TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2014年 →PWG:Black Cole Sun 12/12/14

PWG:Black Cole Sun 12/12/14の分析


名勝負 PWG王座戦、ゲリラ・ウォーフェア:カイル・オライリー(ch)vs.ロデリック・ストロング
好勝負 クリス・セイビン、マット・サイダルvs.ヤング・バックス

PWG王座戦:カイル・オライリー(ch)vs.リコシェ

@ACH、ARフォックス、リッチ・スワンvs.ボビー・フィッシュ、ジョニー・ガルガーノ、チャック・テイラー
Aアダム・コールvs.セドリック・アレキサンダー
Bトレヴァー・リーvs.クリス・ヒーロー
Cタッグ王座戦:ワールズ・キューテスト・タッグ・チーム(ジョーイ・ライアン、キャンディス・ラレー)(ch)vs.クリストファー・ダニエルズ、フランキー・カザリアン
Dブライアン・ケイジvs.ウーハー・ネイションvs.トマッソ・チャンパvs.ビフ・ビューシック

Eクリス・セイビン、マット・サイダルvs.ヤング・バックス
 セイビン動き自体は衰えていますが、
 タッグっぽさを感じさせる工夫はお見事。
 ヤング・バックスも高度ではないものの
 心理戦から相手のやり方に合わせたタッグ・ワーク。
 様式に合わせていて、上手いな、と感じさせますね。
 サイダルは蹴り系のスタイルにシフトして良い感じにミックス。
 ヤング・バックスのスーパー・キック中心のスタイルとも親和性高いですからね。
 クライマックスの攻防はタッグ王座戦の王座交代劇レベルで、
 ド派手に大いに盛り上がりました。
 ぎりぎり好勝負。

FPWG王座戦:カイル・オライリー(ch)vs.リコシェ
 レスリングに演武性を加えるも
 同時にチェーン性も保っていてお見事。
 ゆとりを持って細かい動きまで
 制動しているからこその美しさがあります。
 ユーモアを混ぜても、
 すぐシリアスに戻れる程余裕もある。
 中盤、オライリーが腕攻めへ移行。
 リコシェが受け手側としてチョップを軽く出すも
 もう少しアクションあった方が良かったか。
 転じて一極攻めと戦略的狙いを組み合わせ複雑な攻防をチェーン。
 変転の切り替えしも面白いですね。
 ポテンシャルを最大限引き出したとまでは言えないが素晴らしい試合。
 ぎりぎり好勝負。

GPWG王座戦、ゲリラ・ウォーフェア:カイル・オライリー(ch)vs.ロデリック・ストロング
 2戦目なんて皆目予想もさせない試合の後で2戦目。
 普通なら2戦目ということでショート・カットしそうなものですが、
 敢えて仕切ってこの試合に臨みます。
 オライリーにハードコア戦の印象はありませんでしたが、
 意外に良い戦い方を見せています。
 バックステージに引っ込み椅子、テーブルを持ってくる展開から
 一気に変調してより過激な戦いへ。
 スポットの過激さだけでなく、
 それを結んでいく過程における戦いとしての時間間隔等
 上手さも十分に堪能できます。
 ロープでの首絞めやアンクル・ロックのブーツ脱げなど
 名スポットを更に盛りだくさんに詰め込んできます。
 やりすぎもここまで来ると気持ち良い程。
 何で決まるかまったく予想がつかず熱狂の渦に会場は包まれていました。
 ぎりぎり名勝負。

 (執筆日:4/?/15)
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ACH、ARフォックス、リッチ・スワンvs.ボビー・フィッシュ、ジョニー・ガルガーノ、チャック・テイラー
Aアダム・コールvs.セドリック・アレキサンダー
Bトレヴァー・リーvs.クリス・ヒーロー
Cタッグ王座戦:ワールズ・キューテスト・タッグ・チーム(ジョーイ・ライアン、キャンディス・ラレー)(ch)vs.クリストファー・ダニエルズ、フランキー・カザリアン
Dブライアン・ケイジvs.ウーハー・ネイションvs.トマッソ・チャンパvs.ビフ・ビューシック
Eクリス・セイビン、マット・サイダルvs.ヤング・バックス
FPWG王座戦:カイル・オライリー(ch)vs.リコシェ
GPWG王座戦、ゲリラ・ウォーフェア:カイル・オライリー(ch)vs.ロデリック・ストロング(新チャンピオン!)