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Rf Video:Best of the Independents 2001 Vol.1の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

Rf Videoのオリジナル作品。
DVD版がないのでVHSにて購入しました。
総時間は約3時間55分です。

@ ブリスコ・ブラザーズ、リック・ブレードvs.SAT(CZW 5/12/01)
 攻撃の避け合い、連携攻撃、
 馬鹿スポット(2段肩車でスーパープレックス)と
 ツボを押さえたスポット・フェスト。
 個々の力量が力量なので粗いけれども・・・。
 平均的良試合。

Aタッグ王座戦、TLCマッチ:インセイン・ドラゴン、ディクシー(ch)vs.ダ・ヒット・スクワッド(JAPW 7/7/01)
 私このDHSが真に気に食いません。
 彼らのやっている事は
 スポット・フェストにもならない
 只の無意味な体の張り合いだと思っております。
 インセイン・ドラゴンとディクシーも
 彼らを制御する力はある訳もなく・・・
 少し悪い試合。 

Bハードコア王座戦:スーパー・クレイジー(ch)vs.エンジェル(IWA-PR 8/4/01)
 この頃からIWAプエルトリコはWWEのディベロップメント団体だったんでしょうか。
 24/7ルールで試合後次々と乱入し王座移動していきます。
 その試合ですがプエルトリコらしい
 血を流してなんぼの乱戦で
 悪くないファン・マッチ。

Cアメージング・レッドvs.ジョエル・マキシモvs.ジョーズ・マキシモ(ECWA 10/12/01)
 3ウェイ・ムーブはあるものの、その本質はスポット・フェスト。
 しかし当時この手の試合に関してTOP3の3人が
 一堂に介しているので当然面白い。
 平均的な良試合。

Dフォールズ・カウント・エニウェア:スティーブ・コリノvs.ジャック・ヴィクトリー(PWF 5/10/01)
 会場を使ってのラフ・ファイト。
 コリノの攻め→ロー・ブローからジャックの攻め→クライマックスと
 展開が単純すぎる上、フィニッシュも弱い。
 それでもこれで木偶の坊相手に
 一応試合として成立させているのは
 流石オールド・スクールの王というべきか。
 少し悪い試合。

Eタッグ王座戦:インセイン・ドラゴン、ディクシー(ch)vs.ブリスコ・ブラザーズ(JAPW 6/15/01)
 最初からとにかくテンポ良く
 タッグ・エッセンスを披露して上手く行ってたんですが
 インセイン・ドラゴン、ディクシーには手が負えない
 長めの試合時間にしてしまったために
 途中からトーン・ダウンしフィニッシュも弱い。
 平均より少し上。

FAPW王座戦、ラダー・マッチ:サブーvs.サンドマン(MECW 8/11/01)
 亡きECWを偲ぶ、という程時は経ってませんが
 ECWらしい試合に。
 サブーが縦横無尽の自虐ファイトを見せ
 サンドマンも動けているので
 ミスもミスとなっていません。
 只サブーなら最後にラダー上から
 飛ぶと思ってたので
 飛ばなかった時は少しがっかりしました。
 まあまあ良い試合。

GECWA王座戦、4コーナー・サバイバル:スコット・アンドリュース(ch)vs.ブライアン・ダニエルソンvs.ロウ・キーvs.クリストファー・ダニエルズ(ECWA 9/22/01)
 ちょっと4コーナーならではの
 人間関係が見えにくいですね。
 色々やっているのですが、どれも浅くて定まりません。
 まあこのキャリアでも(ダニエルズはまだ髪あり)3人はしっかりしていて
 後のROH旗揚げ戦を髣髴とさせるシーンも無きにしもあらず。
 しかし不安要素の王者スコットがやってくれました。
 終盤出番が増えるとダニエルズの
 3番必殺技を全てカウント2で返したりと見事に興冷め。
 34分という長さもやや冗長。
 後は試合外で。
 途中で画像が途切れるのはまだ分かる。
 しかしスマパンのコーガンとロブとの2ショット写真に変わるなんて
 どういう編集作業しているんだ、と。
 お粗末。
 中々良い試合程度。

Hダスティ&ダスティン・ローデスvs.CWアンダーソン、ロン・スタッド(TCW)
 故WCWから3人を呼んできて
 コリノ、CWアンダーソン、バリー・ウィンダムによる
 エクストリーム・ホースメン結成をアピール。
 ファン・マッチです。

Iマーク・ブリスコvs.ジェイ・ブリスコ(CZW Best of the Best 5/19/01)
 ROHの1周年興行を見ていたので
 これもまだ兄弟ならではの物は見れないかと思いきや
 兄弟としての息の合った一進一退の攻防。
 2人の最大の魅力である軽妙なスピード感で
 一気に時間が過ぎていきます。
 技巧の試合でも魅せようと
 組まれた今大会Best of the Bestの趣旨を見事に体現しています。
 難点を挙げるならカット・スロート・ドライバーが出るまで
 どちらがジェイ、マークなのか分からない事ぐらいでしょうか。
 十分好勝負。
 この試合はCZWの年間最高試合に選ばれています。

