークは消火器を噴射する。

Gサブーvs.中牧昭二(FMW)
 サブーが一方的にハイ・フライングを出して終わり。
 悪い試合。

Hファイヤー・マッチ:サブー、オリジナル・シークvs.大仁田厚、ターザン後藤(FMW)
 ロープにつけた火が強しぎるという事で
 すぐにレスラーは場外に戦場を移します。
 そして消火活動に入るもリングに引火してしまい終わり・・・。
 珍場面です。
 
総評
 Grandslam,Glandslam 2を手に入れるのと
 比較対象になってしまうぐらいお得度は低め。
 只どちらにせよNWA時代のサブーは面白いですよ。
 (執筆日:6/27/09) 
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Bライトニング・キッドvs.サブー
  サブーはキッドの脚に飛びかかって倒すとチョーク。
  キッドに殴りかかる。
  キッドが殴り返しソバットを放つ。
  サブーは避けるとヘッド・ロック。
  キッドがロープに脚をかける。
  サブーがハーフ・ボストン・クラブ。
  ロープに振りクローズラインへ。
  キッドは避けるとレッグ・ラリアット。
  サブーが場外に出て間を置く。
  サブーが戻り殴りかかる。
  キッドは避けるとソバット。
  グラウンド・ヘッド・ロック。
  サブーはグラウンド・ヘッド・シザースに返す。
  エプロンからロープ越しに飛んでレッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  ロープ・ワークからキッドがドロップ・キック。
  エプロンに出たサブーをスーパー・キックで落とす。
  リングに戻すとコーナーへの攻撃へ。
  サブーは避けて自爆させるとショルダー・スルー。
  カバーしようと近づく。
  キッドは不意をついて蹴り上げると突進する。
  サブーはかわして落とすとトペ・コンヒーロ。
  更にアサイ・ムーンサルト。
  アルバノがキッドを鉄柱にぶつけると大流血。
  キッドが何とかエプロンに上がってくる。
  サブーは容赦なく場外へのサンセット・フリップ・パワー・ボム。
  リングに戻すとレッグ・ラリアット。
  アラビアン・プレスを決めるもわざとカバーを止める。
  コーナーからアラビアン・プレスをもう1発放つ。
  キッドは両膝を立てて防ぐと10カウント・パンチ。
  ロープを使って側頭部を蹴り飛ばすとコーナー上へ。
  サブーが捕らえ雪崩式ハリケーン・ラナ。
  もう1発狙う。
  キッドがロックを外すとサブーは脳天から落下。
  キッドがランニング・レッグ・ドロップからカバー。
  サブーがロープに脚をかける。
  キッドがブレーン・バスターからスワントーン・ボムへ。
  サブーは避けて自爆させるとコーナー上へ。
  キッドはドロップ・キックで落とすと三角跳びのブランチャ。
  更にダイビング・サイド・セントーンを決める。
  何とかリングに戻ってきたサブーにコーナーへのドロップ・キックを狙う。
  サブーはレフェリーを身代わりにするとレフェリーを殴りつけてダウンさせる。
  アルバノがリングに入り2人でキッドを殴りつける。
  セカンド・レフェリーも殴りつける。
  リンが助けに現れるとサブー、アルバノはキッドに椅子攻撃を食らわせてから退散する。
  サブーが再び姿を現すもそれぞれリン、アルバノがなだめる。


