TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2019年 →PWG:Two Hundred 3/1/19

PWG:Two Hundred 3/1/19の分析


名勝負 なし
好勝負 ブロディ・キングvs.ダービー・アレン
 
ジョナサン・グレシャムvs.デイヴィッド・スター

@ジャングル・ボーイvs.ジェイク・アトラスvs.トレイ・ミゲル

Aプーマ・キングvs.ラレド・キッド
 ルチャドール同士ならではの流暢なリズム。
 ロープにぶらさがったりと
 USとは違った感性の技が出ていて面白い。
 ロープに横にしてのダイビング・レッグドロップはインパクトがあり、
 ここからプーマ・キングが変調させていったのは心地よかった。
 一方でラレドは気持ちをもっと乗せるか、
 疲労感を攻めに乗せるか、もう一歩改善したかったですね。
 ムーブで押すのも良いけれど、
 それにしては一部決まり具合が弱いのもありました。
 中々良い試合。

Bベスト・フレンズ(チャック・テイラー、トレント)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)

Cブロディ・キングvs.ダービー・アレン
 アレンは感情的になったと見せかけ
 冷静に翻弄しトペを決めると二階バルコニーからのダイビングバックエルボー。
 ブロディも腕を掴んでスイングさせたりと怪物ぷりを遺憾なく発揮。
 両者自身の魅力を120%発揮させつつ
 それが相手と齟齬を起こさず見事に噛み合っている。
 パワー・バランスをはっきりさせつつも
 アレンは決してジョバーにならず、
 受けでは崩れ落ち方一つでも格好良く演じ魅了する。
 エプロンでのパイルドライバーから終盤は更にドラマチックに。
 ただ迫真の攻防な中でアレンがスケボーを出してきたのはちょっと?。
 ここは凶器なんて使わずシリアスにやりきって欲しかった。
 ぎりぎり好勝負。

Dジョナサン・グレシャムvs.デイヴィッド・スター
 細かなところまで注意の行き届いた緻密なレスリング。
 グレシャムの真っ直ぐな腕狙いに
 スターは不連続性を作って、
 淀みを生んだ所に自由な発想で
 ムーブをドッキングさせる。
 最初から最後まで定型に頼らず、
 オリジナルな形を追求していてお見事。
 全体観のフロー感こそ無いものの
 これはスタンディング・オベーションを送らざるを得ない。
 ぎりぎり好勝負。

Eタッグ王座戦:ラスカルズ(デズモンド・エグゼヴィアー、ザッカリー・ウェンツ)(ch)vs.LAX(オーティズ、サンタナ)vs.ルチャ・ブラザーズ(ペンタ・エル0M、レイ・フェニックス)

FPWG王座戦:ジェフ・コブ(ch)vs.バンディード
 序盤は無理に絵を作っていますが不自然。
 相手を押さえつけていて噛み合っていないので、
 中々乗り切らない重たい試合展開となっています。
 しかしBoLA決勝で相対したカード。
 ムーブ自体は飛び切りなので、スポットの力は問題なし。
 不要ムーブを排除して純度を高めていくと自然に補正されていく。
 バンディードの切り返したドライバーが
 脳天から突き刺さる等驚異的な打ち合いで
 この2人にしかできないものを最終的に仕上げました。
 序盤の出来が足を引っ張って
 好勝負とは言い切れないですがメインとしてはOK。
 好勝負に少し届かず。

 (執筆日:6/?/18)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ジャングル・ボーイvs.ジェイク・アトラスvs.トレイ・ミゲル
Aプーマ・キングvs.ラレド・キッド
Bベスト・フレンズ(チャック・テイラー、トレント)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)
Cブロディ・キングvs.ダービー・アレン
Dジョナサン・グレシャムvs.デイヴィッド・スター
Eタッグ王座戦:ラスカルズ(デズモンド・エグゼヴィアー、ザッカリー・ウェンツ)(ch)vs.LAX(オーティズ、サンタナ)vs.ルチャ・ブラザーズ(ペンタ・エル0M、レイ・フェニックス)
FPWG王座戦:ジェフ・コブ(ch)vs.バンディード