JUCW王座戦:ロウ・キー(ch)vs.アメージング・レッド(UCW 9/14/01)
 あのROHの名場面は
 この試合から一部を取り出しただけにすぎなかったという衝撃。
 まったく同じムーブ、構成があります。
 流石にあれだけの鬼気迫る速さは実現できてませんけど。
 1分から2分の間のも同じくここから取り出したものでした。
 それはさておきこの試合ではあのムーブに
 ちょっとした気の利いた論理的ムーブも加わって
 凄い上に面白くなっており
 更にはその勢いがそのスポットだけに止まらず
 文句のつけようのないセールで試合構成も完璧。
 ハイ・フライヤーvs.ハード・ヒッターを超えて
 レッドvs.ロウ・キーというカテゴリーに収まっています。
 短い(これは仕方ないか)のと
 ROHファンの異様な盛り上がりには敵わない事ぐらいが残念な点かな。
 これはぎりぎり名勝負でしょう。

KJAPW王座戦:ホミサイド(ch)vs.インセイン・ドラゴン(JAPW 9/29/01)
 ムーブだけのレスラーを
 ホミサイドが上手くキャリー。
 最後はテーブルを入れたり乱入を加えたり。
 平均より少し上。

Lレガシー・カップ決勝:クリストファー・ダニエルズvs.ジョニー・カシュミア(PWF 9/19/01)
 Kと同じような内容。
 レスリング後ヘッド・シザースに場外ダイブすると
 カシミアは半分お仕事終わったようなもので。
 後はダニエルズが脚攻めで試合を構築しています。 そしてあっけなく終了。
 悪い試合。

総評
 01年といえばWCW、ECWが崩壊した年で
 インディーの劇的向上はもう少し先なので 
 ベスト版といっても見所のあるのは少しだけでIとJ。
 おまけでF、Gというぐらい。
 IはBest of the Bestは定番の大きな大会で
 その大会全体で手に入れる価値がおそらくありDVD版もある。
 残るはJなのだが
 これはElks Lodge to the Extreme Vol. 2にも入っており
 そちらは駄目な試合もECW色があることで
 見所があったりするので比べて好みの方を。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Iマーク・ブリスコvs.ジェイ・ブリスコ(CZW 5/19/01)
  まずはレスリング。
  ジェイが腕狙いで押し気味。
  マークは回転してジェイを落とすとフェイク・ダイブでアピール。
  ロープ・ワークの攻防からマークがスピン・キック。
  再びロープ・ワークからマークがハリケーン・ラナ。
  アーム・ドラッグを打ち合い今度はジェイがハリケーン・ラナ。
  離れる。
  マークがバックを取りジャーマンで優位に立つ。
  軽快に攻めていく。
  ジェイがショルダー・スルーを狙ったマークを捕らえダブル・アーム・パワー・ボム。カウント2。
  ツームストンからダイビング・ボディ・プレス。カウント2。
  DDTからダブル・アーム・パイル・ドライバーを狙う。
  マークがリバース・スープレックスに返すと同時にブリッジでカバー。
  ジェイは返すと同時に体勢を整えダブル・パイル・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  マークはジェイの攻撃を避けるとフィッシャーマンズ・スープレックス。
  エプロンに出たジェイにスプリングボード式ハリケーン・ラナ。
  更に場外でダウンするジェイにムーンサルト。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  スーパープレックスでブリッジ。カウント2。
  チョップを入れる。
  ジェイも打ち返す。
  マークがカット・スロート・ドライバーを決めカバーするもカウントは2!
  ならばと変形パワー・ボムからムーンサルトへ。
  しかし避けられ自爆。
  ジェイがマークにアーム・ロック・ジャーマン。
  クローズラインへ。
  マークはガードするとフルネルソン・スープレックスの体勢に。
  ジェイが体勢を入れ替えハーフネルソン・スープレックスもカウントは2!
  ならばと雪崩式ジェイ・ドリラーで1,2,3!


