TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2012年 →PWG:Threemendous III 7/21/12

PWG:Threemendous III 7/21/12の分析


名勝負 タッグ王座戦、ラダー・マッチ:スーパー・スマッシュ・ブラザーズ(ch)vs.ヤング・バックスvs.フューチャー・ショック
好勝負 B-Boy vs.ドレイク・ヤンガー

◆ライアンが登場しリスペクトを要求。レフェリーのリック・ノックスがライアンを否定し、襲いかかってきたライアンを返り討ち。

@ジョーイ・ライアンvs.フェイマスB
ATJパーキンスvs.ロデリック・ストロング
Bロックネス・モンスターズvs.ファイティン・テイラー・ボーイズ
 ロックネスがタッグ王座への挑戦を要求。

Cブライアン・ケイジ・テイラーvs.エディ・エドワーズ
 試合後ケイジがPWG王座への挑戦を表明。マックが現れケイジと睨み合い。スティーンがマックに不意打ちを仕掛け次の試合へ。

DPWG王座戦:ケビン・スティーン(ch)vs.ウィリー・マック
 マックがブレイク・スターで観客の後押しを受けているとあって
 スティーンが支配してマックをダウンさせる構図になっています。
 スティーンの仕草はこの日も好調で
 がつがつ動いていないのに獰猛性を感じさせます。
 マックも痛みに苦しむ表現が様になってきました。
 自分のパワフルさを見せる時にダメージをリセットしてしまうかなと思いきや
 攻めにおいても自分は応援される存在だということを忘れていません。
 終盤も大技ベースで細かい部分は雑なものの盛り上がりました。
 最後はレフェリー気絶からブライアン・ケイジが乱入し両者に攻撃。
 パッケージ・パイル・ドライバーが普通に返され、
 王座交代劇の雰囲気を無理矢理であっても作り出すことに成功しました。
 中々良い試合。

EB-Boy vs.ドレイク・ヤンガー
 挑発と相手を見据える視線でもってライバル関係をつむぎ出すと
 ロープ・ワークと技のコンビネーションとしての親和性を活かして勢いをつけていきます。
 ヤンガーのエプロンからのトペ・アトミコ自爆や
 B-Boyの顔への容赦ないハード・ヒットで彼ら独自の異常な試合へ。
 B-Boyの間が冴え渡っていましたね。
 いつもの如く四天王プロレス・スタイルなので
 技1回ごとに長めの間を置くのですが
 今回はその間が表現的でドラマ性で惹きつけられました。
 その間に支えられながらいつも使わない技や雪崩式技を自由に織り交ぜ展開。
 ラストの必殺技の返しあいで
 この試合が流れのない点であったことが露呈するものの
 それでも素晴らしい試合といわせてしまう変異数え歌。
 ぎりぎり好勝負。

Fサミ・キャリハンvs.マイケル・エルガン

Gタッグ王座戦、ラダー・マッチ:スーパー・スマッシュ・ブラザーズ(ch)vs.ヤング・バックスvs.フューチャー・ショック
 前回と同じく序盤から場外席に思いっきり転落。
 そのまま場外戦で椅子攻撃やエプロンへの技など密度の濃い場外戦を展開です。
 TLCばりの過激さと考えてもらっても構いません。
 中盤からラダーを投入。
 それによりアイディアは更に豊富に。
 Yバックスのヒール・キャラも展開を支えている。
 ニックが上っているラダーを倒されるもロープの上に着地しダイブに持っていったのは見事でした。
 フューチャー・ショック、SSBも負けじと見せ場を展開。
 それは確かに順番を決めた持ち回りで構成されていますが
 それが見えていても尚、凄いという印象が先に来る。
 終盤に向けタッグの鏡同性を入れてくる。
 前回に比べよりスムーズに動けていますね。
 ニックが側頭部から危ない感じで流血するものの
 回転するラダーに手を使わずにぶつかっていくのだからクレイジーです。
 レフェリーまで流血していましたからね。
 十分やった上でテーブルまで出てくる。
 3ウェイなのでとことん潰す理由もある。
 ラダー上からテーブルへのスーパープレックス、
 ラダーに挟み込んでコーナーに置き、そこへベリー・トゥー・ベリーなど過激なスポット。
 最後は前回と同じくレフェリーのリベンジ・ネタからフィニッシュですが
 流血までしているのでより納得いく行動で試合にフィットしている。
 前回ラダー・マッチなら、欠点でなくなるのに、と思っていたらラダー・マッチにしてきました。
 更に3ウェイにすることで過激度そのままに密度を増やし、
 あろうことか攻防の精度まで上げてきました。
 初代TLCに匹敵する一戦。
 文句なしに名勝負です。

総評
 新日Dominionに並んで年間最高大会を狙える大会です。
 マスト・ハブ。
 (執筆日:9/9/12)
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ジョーイ・ライアンvs.フェイマスB
ATJパーキンスvs.ロデリック・ストロング
Bロックネス・モンスターズvs.ファイティン・テイラー・ボーイズ
Cブライアン・ケイジ・テイラーvs.エディ・エドワーズ
DPWG王座戦:ケビン・スティーン(ch)vs.ウィリー・マック
EB-Boy vs.ドレイク・ヤンガー
Fサミ・キャリハンvs.マイケル・エルガン
Gタッグ王座戦、ラダー・マッチ:スーパー・スマッシュ・ブラザーズ(ch)vs.ヤング・バックスvs.フューチャー・ショック