TOPアメリカン・プロレスRf Video & SMV 個人物・特集 →Rf Video:Elks Lodge to the Extreme Vol.1

Rf Video:Elks Lodge to the Extreme Vol.1の分析


名勝負 なし
好勝負 ICW王座戦:ロウ・キー(ch)vs.エディ・ゲレロ(ICW 11/30/01)

Rf Videoのオリジナル作品。
DVD版がないのでVHSにて購入しました。
総時間は約3時間10分(最後の試合をいれなければ2時間50分)です。

@ サブーvs.アル・スノウ(USA-Pro 9/23/03)
 スノウはヘッドと共に登場。
 スノウが腕に狙いをつけた後観客席に戦場は移るのですが
 カメラマンが後を追わない上に画面が横になったりして
 一気に見る気が削がれました。
 その後はそれなりにECWらしいスポットを披露し
 最後はヘッドで〆。

AICW王座戦:ロウ・キー(ch)vs.エディ・ゲレロ(ICW 11/30/01)
 このVHSの目玉は当然このドリーム・マッチ。
 エディとインディ・トップ・レスラーの試合って意外に行われなかったので貴重です。
 (ROHやIWAと違ってベビーという所もファンには嬉しい)
 さてこの試合。
 まずはレスリングから始まりますが
 両者共にかなり気合入っていますよ。
 ロウ・キーからはエディという大物に対しての
 リスペクトと共に、迎え撃つ王者として気迫が、
 エディからはメジャーの意地と、ここから再出発だという決意が伝わってきます。
 (これがインディーにおける初仕事です。)
 その後はエディが伝統、基本、古典に立ち返り
 グラウンド・レスリングを基調に
 そこからどう動かして戻すかというスタイルで試合を構築。
 ロウ・キーもされるがままではなく
 良い動きを見せスパイスを利かせます。
 悪い点は無いし息もぴったり合っている。
 文句なしに好勝負。
  
B レイヴェンvs.サンドマン(USA-Pro 6/27/03)
 マイキーがレイヴェンに加勢したり
 レイヴェンの女子マネ、トリニティーが尻叩きにあったり
 ECWらしいのですが、どこか違う。
 そのスポットの使い方が駄目で正真正銘のぐだぐだ。
 ブッカーの力量の差が出たか?
 悪い試合。

C#1コンテンダーズ・マッチ:AJスタイルズvs.アメージング・レッド(USA-Pro 10/19/02)
 これが両者の初対決。
 続いてエグゼヴィアーとの王座戦があるので、
 (これはVol.2に収録)わずか9分。 
 両者の魅力が化学反応するには足りませんでしたが
 それぞれ力を出し切って
 攻防にも見るものがありました。
 平均的な良試合。

DICW王座戦:ロウ・キー(ch)vs.サブー(ICW 1/25/02)
 なぜかサブーの曲が
 女性シンガーによるポップスで全然合っていませんが
 このカードに会場は大盛り上がり。
 しかし試合はロウ・キーが例の如く
 下手なトペ・スイシーダを連続で墜落して
 (まさか自虐のサブーに対するリスペクト表現ではあるまい)
 試合構築も不調。
 サブーのワン・サイド・ゲームでしたが
 待っていたのはダブル・カウントアウトな上
 殴り合いながらフェード・アウトするなんていう最悪の結末で・・・
 期待外れの少し悪い試合。
 
Eサンドマンvs.アル・スノウ(USA-Pro 8/29/03)
 いつにもまして足取りが不確かなサンドマンを
 見事にキャリーしてみせるスノウの上手さが光る一戦。
 最後がややあっけないが
 平均より少し上。

FUS、エクストリーム王座戦:ホミサイド(ch)vs.スティーブ・コリノ(USA-Pro 1/17/03)
 コンパクトにそつなくまとめた数え歌。
 ラフ・ファイトの要素はほとんどありませんでしたが
 それは試合後の乱闘で補完。
 まあまあ良い試合でしたね。 

GUSA -Pro王座戦:サブー(ch)vs.ボールズ・マホニー(USA-Pro 1/17/03)
 最初から飛ばして
 RVD戦程とはいかないまでも
 マホニー相手に試合を作り上げていきます。
 終盤にはテーブル、ラダーも投入され、
 更にはマホニーの奥さんを釘で血祭りにするという暴挙まで。
 最後はマホニーの手下のダニエルズの乱入が絡みましたけど
 フィニッシュは説得力抜群だしマホニーなら仕方ない。
 まあまあ良い試合でした。

Hエディ・ゲレロvs.デボン・ストーム(USA-Pro 1/11/02)
 植物状態の振りをしてDDPを裏切り
 デイビット・フレアーとタッグ戦線で遊んでいた、
 そんな印象しかない元クロウ・バーなんかより
 ダニエルズとの試合を組めなんて不満たらたらでしたが・・・
 試合が始まってみると意外にできる。
 正確に言うなら脚を引っ張らない。
 もっと正確に言ってしまうとエディが上手いという所に帰着する訳ですが・・・。
 前半のレスリング、ロープ・ワークの攻防、場外戦は
 予想以上の出来で面白い。
 只後半ストームが攻める場面が増えると
 やはり少し単調で落ち込んでしまいましたね。
 しかし十分合格点を与えられる出来で良い試合でした。
 
Iレイヴェンvs.ジャスティン・クレディブル(USA-Pro 4/4/03)
 定番カードで安定していますが
 逆に言えばたいてい平均レベルに収まるという事で・・・。

