TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2012年 →PWG:Failure to Communicate 10/27/12

PWG:Failure to Communicate 10/27/12の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@ジョーイ・ライアンvs.ライアン・テイラー
Aエディ・エドワーズvs.マイケル・エルガン
BB-Boy、フェイマスB vs.ロックネス・モンスターズ

Cサミ・キャリハンvs.デイビー・リチャーズ
 デイビーがいきなりビッグ・ブーツにアンクル・ロックと打ち合いを希望。
 方向性の同意が取れていなかったかサミは遅れ気味に合わせます。
 そもそもサミの方はより長期的な視点でこの試合を見据えていますね。
 デイビーの脚の攻め方も、打撃をアクセントで挟むやり方も素晴らしかった。
 一方でデイビーは腰を振ってのインディアン・デス・ロックなどブライアンのムーブをパクって遊んでいる。
 PWGのアット・ホームなカラーを緩さとして取り入れる駄目なパターン。
 キャリハンも遊ぶことはありますが、シリアスな攻めに瞬時に戻るからメリハリになっている。
 中盤でクオリティを落とすも終盤は建て直し、
 サブミッション変化と技のラッシュでAAWの試合に負けじ劣らずの素晴らしい攻防を見せました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Dロデリック・ストロングvs.リッチ・スワン
Eブライアン・ケイジvs.ウィリー・マック

Fケニー・オメガ、エル・ジェネリコvs.ヤング・バックス
 期待感の高い試合ということを本人達も分かっていて
 まずはオーソドックスな抑え気味の入りで焦らします。
 そこからギアを上げますがニックの動きが素晴らしかったですね。
 マットも攻防の中での体勢の変え方が速く圧倒的スピード感を生み出しています。
 ダブル・ダイブからオメガが帽子を被り腕相撲を要求。
 緩くなってしまうかと思いきやマットが負けそうになったとこでニックが援護射撃を行い、真剣な試合へと戻しました。
 その後もYBが控えによるコントロールで冴えた所を見せます。
 ただし終盤はケニーが流れに乗り切れずに散逸なポイントを生み出したり、
 必要以上に権利を守って二元的な攻防に留まったりと思ったより伸びず。
 最後ブレーン・バスタァァァァーと雪崩式クロイツ・ラスで派手に締めたが、
 それもかえって終盤の攻防が表層的だったことを際立たせました。
 好勝負に少し届かず。 

GPWG王座戦:ケビン・スティーン(ch)vs.マイケル・エルガンvs.リコシェ
 スティーンvs.エルガンのライバリティーに第3者のリコシェが絡み、
 ハイ・フライヤーvs.パワー・ファイターの攻防を生み出す構図です。
 只リコシェは常に動くことが求められているし、
 スティーンとエルガンも色分けできるかというと否。
 エルガンはちょっと悪い言い方をすれば小手先の部分、何でも出来る攻防が強みですからね。
 前半は立ち位置が固定される3ウェイの枠に苦しみクオリティが伸びません。
 後半になるとエルガンが2人担ぎ等自分の強みを遺憾なく発揮していく。
 そのためスティーンが食われている状況にはなっていますが
 リコシェも含めての攻防が良い方向に働き始め、見ていて面白かったですね。
 最後は加速させてインパクトのあるフィニッシュ。
 11分半という思い切った試合時間設定でメインを成功させました。
 中々良い試合。

 試合後スティーンがコールを逆指名し次回王座戦が行われることに。

総評
 想像以上の試合にはならなかったが、
 元々ブッキングが凄いので、まあまあ良い大会に。
 (執筆日:12/23/12)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ジョーイ・ライアンvs.ライアン・テイラー
Aエディ・エドワーズvs.マイケル・エルガン
BB-Boy、フェイマスB vs.ロックネス・モンスターズ
Cサミ・キャリハンvs.デイビー・リチャーズ
Dロデリック・ストロングvs.リッチ・スワン
Eブライアン・ケイジvs.ウィリー・マック
Fケニー・オメガ、エル・ジェネリコvs.ヤング・バックス
GPWG王座戦:ケビン・スティーン(ch)vs.マイケル・エルガンvs.リコシェ