Cサブーvs.ジェリー・リン(NWA Grandslam 2 7/10/93)
  サブーがタックルで脚を取るも蹴飛ばされる。
  タックルで脚を取るとエルボー・ドロップ。
  カバーするもロープに脚をかけられる。
  ストンピングからハーフ・ボストン・クラブ。
  脚をリングに叩きつけレッグ・ロック。
  リンがレッグ・ロックに返しサブーがロープに逃れる。
  サブーがすぐ脚を取って倒しカバー。
  リンがロープを掴む。
  サブーはリンを殴りつけロープに振る。
  クローズラインへ。
  リンは避けるとドロップ・キック。
  サブーがタックルを決めるもリンがロープを掴む。
  ボディ・スラムを決めるとエプロンからロープ越しに飛んでレッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  腕を取る。
  リンは取り返すと脚を絡めて倒しアーム・バー。
  サブーがロープに逃げる。
  サブーは脚を取って倒すとレッグ・ロック。
  リンが殴りつけて逃れる。
  サブーが殴りつける。
  リンは殴り返すとロープに振ってクローズラインを狙う。
  サブーはロープを掴んで止まり自爆させるとボディ・プレス。カウント2。
  アーム・バーへ。
  リンがロックして耐える。
  諦めるとボディ・スラムからコーナー上へ。
  450°スプラッシュを狙う。
  リンは避けて自爆させるとボディ・スラム。
  ダイビング・セントーンを決めカバー。カウント2。
  コーナーで張り手。
  コーナーに振りドロップ・キック。
  カバーするもすぐにサブーの脚がロープにかかる。
  コーナーにのせる。
  スーパープレックスへ。
  サブーは後ろに着地するとバック・ドロップを狙う。
  リンが後ろに着地しジャーマン。カウント2。
  コーナーに振り突進。
  サブーはかわして自爆させるとエプロンからロープ越しに飛ぶもミス。
  再びエプロンからロープ越しに飛ぶとヘッド・シザースを決める。
  コーナーにのせると雪崩式ハリケーン・ラナへ。
  リンがロープを掴んで自爆させる。
  サンセット・フリップへ。
  サブーはカウント2で返すとストンピング。
  ボディ・スラムを決めるとエプロンに出る。
  ロープ越しに飛んでボディ・プレス。カウント2。
  アーム・バーを狙う。
  リンがロックして耐える。
  諦めて腕を取る。
  リンは起き上がるとロープに振りショルダー・スルーへ。
  サブーは着地すると蹴りつけ突進。
  リンは避けて場外に転落させるとエプロンに上ろうとしたサブーを蹴り落とす。
  トペ・スイシーダで追撃する。
  エプロンに振ってぶつけようとする。
  サブーは振り返してエプロンにぶつけるとアラビアン・プレス。
  更にアサイ・ムーンサルトを決める。
  リングに戻る。
  何とか起き上がってリングに戻ろうとしたリンにスライディング・キック。
  もう1発狙う。
  リンは避けると殴りつけテーブルにぶつける。
  テーブルの上でライガー・ボム。
  リンが何とかエプロンへ。
  近づいてきたリンを蹴りつけると背を通ってリングに戻る。
  ロープに走りクローズライン。
  ロープに振る。
  リンがフライング・バック・エルボーを決めカバー。
  サブーはカウント2で返すとストンピング。
  ボディ・スラムを決めるとコーナーを使ってアラビアン・プレス。
  もう1発狙う。
  リンは膝を立てて防ぐ。
  サブーがクローズラインへ。
  リンは避けると蹴りを入れフェイス・バスターを狙う。
  サブーが耐えて逆にフェイス・バスターを狙う。
  最後はリンが持ち上げフェイス・バスター。
  カバーするもカウント2。
  コーナーに振り突進。
  ショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地。
  気づいていないサブーにムーンサルトを決める。
  顔面に脚がもろに入る。
  リンがカバーするもカウント1。
  起こそうとする。
  サブーが腹にパンチを入れハリケーン・ラナ。カウント1。
  両者起き上がる。
  サブーがハリケーン・ラナを狙う。
  リンが受け流した結果ドロップ・キックのような形でレフェリーに誤爆。
  サブーのセコンドがリンにブーツ攻撃。
  もう1発。
  キャンディードが現れリンにダイビング・ボディ・プレス。
  サブーはレフェリーを起こすとリンにボディ・プレス。
  ロープを使ってアラビアン・プレス。
  1,2,3!でサブーの勝利!

試合結果

@サブーvs.タズマニアック(ECW)
AECW王座戦:シェイン・ダグラス(ch)vs.サブー(新チャンピオン!)(ECW 10/2/93)
Bサブーvs.ライトニング・キッド(ノー・コンテスト)(NWA Grandslam 4/17/93)
Cサブーvs.ジェリー・リン(NWA Grandslam 2 7/10/93)
DWWAJrヘビー級王座戦:クリス・キャンディード(ch)vs.サブー(DQ)
Eサブーvs.コナン(カウントアウト)(John Arezzi Show)
Fサブー、オリジナル・シークvs.ドクター・ルーサー、ハンニバル(FMW)
Gサブーvs.中牧昭二(FMW)
Hファイヤー・マッチ:サブー、オリジナル・シークvs.大仁田厚、ターザン後藤(ノー・コンテスト)(FMW)