J3ウェイ・ダンス:クリストファー・ダニエルズvs.ロウ・キーvs.エグゼヴィアー(USA-Pro 1/17/03)
 期待が高まる余り試合前にはROHチャントが起きるという場面も。
 さて試合は1人が攻め入るも3人目に襲われ
 主導権を握れないというのが基本で
 その合間に3ウェイ・ムーブを散りばめ
 共闘→仲間割れスポットを絡めるという感じ。
 色んな要素に手を出して
 どれもレベルが高くなっていない印象を受けますね。
 エグゼヴィアーもこの中では
 脚を引っ張り地味な展開に拍車をかけます。
 特にダニエルズが抜けてからは一気にトーン・ダウンしました。
 ある程度面白い攻防は見受けられるし良い試合だが期待外れ。
 
最後の試合はランダムにECWから収録される様子。
Kタッグ王座戦:ダッドリー・ボーイズ(ch)vs.トミー・ドリーマー、?(The Last Show at the Madhouse 8/26/99)
 WWF移籍が決まっているのにタッグ王座をこの日奪取してしまった
 ダッドリーズが喋る事、喋る事。
 自分達は最高のタッグ・チームだという事、
 このタッグ王座をWWFに持っていこうかとかドリーマーへの挑発。
 これだけなのに15分も。
 さて試合は・・・
 ドリーマーが勇気を出して1人で立ち向かい凶器で押していったものの
 流石に2人相手では敵わず絶体絶命。
 そこに現れたのは他ならぬレイヴェン。
 電光石火のDDTでダッドリーズからタッグ王座を奪ってしまった、というもの。
 完全にその仰天サプライズ一色を楽しむべき内容ですね。
 
総評
 3ウェイとかAJvs.レッドが並みの出来だったので
 エディvs.ロウ・キーの一点物という感じも。
 ちなみにその試合はRf Videoの
 Life in the Fast Lane DocumentaryというDVDに収録されています。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

AICW王座戦:ロウ・キー(ch)vs.エディ・ゲレロ(ICW 11/30/01)
  最初から力の入ったレスリング。
  ロープ・ワークからロウ・キーがアーム・ドラッグ。
  エディが場外に出て間を置く。
  力比べからロウ・キーが馬乗りに。
  エディがモンキー・フリップに切り返す。
  ロウ・キーが着地してモンキー・フリップ。
  エディも着地して相対する。
  エディが首投げからヘッド・ロック。
  ロウ・キーが起き上がってきた所でゴーリー・スペシャルに捕らえる。
  丸め込みに移行。
  ロウ・キーも丸め込み返していく。
  再びゴーリー・スペシャルに捕らえる。
  逃れられるもグラウンド・サブミッションに捕らえていく。
  ロウ・キーが延髄切り。
  チョップを浴びせクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  エディがロメロ・スペシャルを決める。
  ロウ・キーが膝を入れて逃れる。
  触発されたかエディが打撃を連発。
  すぐにまたグラウンド・サブミッションに戻る。
  バック・ドロップを決めカバー。カウント2。
  雪崩式ハリケーン・ラナもカウント2。
  ロウ・キーがエディを打ち上げてマットに叩きつける。
  蹴りを入れていき気合の一発を。
  エディが受け止めSTF。
  ロウ・キーがロープを掴む。
  ロウ・キーが振り返しスペース・ローリング延髄切り。
  カバーするもカウント2。
  ならばとキー・クラッシャーを狙う!
  エディが丸め込みに返す。
  カウント2で返されるや3アミーゴ。
  カバーするもカウント2。
  切り返し合ってロウ・キーがジャーマン。カウント2。
  エディはコーナーへの攻撃を防ぐとトルネードDDTへ。
  ロウ・キーはその動きを利用してエディをコーナーに乗せ雪崩式ハリケーン・ラナを狙う。
  エディはロープを掴んで防ぐとトルネードDDT。
  そしてフロッグ・スプラッシュへ!
  ロウ・キーは避けるとフェニックス・スプラッシュへ!
  避けられるも着地し飛びいての丸め込みで1,2,3!
  ロウ・キーの防衛!
  エディがベルトを取る。
  握手するとロウ・キーにベルトを渡し去っていく。

試合結果

@サブーvs.アル・スノウ(USA-Pro 9/23/03)
AICW 王座戦:ロウ・キー(ch)vs.エディ・ゲレロ(ICW 11/30/01)
B王座戦:レイヴェン(ch)vs.サンドマン(USA-Pro 6/27/03)
C#1コンテンダーズ・マッチ:AJスタイルズvs.アメージング・レッド(USA-Pro 10/19/02)
DICW 王座戦:ロウ・キー(ch)vs.サブー(ICW 1/25/02)(ダブル・カウントアウト)
Eサンドマンvs.アル・スノウ(USA-Pro 8/29/03)
FUS、エクストリーム王座戦:ホミサイド(ch)vs.スティーブ・コリノ(USA-Pro 1/17/03)
GUSA -Pro王座戦:サブー(ch)vs.ボールズ・マホニー(新チャンピオン!)(USA-Pro 1/17/03)
Hエディ・ゲレロvs.デボン・ストーム(USA-Pro 1/11/02)
Iレイヴェンvs.ジャスティン・クレディブル(USA-Pro 4/4/03)
J3ウェイ・ダンス:クリストファー・ダニエルズvs.ロウ・キーvs.エグゼヴィアー(USA-Pro 1/17/03)
Kタッグ王座戦:ダッドリー・ボーイズ(ch)vs.トミー・ドリーマー、レイヴェン(新チャンピオン!)(The Last Show at the Madhouse 99)