TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2014年 →PWG:Sold Our Soul For Rock n Roll 5/23/14

PWG:Sold Our Soul For Rock n Roll 5/23/14の分析


名勝負 なし
好勝負 セドリック・アレキサンダー、ジョニー・ガルガーノ、トレヴァー・リーvs.ケビン・スティーン、ヤング・バックス

@ブライアン・ケイジvs.ロデリック・ストロング
AARフォックスvs.リッチ・スワン
Bベスト・フレンズ(チャック・テイラー、トレント?)vs.ワールズ・キューテスト・タッグ・チーム(キャンディス・ラレー、ジョーイ・ライアン)
Cアレックス・コズロフvs.ロッキー・ロメロ

DACH vs.リコシェ
 余韻、硬さを持たせた上でじっくり魅せてきました。
 フライヤーの優雅さも損なわれていませんね。
 PWGの雰囲気に乗って良い試合運びのリズムにのると
 切り返し合いを複数重ねて盛り上げます。
 ダイブ後のACHをファンが持ち上げウェーブするぐらいに
 観客はもうこの時点でノリにノッています。
 リコシェの挑発絡めたターン後にACHのターンですが、
 ここでスインギング・ハーフボストンを使う等
 中盤の作り方が大分様になってきたところを見せます。
 瞑想による間の取り方も面白かった。
 やや長ったらしい印象を生み出してしまうものの
 ある程度長い試合を目指す中で、
 ダイブをあのタイミングまで温存したのは正解といえば正解。
 一気にクライマックス化させると、
 ACHをリコシェと対等に持っていきつつ、
 それでもリコシェに勝利することは金星だと認知させ、
 その上でリコシェが上回って大物っぷりをフィニッシュで決定づけました。
 素晴らしい融合を見せた内容です。
 好勝負に少し届かず。

Eセドリック・アレキサンダー、ジョニー・ガルガーノ、トレヴァー・リーvs.ケビン・スティーン、ヤング・バックス
 Yバックスの奇襲に対し、セドリック側も一歩も引かず
 混沌としたヒートを生み出します。
 初参戦のリーですが体が小さいものの
 芸の細かい仕草付と受けの良さで観客の目を引きましたね。
 ガルガーノのタランチュラを邪魔しようとした
 スティーンにガルガーノを飛び越えてのトペコンを決めて
 完全に観客の心を掴みました。
 ガルガーノが中盤の孤立役を務めた後、終盤へ。
 セドリックはホームグラウンドでの一大抗争劇の結果か、
 大技の見せ方が上手くなりましたね。
 リーもまた本当に生き生きと動いて本領を発揮。
 受けっぷりの良さと技の過激さで最高に盛り上がる。
 ヤング・バックスも言わずもがな。
 とんでもない技の数々はまさにトリオ・マッチならではです。
 ぎりぎり好勝負。

FPWG王座戦:アダム・コール(ch)vs.カイル・オライリー
 オライリーが観客巻き込みつつコールに襲いかかります。
 元タッグ・パートナー対決だからと
 安直に半々の一進一退とせず、
  攻めのオライリー、受けのコールに分けて
 両者の魅力が最大限に引き立つ方向を選んだのは正解でした。
 コールが脚に狙いをつけて反撃開始。
 鋭い技での緩急付はありますが、
 展開でもう少し緩急が欲しかったか。
 中盤はやや展開の進行が一定でまったりしすぎたきらいがあります。
 サブミッションに拘った終盤の攻防。
 エプロン技で過激に盛り上げた後、
 打撃の打ち合いや乱入劇に落ち着けて
 それまでの攻守のバランス感から逸脱して
 無難にまとめあげたのは少々残念。
 しかしながら連続で技を叩き込んでのフィニッシュは良く、
 オライリーの王座戴冠の絵をしっかり作りました。
 好勝負に少し届かず。

 (執筆日:7/?/14)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ブライアン・ケイジvs.ロデリック・ストロング
AARフォックスvs.リッチ・スワン
Bベスト・フレンズ(チャック・テイラー、トレント?)vs.ワールズ・キューテスト・タッグ・チーム(キャンディス・ラレー、ジョーイ・ライアン)
Cアレックス・コズロフvs.ロッキー・ロメロ
DACH vs.リコシェ
Eセドリック・アレキサンダー、ジョニー・ガルガーノ、トレヴァー・リーvs.ケビン・スティーン、ヤング・バックス
FPWG王座戦:アダム・コール(ch)vs.カイル・オライリー(新チャンピオン!)