JUCW王座戦:ロウ・キー(ch)vs.アメージング・レッド(UCW 9/14/01)
  握手して試合開始。
  レッドが蹴りを放つもガードされる。
  殴りかかるも受け流される。
  ロウ・キーの踵落としがレッドの頭部をかすめる。
  ロープに当たり止るも横に払う。
  レッドは同じ方向に動いて受け止める。
  ロウ・キーがそれを利用してハリケーン・ラナ。
  ロウ・キーが拳を突き出し蹴りを放っていく。
  それのことごとくをレッドは避け蹴りを入れる。
  ロウ・キーはこざかしいとばかりにレッドの蹴りを無視して突き飛ばす。
  レッドがドロップ・キック。
  ロウ・キーは後方回転し脚目掛けてドロップ・キック。
  レッドはロウ・キーの方に身を投げ出し避ける。
  ロウ・キーは組んで動きを封じると変形のモンキー・フリップで蹴飛ばす。
  レッドが蹴りを放っていく。
  ロウ・キーがガードしドラゴン・スクリュー。
  レッドはひるまず蹴りを放つ。
  ロウ・キーは避けると蹴りを打ち込んでいく。
  気合をいれ蹴りを放つ。
  レッドは避けると同時に脚を払いスタンディング・シューティングスター・プレス。カウント2。
  レッドが襲い掛かる。
  ロウ・キーはレッドの軽い打撃を無視すると押し倒しドラゴン・スリーパーを狙う。
  その前にレッドが脚をロープにかける。
  ロウ・キーがレッドのシャツを破り捨てチョップを打ち込んでいく。
  この時未だ試合開始後3分である。
  ロウ・キーがスペース・ローリング延髄切りへ。
  レッドが避け突進。
  コーナーに着地したロウ・キーは後ろに飛んで避けるとウィール・キック。
  エプロンに出たレッドに619を狙う。
  レッドが避けロープに飛び乗る。
  そこをロウ・キーがスペース・ローリング延髄切りで打ち落とす。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  レッドを軽々と持ち上げマットに叩きつける。
  レッドはクローズラインを避けるとヘッド・シザースの入りからDDT。
  レッドがコーナーのロウ・キーに2段蹴りを叩き込みコーナーに乗せる。
  押し飛ばされるも蹴りを入れ雪崩式ハリケーン・ラナ。
  カバーするもカウント2。
  ロウ・キーが低空ドロップ・キックでレッドの動きを止める。
  シャツを掴むと盛り上げガット・バスター。
  コーナー上へ。
  コークスクリューの技にいき避けられるも着地。
  レッドがハリケーン・ラナを狙う。
  耐えるロウ・キーに拳を叩きこんでいく。
  レッドは反転しリバース・ハリケーン・ラナ。
  回転、捻りを入れたムーンサルト・レッグ・ドロップからカバーするもロープに脚がかかる。
  再びリバース・ハリケーン・ラナを狙う。
  ロウ・キーは耐えるとレッドを反転させキー・クラッシャーの体勢に。
  コーナーに叩きつけ投げ捨てる。
  カバーするもカウント2。
  ならばと雪崩式キー・クラッシャーを狙う!
  レッドは逃れると雪崩式ハリケーン・ラナへ。
  ロウ・キーは耐えるとレッドを持ち上げ雪崩式キー・クラッシャー!
  カバーし1,2,3!
  ロウ・キーの防衛!
  両者握手を交わす。

試合結果

@ブリスコ・ブラザーズ、リック・ブレードvs.SAT(CZW 5/12/01)
Aタッグ王座戦、TLCマッチ:インセイン・ドラゴン、ディクシー(ch)vs.ダ・ヒット・スクワッド(新チャンピオン!)(JAPW 7/7/01)
Bハードコア王座戦:スーパー・クレイジー(ch)vs.エンジェル(IWA-PR 8/4/01)
Cアメージング・レッドvs.ジョエル・マキシモvs.ジョーズ・マキシモ(ECWA 10/12/01)
Dフォールズ・カウント・エニウェア:スティーブ・コリノvs.ジャック・ヴィクトリー(PWF 5/10/01)
Eタッグ王座戦:インセイン・ドラゴン、ディクシー(ch)vs.ブリスコ・ブラザーズ(JAPW 6/15/01)
FAPW 王座戦、ラダー・マッチ:サブー(初代チャンピオン!)vs.サンドマン(MECW 8/11/01)
GECWA王座戦、4コーナー・サバイバル:スコット・アンドリュース(ch)vs.ブライアン・ダニエルソンvs.ロウ・キーvs.クリストファー・ダニエルズ(ECWA 9/22/01)
Hダスティ&ダスティン・ローデスvs.CWアンダーソン、ロン・スタッド(TCW)(ノー・コンテスト)
Iマーク・ブリスコvs.ジェイ・ブリスコ(CZW Best of the Best 01)
JUCW王座戦:ロウ・キー(ch)vs.アメージング・レッド(UCW 9/14/01)
KJAPW王座戦:ホミサイド(ch)vs.インセイン・ドラゴン(JAPW 9/29/01)
Lレガシー・カップ決勝:クリストファー・ダニエルズvs.ジョニー・カシュミア(優勝!)(PWF 9/19/01)