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PWG:Best of PWG 2022の分析


名勝負 なし
好勝負 ビフ・ビューシックvs.マイク・ベイリー(5/1/22)

マイク・ベイリーvs.バディ・マシューズ(7/3/22)

タッグ王座戦:ザ・キングス・オブ・ザ・ブラック・スローン(マラカイ・ブラック、ブロディ・キング)(ch)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)(7/3/22)

PWG世界王座戦:ダニエル・ガルシア(ch)vs.竹下幸之助(7/3/22)

@ビフ・ビューシックvs.マイク・ベイリー(5/1/22)
 ビフはスパドラ・マスクを着けて降臨。
 攻撃的なキャラが特徴なレスラーですが、
 椅子で首を絞める等より暴走気味にキャラ立てしている所に
 新たな可能性を感じましたね。

 その分細かな部分ですり合わせが不十分な伸びしろがありましたが、
 そこはベイリーがしっかりフォローしつつ
 思いっきり攻め合う展開で盛り上げました。

 完成度で至らぬ点ありつつも勢いが素晴らしく、
 こういう試合がミッド・カードで生まれるのは良いですね。

 ぎりぎり好勝負。

APWG世界王座戦:バンディード(ch)vs.ダニエル・ガルシア(5/1/22)
 バチバチにやりあうかと思いきや
 空間的見せ方を先に押し出したスタート。

 ガルシアがアイリッシュ・ウィップなどで腰攻め。
 間を置きながらの組み立ては素晴らしかったですね。

 バンディードも受けの時も相手の意図を汲み取りつつ、
 攻めでは強靭なパワーを堪能し盛り上げました。

 ものすごい化学反応ではなく王座交代劇としては後一歩という所もありますが、
 クオリティが高くメインとしては合格点です。

 好勝負に少し届かず。

Bマイク・ベイリーvs.バディ・マシューズ(7/3/22)
 バディがアナウンス時に不意打ちのチョップ・ブロック。
 椅子でベイリーの足を破壊した上で試合開始。

 バディは完璧な煽りで
 ベイリーもダウン・ベースでぐっと引きこみ攻防作り。

 試合時間短い中でもショーをスティールしようとする
 仕掛けを最初から盛り込み、ちゃんとアイディアを結果に繋げた素晴らしい試合でした。

 ぎりぎり好勝負。

Cタッグ王座戦:ザ・キングス・オブ・ザ・ブラック・スローン(マラカイ・ブラック、ブロディ・キング)(ch)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)(7/3/22)
 オージー・オープンが細かなかわし合いを作ります。
 マラカイのハード・キックを考えると
 単純な方法で魅せることもできる中で、
 敢えてこの方策を取り、ちゃんと面白くしてきましたね。

 中盤以降のタッグ・ワークもリングを広く使って
 ダイナミックさが際立ちますね。

 マラカイらの素材感も上手く混ざって、
 レアなマッチ・アップでこれだけ素晴らしい試合が生まれると
 再びPWGへの期待感が高まってきますね。

 文句なしに好勝負。

DPWG世界王座戦:ダニエル・ガルシア(ch)vs.竹下幸之助(7/3/22)
 竹下のシンプルな身体能力を強調します。

 ガルシアはヘタレ的に応対しつつ
 隙を突くサブミッションで勝利をがめつく狙いに行くスタンス。
 ガルシアのPWG王者としての方向性がはっきり示されましたね。

 脚攻めの理の通し方とアピール性を上手く両立させていました。

 竹下は他の試合だとスケール感を出す際に結構動くのですが、
 今回は脚の痛みを強く押し出しながら
 強みを損なわず融和させていましたね。

 カードからの期待に見事に応えた一戦です。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:12/?/22)